こんにちは、笹木です。
今回は脳が萎縮してしまう行動について。
「脳が萎縮する」というと怖いですが、実は現代人の色んな行動によって脳が縮むってことが科学的にわかってるんです。
脳が縮むっていうのは脳の機能の低下に直結するので、記憶力はもちろん、頭が悪くなってしまいます。さらに、これは年齢だけの問題だけでなく、若い人でも脳の萎縮の原因となる行動を避けることは超重要です。
ということで今回は科学的に判明した、脳を萎縮させてしまうヤバイ行動とその対策について解説していきます。
脳が萎縮するアルコールの量とは?
まず、脳を萎縮させる原因となりやすいのが、アルコール。
これは聞いたことがあるかもしれないけど、実際にどのくらいのアルコール量で、脳のサイズがどうなるのかということをオクスフォード大学が調べています。
しかも、この研究、550人の被験者を30年も追跡して調べているんですね。
で、この結果どんなことがわかったかというと、
週にアルコールの撮る量が300mlを超えると、脳の海馬(記憶力に関する部分)が萎縮する可能性が5倍も増えるということがわかったんです。
このアルコールの量は、缶ビールに換算すると、だいたい週に20本くらい飲む計算になります。
かなり週に20本というとまあまあ飲んでいる印象を受けますが、週に5本くらいでも、アルコールを飲まない人に比べると脳が萎縮する確率は高くなるので注意が必要です。
肥満で脳が萎縮!
また、「太るだけで脳が萎縮する」という怖い事実も判明しているんです。
これは、約1万人を調べたラフバラー大学の研究なんですが、この研究では、被験者の体脂肪率と脳のサイズをすべて測定し、その相関関係を調べたんですね。
その結果、体脂肪率が高い人ほど、脳のサイズ(灰白質という部分)が小さくなっていることがわかったんです。
太るほど、脳は萎縮する。
こういうと恐ろしいですが、自分の食生活などで自制心が効かなくなりそうなときは思い出してみると、ブレーキになるかも。
脳が萎縮するゲームとは?
さらに、「長時間のゲームをすると脳が萎縮する」ということもわかってるんです。
具体的には、週に約20時間ゲームをプレイしている人は、脳の記憶力に重要な海馬という部分が小さかったということがわかったんです。
これだけだと、「ゲームをやりすぎると、バカになる!」というようなよくありがちな話なんだけど、実はそんな浅い話じゃないんです。
この研究には続きがあって、どんなゲームでも脳が縮む!と主張してるわけじゃなく、どんなタイプのゲームが脳を萎縮させるのか?ということも調べています。そりゃあゲームといっても、パズルゲームだったり、戦闘のバトルゲームだったり、レースだったりと色んなものがあるので、ゲームでの脳の使い方も全然違うはずです。
それで、わかったのが、「シューティングゲームは、脳に悪いよ!」ということ。
ここでいうシューティングゲームとは、1人称視点で武器なんかを使って戦ったりするゲームのことです。
これがなぜ脳に悪いのかというと、こういったゲームでは、3次元的な空間把握を脳がしないからだ、と言われています。
ゲームを良くする人には想像しやすいかと思いますが、主人公の1人称視点で行われるゲームでは、「ダンジョンのどこに自分がいるか」という現在地が一目でわかる、GPS機能がよくあります。
この便利なGPS機能があると、プレイヤーは空間把握をしなくて済んじゃうので、脳が鍛えられないということだったんですね。なるほどなーって感じです。
実際の実験では、3次元的な空間を把握しなければいけないマリカーみたいなゲームを90時間やってもらった被験者は脳の灰白質という部分が増加していたのに対し、
1人称視点で行うシューティングゲームを90時間やってもらった被験者は脳の灰白質が縮み、萎縮していたんです。
何とも恐ろしい結果となってますが、ゲーム好きな人はシューティングゲームのやりすぎには注意しましょう。
こういう結果を見ると、普段のリアルな生活でもGPSに頼りすぎるのはよくないんだなーということがよくわかります。知らない場所にいくときもたまにはGPSは使わずに、マップだけを頼りにしていこうと思いました。
