書評 デール・カーネギー『こうすれば必ず人は動く』人間関係壊すNG行為とは?

こんにちは、笹木です。

先日、デール・カーネギー『こうすれば必ず人は動く』を読みました。

正直、古い本だし、読む前はあんまり期待していなくて、
少しでも学べることがあったらいいな、
くらいの気持ちだったんです。

でも、読み終わってみると、
何度も読み返そう!
と思えるくらい万人におすすめできる本でした。

今回はその中でも印象に残ったノウハウを紹介します。

著者と内容

著者のデール・カーネギーは、
自己啓発書のバイブルと言われている『人を動かす』という本で有名です。

『人を動かす』は1936年に出版されたかなり古い本(カーネギーは1888年生まれ)。
にも関わらず、今も売れ続け、世界で1500万部超えのベストセラーです。

で、今回僕が読んだ、
『こうすれば人は動く』『人を動かす』とテーマは一緒なのですが、

『こうすれば人は動く』の内容は、
カーネギーの人気ラジオ講座のシナリオを文章化した構成
になっています。

人間関係での失敗談、成功談など数々のエピソードが、
何人もの経験者との会話形式で進んでいく、ちょっと変わった本です。

カーネギーと、体験者の生の声が再現されてるのが一番の特徴で、
本当にラジオを聞いてるみたいな感覚になりました。

最初にタイトルを読んだ印象からは、
政治家が知っておくべきような、集団をまとめるためのテクニック
のような内容なのかと思い、自分には必要ないかなーと感じていました。

しかし、実際はそんな専門的ものでは全くなく、
人が良好な人間関係を保つための基本的な原理原則でありながら、
超重要なノウハウが詰め込まれた内容となっています。

「確かにそうだよなー、でもこんなことよくやってしまっているな」
と思うものがいくつもあり、
もう一度自分の態度や言動を振り返るきっかけになりました。

 

相手の間違いは指摘しない

中でも印象的だったのが、
「相手が間違っているとは決していわないこと」という教え。

相手が間違ったことを言っていたり、自分が正しいと確信が持てると、
つい指摘してしまいたくなるものです。

しかし、たとえ正しいことでも間違っていることを指摘するのは
相手のプライドを傷つけることになり、
自分に良い影響をもたらすことは決してありません。

僕も、仕事でたまたま同期のミスに
気づいてしまったときなんかは
つい「それは違う」と強く言ってしまいがちでした。

そして、なぜ相手が間違っていて、
自分が正しいかを力説してしまう。

例え正しいことだとしても、
相手がどんな屈辱感を得るかなんて想像もしていなかったんです。

今では、相手のプライドを傷つけないようにした方が、
その後も自分にとって気持ちよく行動してくれることを
とても実感しています。

「自分は正しく、相手の間違いを正しているんだ」
というちょっとした優越感、満足感を一瞬感じるだけなのに、
相手の気持ちを考えらえなくなるときってあるな、と思います。

相手と常に気持ちのよい関係を保ち、味方でいてもらいたいなら、
どんな場面でも「相手の面目を保つ」
ということを絶対忘れないようにしようと思いました。

自分を人前でむやみに蔑むな

また、とても納得させられたのが、

尊敬されたいと思うなら、自分を他人の前で蔑んではいけない。
相手を立てるということと、自分を 蔑むということを混同してはいけない。

という部分。

今でこそなくなりましたが、
昔は劣等感が強かったため、自分を否定してばかりでした。

必要以上に自分のことを悪く言うことで、
相手を立てているつもりになっていたんです。

でも、自分を蔑むというのは、
自分が思っているよりも痛々しいことでした。

自分ですら自分をバカにしていたので、
周囲の人からも当然軽く扱われるようになり、下に見られます。

そうなると、自分は周囲からは認められてないと感じ、
さらに自分を否定するようになっていました。

結局、自分のまいた種で自分を不幸にしていたんです。

また、これも最近になって実感できることなのですが、

「人の名前を覚えることによって、人を動かす」というもの。

本のエピソードの中では、
あるホテルマンが、人の名前を覚えるという記憶力を持っていただけで、
同時に5つのホテルから支配人にオファーされたという話や、

ダンスパーティーで、常に男性からひっぱりだこの女性の秘密は、
必ず相手の名前を覚えることだという話を紹介しています。

僕自身、記憶術のおかげで一度会ったことのある人の名前は
簡単に覚えられるようになったのですが、
これだけで周囲との関係は明らかに変わりました。

今まで関わることのなかった
色んなタイプの友達がたくさん増えたり、

仕事でも信頼されやすくなり、
新しい環境でも、
とても楽しみながら良い結果をだせるようになりました。

「人の名前を覚える」
ただこれだけなのですが、人間関係でもたらす効果はとても大きいので、
是非、人の名前に関心を持つようにしてみてください。

まとめ

この本は、ビジネス、家族、友人などどの場面でも応用できるような、
基本的かつ重要な方法を得ることができます。

「人を褒める」とか「相手の気持ちになって考える」とか
一見、当たり前に感じるものもあるのですが、

実際のエピソードを、体験者の語りを通して読むと
あ、こんな失敗してしまうなーとか、
こういう風にこの方法を使えばいいんだ!
という発見ばかりでした。

そして、全体を通して何より大事だと感じたのは
自分に自信をつけること

僕自身、以前と周囲との関係が明らかに変わったのは、
名前を覚えられるようになったからというのもありますが、
それ以上に自信がついたからというのも大きいと感じています。

やはりネガティブな言動ばかりだったときは、
周りにいる友人も少なかったですし、

カーネギーも、
自己憐憫(自分を憐れむ)というのはは嫌われる、
恐ろしい病気だと言っています。

かつての自分のように劣等感が強い人は、
ネガティブな発言は極力止め、
小さな成功体験でも一歩一歩重ねて自身をつけ、
自分で自分を苦しめないでほしいなと思います。

この本は、
会話形式なので、かなり軽い感覚で読めると思いますし、
エピソードが多いな、と思うのであれば
興味のあるところだけとか、流し読みで気になったとこだけ、
とかも全然アリだと思います。

人間関係って難しいな、と感じる人には
是非読んでもらいたい一冊でした!!

 

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