こんにちは、笹木です。
今回は覚えにくい生物のバイオームの覚え方について。
生物のバイオームというと、僕はかなり苦戦した記憶を思い出します。
熱帯多雨林とかサバンナとか硬葉樹林とか…いったいいくつあるんだ・・・
と投げ出したくなっていました。
特にバイオームの分布グラフの位置は難関でした。
まだ直線的なグラフだったらいいけど、境界線がぐにゃぐにゃとしてると、もうどこがなんなのかわかったもんじゃない。
にも関わらずグラフや細かい特徴まで覚えておかないと解けない問題がよくでてくるのも生物のバイオームの分野の嫌なところ。
今回はそんな一見ややこしい生物のバイオーム分野を、簡単に攻略できる覚え方を解説していきます。
目次
バイオームの覚え方のコツは「ちょっとずつ」?
バイオームって名前はもちろん、分類やグラフについてなど、たくさんのことを覚えなければいけない。
でも、ここで覚えておいてほしいのは、「すべて覚えなければいけない」という意識を捨てること。
もちろん、最終的にはすべて覚える必要があるし、なんとなく覚えておけばいいよ、という意味ではないです。
というのも、人の脳は「完全に知らないもの」を覚えられないようにできています。
例えば、特に興味もない分野な上に、専門の学者しかわからないような論文を読まされたところで、内容なんか頭に入るわけがありませんよね。
どんな分野でも、初めて学ぶときってめちゃくちゃハードルが高く感じますよね。
でも、だんだん知識がついてくると、最初ほど苦ではなくなる、という経験のある人も多いかと思います。
僕の場合、化学の分野なんかがまさにそうでした。最初は「これ勉強するのって絶対無理!!」と思っていましたが1つずつ必要なことを覚えていくと、だんだん嫌じゃなくなってきたんですね。
こんな風に、ある程度その分野に関する知識があってはじめて「なるほど」と理解できることって意外と多い。これは生物のバイオームでも一緒で、最初は「何が何だか…こんなに覚えるの無理」と思うかもしれない。
でもそう思うことで、脳にブレーキがかけられ、覚えられることも覚えられなくなってしまいます。
脳って思い込みでIQが変わるほど、マインドに左右されやすいんです。
だから、いきなりバイオームの分布を示したグラフを覚えろと言われても「何が何だかよくわからない!」となるは当然。完璧主義にならずに、まずは「知ってる歯にを広げていく」という意識で勉強を進めることが大事です。
その第1ステップとしてまずやってみてほしいのが、「どんな分類があるのか」だけを覚えること。
一見遠回りに見えるかもしれないけど、記憶というのは知識と知識を結びつけていくことでより深く定着します。
やみくもに覚えても挫折してしまうのが一番もったいないです。
どこから覚えていいかわからない、という人はまずはバイオームの分類から覚えてみて下さい。
バイオームの11分類の覚え方
バイオームには、次のように、11個の分類があります。
・熱帯多雨林
・亜熱帯多雨林
・雨緑樹林
・サバンナ
・砂漠
・照葉樹林
・硬葉樹林
・ステップ
・夏緑樹林
・針葉樹林
・ツンドラ
多い。。
初見でこれを見ても、正直きついと感じる人もいるかと思います。
最終的にはこの11種類の分類をグラフと対応させて覚えなければいけないわけだけど、そんなに身構える必要はあにです。
まずは、重要な5つを語呂で覚えましょう。
・熱帯、亜熱帯雨林
・照葉樹林
・夏緑樹林
・針葉樹林
これが、グラフで言うと、降水量と温度が最も高い右端から、左隣に覚えていくイメージです。
語呂の覚え方は、
「熱唱する家臣」(熱、照、夏、針)
まずはこの5つだけ覚えちゃいましょう。
残りも語呂で覚えてもいいけど、その時に大事なコツは「全部で11個ある!!」と考えること。
「えーと熱帯雨林、亜熱帯雨林、照葉樹林、夏緑樹林、針葉樹林、硬葉樹林、今6個言ったからあと5個は・・・」と、”11個ある”ということを意識して思い出します。
11個というように数が決まっている方が、脳は思い出しやすい性質があります。このようにまとまりで覚えるテクニックを、脳科学では「チャンク化」と呼ばれています。
思い出す段階で11個と決めることで、思い出す確率がグンと上がるんですね。
例えば、僕が金属の性質を覚えるとしても、なんとなく覚えるのではなく、まず「金属の性質って3つあったなー」と意識するだけで、金属光沢、電気・熱伝導性、展性・延性と思い出しやすくなります。
3つだと、この方法を使わずとも思い出せるという人も多いと思いますが、暗記量が増えてくると、「いくつあったか」は思い出すちょっとしたトリガーとなります。
バイオームや生物に限らず色んな分野でこの覚え方は利用できるので、なかなか覚えられないときは、この数字でまとめる方法も使ってみて下さい。
バイオームの語呂合わせの覚え方
何かと暗記の勉強ではよく使われる、「語呂合わせ」。
代表的なのは元素の周期表で使われる「すいへーりーべーぼくのふね・・・」は有名ですよね。