ゲームの脳への影響についてはこちらの記事でも書いているのでよかったら見てみて下さい。
スマホで脳が萎縮
ゲームと並んで批判されがちなスマホ。これも脳を萎縮させるという結果がでちゃっているんです。
これはNIH(アメリカ国立衛生研究所)が調べた研究で明らかにされていて、なんと1日にスマホを使用する時間が7時間を超えている人は、他の人より明らかに脳が小さかったんです。
しかも、さらに怖いのが、萎縮していたの部分が脳の大部分を占める、大脳皮質という場所だということ。
人間は脳の2/3がこの大脳皮質で、思考力や記憶力や理性などよりよい人生にするために必要なあらゆる能力に直結している場所なんです。ここが萎縮してしまうというのは、絶対避けたいところ。
とはいえスマホなしでの生活なんて今や考えられないですよね。
ただ、今回の被験者は20歳以下の子供から若者を調べた結果なので、単にスマホを使うことが悪いというよりも、ゲームやSNSが脳を萎縮させている可能性も大です。
もちろんスマホの使いすぎは不健康なことに間違いないし、積極的に運動することが脳に良いということも明らかになっています。
使い方によってはめちゃくちゃ便利なものなので、とりあえず依存しすぎないようにという意識はしておいたほうがよさそうですね。ちなみに、スマホを使って記憶力を上げる方法もブログ内で紹介しているのでよければ読んでみて下さい!
血液で悪い人は脳が萎縮する!
そして、血液の状態が悪い人ほど、脳が萎縮するという結果もでています。
これは中年の被験者、20000人弱の男女を調査した研究なんですが、この研究では被験者の血液の状態と脳のサイズを調べたんです。
その結果血液中の白血球の数やアルブミン、フィブリノゲンなど「健康な血液か」を調べる指標となる数値が異常値だった人ほど、脳が小さかったということがわかったんです。
いってしまえば、不健康な血液の人ほど脳が萎縮していたってわけですね。
じゃあどうすればよいのかというと、食生活と運動、睡眠が一番だとされています。
偏った食事を止めて、野菜を積極的に食べること。運動不足を解消し、充分な睡眠をとること。
わかりきったことではあるけど、やっぱりこういった基本的なことを徹底するしかないようです。
こういうことって若い人ほどないがしろにしがちだけど、そういう人こそ要注意!
というのも、この研究では、若いときに血液が不健康な人は男女問わず、年とともに脳が萎縮するという結果まででちゃってるんです。
そこそこの歳の人はもちろん、若い人も脳を劣化させたくなければ普段の生活を見直すことも意識していきましょう!
脳を萎縮させる行動:まとめ
脳を萎縮させてしまう行動についていろいろと紹介しましたが、まとめると、
・アルコールの飲むすぎで、脳は萎縮する!アルコールの量は少ないに越したことはない
・体脂肪率が高くなると脳は萎縮する!肥満には気をつけるべし
・1人称視点のシューティングゲームで脳は萎縮する!ゲームは種類に気をつけよう
・スマホの使いすぎで脳は萎縮する!使いすぎには注意!
・不健康な血液は、脳を萎縮させる!食生活や運動を心がけよう
脳を萎縮させないためには、一般的に体に悪い行動を避けるのが一番。結局、無難な対策になっていますが、こういう基本的なことこそ、現代人にとっては難しいものだよなあと思います。
毎日の積み重ねで将来の脳を守るんだと思って頑張りましょう!
また、脳は積極的に鍛えることも大事だし、自分の能力に自信がないと思うのは一番よくないです。そう思うだけで、本当に脳の動きって鈍くなっちゃいますからね。
僕ももともと何をするにも躊躇してしまう性格でしたが、「今では迷ったらやる!」と自分の中で決めています。そうすることで、新しい世界を知れるし、自分の成長を発見して自信もつきました。
少しでも興味があったり迷ったりしたらチャレンジを。そして健康を意識して脳を萎縮させない人生にしましょう!
ではまた。
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