こんにちは、笹木です。
今回は、速読術について。
速読って、できたらすごく便利だなぁと学生時代から密かに思っていて、速読ができる、速読術を使えるという人を見るたび、情報を取得する人生の時間をかなり節約できてるんだろうなと羨んでいました。
そんな風に心の中でずっと速読というのものが引っ掛かっていたので、1回きちんと速読術を学んでみたいと思い、直接教えてもらえる速読セミナーも受講しました。
その後も自分なりに色々調べて試してみたりと、速読術にはかなり時間をかけてきたなと思っています。
今回は、そんな色々な体験からわかった速読術のカラクリ・教わった手法と、個人的に一番効果を感じたやり方などを紹介していきます。
目次
速読術のセミナーの速読法とカラクリ
速読に憧れがあったとはいえ、「でも速読ってウソなのかも?」という思いも結構あり、一度どんなものか試してみようという気持ちで、ちょっと胡散臭いと思いつつも速読術セミナーを受講しました。
そこは定期的に通う形の速読術の講座だったのですが、同時に受講する人は20人もいないくらい。講師の人は30代くらいの男の人で、速読の実力としては1ページ1秒くらいで読めるという方でした。
ウソかと疑っていたけど、これくらいならギリありえそうな速読術か?と個人的に感じるラインです。
で、実際に講座で教わった肝心の速読のやり方はというと、びっくりするほどシンプルで、
「メトロノームを使ってひたすら読む速度を鍛える」
というものでした。
メトロノームといえば、楽器で演奏するときなど、リズムが乱れないように練習するときなどに使う、カチカチと一定のリズムで音が鳴る、アレですね。
速読術のトレーニングに使うというのは想定していませんでした。
具体的な速読練習のやり方としては、メトロノームの拍を60にセットして、言われたルールを意識して読んでいきます。これは1分間に60回カチカチなるってことですね。
速読のルールは以下2つ。
- 「音がなってから次の音が鳴るまで」に1行を読み切る。
- 読むのは1行目だけど、2行目の文章も何となく意識する。
もし今読んでいる行を読み切る前にメトロノームの音が鳴ったら、次の行の先頭から強制的に読み始める。
また、次にどんな話がくるのかを、何となくでもいいから予測しながら読むのが大事なんだそう。でも、これは難しければやらなくてよいとも言われました。
読書スタートと同時にメトロノームが刻み始め、音が鳴ったら次の行、音が鳴ったら次の行へと速読。
そして、設定している拍になれてきたら、60から70、80とメトロノームの速さをより速くして、さらに速読術を鍛えていくという練習内容です。これを毎週繰り返して練習してくという内容のセミナーでした。
速読のやり方としてはいたってシンプルですよね。でもやってみると結構大変で、文字を目で追うだけになって、内容が頭にあまり入ってこなかったりと最初はかなり苦戦しました。
速読術セミナーの効果と気づき
当初は胡散臭いと感じたこの速読セミナー。
思い切って数か月受講してみた結果ですが、結論から言うと、速読術は嘘ではなく確かに効果はあり、読むスピードは速くなりました。練習すればするほど、読むスピードに徐々になれてくるのも実感できました。
ただ、劇的に速くなったか?「パラパラめくるだけで読めちゃう」みたいな速読術か?というと決してそうではなく、だいたい体感的には1.5倍くらいです。
この辺からはなかなか速読スピードも上がらなくなり、頭打ちになってきたなと感じたので、これ以上は受講を中断したという感じです。
そもそも、この速読術のやり方は、真新しい技術というより、気合で速読するという方法に近いです。
速読術としては勿論ウソとかではなかったけど、僕のもともとの黙読のスピードが平均より遅めだったから、効果がでやすかっただけなのかな?というのはすごく感じました。
逆に、普段から急ぎ目で読む人、それなりに速く読める人がさらに読むスピードを求める場合、今回の速読術のトレーニングをしても、あまり効果は期待できないかもしれないです。
速読の嘘?速読講師が語った真実と本音
実際、速読セミナーの先生も、
「この速読術で大切なのは技術より読んでいるときの意識で、普段から読むスピードの『基準値』を上げることが一番大事」と言っていました。
そのために、速読術の普段のトレーニングではメトロノームを使って心理的にプレッシャーがかかった状態で読む。そのスピードが自分の中に落としこまれて当たり前にすることこそ、速読術なんだという理屈だそうです。
先生自身、速読術はノウハウよりも練習を重要視していて、「この講座はテクニックというよりも、一人では継続しづらい練習を決まった時間に定期的にできるという意味で価値がある」と何度も言われました。
また、印象に残っているのが、