水素やヘリウムの頭を繋げてリズムよく歌います。
実際、この語呂合わせは誰もが知っている方法でありながら、強力な覚え方です。
単純な言葉、用語の暗記には有効で、生物の単語やバイオームの覚え方にも使えます。
亜熱帯雨林の語呂の覚え方
例えば、亜熱帯雨林だったら、語呂の覚え方は、
「姉はカジュアルな赤う背広を着てヘコヘコ」
(亜熱帯雨林、カジュマル、アコウ、ビロウ、ヘゴ)
熱帯や亜熱帯というぐらいだから、日本だと南九州から沖縄まで暖かくてもう、名前からして暖かいところというイメージはしやすいと思います。暖かいところは植物も良く育つので種類も豊富。
照葉樹林の語呂の覚え方
「照葉樹林」だったら、語呂の覚え方は、
「たかし君」。
(タブ、カシ、シイ、クス)
九州から東北まで日本のバイオームはかなりの部分がこの照葉樹林なので、
「日本中がたかし君であふれかえってる」みたいなイメージで覚えましょう笑
夏緑樹林の語呂の覚え方
「夏緑樹林」だったら、語呂の覚え方は
「武士なら帰れ」。
(ブナ、シナノキ、ナラ、シラカンバ、カエデ、ニレ)
こちらは、東北から北海道という範囲のバイオーム。
東北からはるばる北海道にやってきたのに、武士だという理由で東北に帰れ、と言われているイメージですかね。
針葉樹林の語呂の覚え方
北海道にある針葉樹林の語呂の覚え方は、
「トドも白いコメから食いてえぞ」
(トウヒ、トドマツ、モミ、シラビソ、コメツガ、カラマツ、エゾマツ)
北海道にいるトドが、自分も「白いコメから食いてえぞ」って人間に訴えてるイメージ笑
どれも、頭文字をつなげて作っている語呂合わせで覚える方法です。
語呂のポイントはバカバカしいと思うくらいなイメージで覚えること。無難なイメージでは記憶に残らないからです。
ここで紹介したのは、一例で、インターネットで調べれば、バイオームの語呂合わせは他にも紹介されています。しっくりこなければ、自分で作ってみても覚えやすくてよいと思います。
ちなみに、語呂合わせの効果をより大きくする方法は以前の記事でも紹介しているのでよかったら読んでみて下さい。
バイオームの特徴の覚え方
バイオームにはどのような分類があるか、それぞれ具体的にどんな植物があるのかを抑えられたら、それぞれの特徴を覚えていきます。
このときの覚え方は、なるべく理屈で覚えること。
雨緑樹林なら「乾季と雨季がある環境の植物だから、乾季のときには葉から水分が抜けないように、葉が落ちる。だから、落葉広葉樹が発達している」
針葉樹林なら、「寒い環境の植物だから、寒さで凍るのを防ぐためにに面積の小さい針状の葉になっている」
というように、「なぜそうなっているのか?」という理屈を理解した覚え方だと忘れにくい記憶になります。
理屈がわからないと、勉強もつまらないし記憶にも残りにくい。各分類で「なぜ?」と理由を考えるようにしましょう。
バイオームのグラフの覚え方
グラフはちょっと難しいイメージを持たれがちだけど、分類と特徴を正確に抑えていれば、楽に解けます。
というのも、覚えてきたことをそのままグラフに乗せていけば、バイオームの分布グラフは作れるからです。
グラフの年平均気温(横軸)年降水量(縦軸)と、さっき勉強した内容を照らし合わせながらどこがどの分類なのかを見極めます。
「ここは年降水量が一番高くて、なおかつ年平均気温も一番高く示されているから熱帯多雨林だ!」と繋がりを見つけていく感じです。
他も同様にどんどん繋げていきましょう。
まとめ
・バイオームは語呂合わせで覚えるのも有効
・まず”森林の分類には11個ある”と意識してそこだけ覚える
・11個それぞれの特徴を、理屈をつけて覚えていく
・バイオームの分類と特徴をグラフと照らし合わせて、理由をつけてあてはめていく
植物の名前など、理屈のないものに関しては語呂合わせが有効だし、バイオームの分類や特徴など理屈のあるものは理解して覚えていくのが効果的です。
グラフの問題が苦手に感じる人もいるかもしれないけど、
「あ、だからここに分布してるのか」と感じながら覚えていくと大したことのない問題です。
また、今回バイオームの語呂あわせや覚え方を紹介しましたが、より効率よく覚える方法としては記憶術がおすすめです。
僕は今では記憶術を活用することで勉強や仕事などかなり効率化できていますが、以前は記憶力が悪く暗記が大嫌いでした。その頃を思うと、もっと前から知っていたら…と思います。
僕が記憶術を始めたきっかけなどはこちらに書いているのでよかったら読んでみて下さい!
胡散臭い記憶術を知って人生激変した落ちこぼれの物語
生物の中でもバイオームは覚えることが多くて大変だと感じていた人もいるかもしれないけど、今回の内容を見て「なんだ、難しくないんだな」と思ってもらえたら嬉しいです。
利用できそうだと思った方法は是非実践してもらって、バイオームは生物の得意分野にしちゃってください!
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