「速読ができるかどうかは、テクニックよりも、その本のテーマに関連する知識を、どれだけ事前知識として持っているかの方がよっぽど重要だ(だから普段から色んな本を読んでおけ)。」と言われたこと。
既に知っている情報が多ければその分速読(読み飛ばす)できるということでしたが、まあそりゃそうだろう。
正論かもしれないけど、参加している人は皆、速読術についてそんなことを期待しているわけじゃないんじゃない?…
とも思ったし、受講後、会話した生徒の中には「思っていた速読と違う。騙された、ウソをつかれた気分」と言ってる人もいました。
正直、自分も速読術ってこんなカラクリなのか?っていう思いと、速読スピードとしては自分の理想には遠いと感じていたので、満足できる結果とはなりませんでした。
簡単で即効性あり!再現性も高い速読術のやり方
速読セミナーも経て色々思うことはありましたが、よりよい速読術のやり方はないか??というアンテナは常に張り続けていました。
そんなときに、知人から教えてもらったある速読術が、かなり簡単で、実践者からも評判の良いやり方でした。
それが、ひらがなを読み飛ばすというやり方の速読。
もはや説明することもあまりないのですが、文章を読む際に、ひらがなは読み飛ばし、漢字だけを追っていくという方法です。
ウソみたいな速読のやり方ですが、騙されたと思ってやってみてほしいです。
一見うまく読めなさそうですが、実践してみると、
- 漢字を追うだけでも、脳内で意味が補完されて理解できる
- 漢字に加え、接続詞「しかし」「だから」にも注目するとより読みやすい
- 3日くらい続けると、慣れてさらに速読できる
というのを実感してもらえるんじゃないかと思います。
実際ひらがなだけの文章だったら読みづらくてしょうがないことを考えると納得だし、脳科学的にも、日本語というのは漢字で全体の意味をとらえ、ひらがなを補足として処理しているそうなので、理にかなった速読方法といえます。
3日くらい続けると本当に慣れて、それまでの倍以上効率よく読めるようになったので、決してバカにできない「なんちゃって速読」です。
個人的には、セミナーで高いお金払うより、この速読術の方がよっぽど効果があったし、周りの評判も良かったです。
今も現役!劇的に効果のあった速読術
先ほど紹介した漢字だけ読む速読も、簡単ですぐに効果を感じられるというおすすめの速読術ではあるのですが、今現在も僕が使っているのは、また別のやり方です。
それが、「記憶術を使って速読する」という速読方法です。
これは、そもそも速読を目的としていたわけではなく、あくまで記憶術を習得した結果、速読もできるようになったという感じです。
速読をする上でかなり重要なポイントだと思うのですが、文章を読むときに時間がかかるのは、心の中で「音」として読み上げているからです。
文章を読むときの脳の処理は、
文字を目で認識 ➡ 音として脳内で読む ➡ 理解する
といった流れです。ですが、記憶術を活用すると、
文字を認識 ➡ 即イメージ化して理解する
というように、音で読み上げるフェーズを挟むことなく理解できるようになります。
このため、劇的に読書スピードが上がり、まさしく速読ができるようになりました。専門書もネットニュースでも爆速で読めるようになり、しかも記憶術で内容もしっかり暗記できるのですごく助かっています。
いや、そもそも、その記憶術は何なんだよ??
と思われる人もいるかもしれないですが、習得するきっかけなどの話などは下記に書いているので、良ければ読んでみてください。
胡散臭い記憶術を知って人生激変した落ちこぼれの物語
この速読法では記憶術を知る必要があるので、ひらながな読み飛ばしの速読のように1日で体感できるというわけにはいかないですが、最も速読としての効果があったのが、この「記憶術式」速読でした。
速読術の効果とやり方:まとめ
今回は僕が体験してきた速読術を紹介してきましたが、最後に短めにまとめると、
- セミナーでで教わった速読術
➡ 練習して速く読むことに慣れろ、というやり方。効果は嘘ではないが、伸びしろは小さい。 - ひらがな飛ばし速読術
➡ やり方が簡単で、すぐ効果を体感できる。ただ、日本語でしか使えない速読。 - 記憶術式速読
➡ 記憶術前提だけど、一番速読効果あり。現役で使ってる速読。
です。
胡散臭そうな速読セミナーに思い切って参加してみたり、色々と遠回りをしたかなとも思いましたが、そこから学べることもありましたし、今は満足しているし、良い経験だったと思っています。
今回の記事が、速読に興味のある人の参考になること、自身が納得できる速読のやり方に出会うきっかけになったら嬉しいです!
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勉強嫌いで、何をやっても上手くいかない、コンプレックスの塊だった僕が、どうやって記憶術で人生を変えられたのか。その理由を以下の記事で公開しています。