こんにちは、笹木です。
今回は公務員試験で穴場を狙う戦略について。
就職、転職などでも一定の人気がある公務員。
実は僕も、民間企業に就職したものの、公務員試験を受験して合格した経験があります。
記憶術を利用して楽して合格した!と言いたいところですが、そのときは今と違い、記憶術は全然知らない状態。
そもそも、公務員を受験するといっても、「何が何でも公務員!」という気持ちもなかったんです。
ただ将来に対する漠然とした不安から、進路の選択肢を少しでも広げておこう、くらいの
超中途半端な気持ちで受験したんですね、、
サークルや民間企業の就職活動が忙しかったので予備校もいってない。
公務員第一志望の人とは比べ物にならないくらい勉強時間は少なかったと思います。
そんな、生半可な気持ちでも合格できたのは、優秀だったからでは全くなく、
ただ、穴場な公務員を狙ったからです。
今回は戦略的に合格を一発で勝ち取れる、穴場な公務員を狙う方法を解説していきます。
目次
そもそも、公務員は穴場?
公務員試験を志望している人は、
「○○になりたいから受験するんだ!」
とか明確に目標が決まっている人もいれば、
公務員も自分にあってそうだなー、
だけど、民間も捨てがたいよな。
と迷っている人もいるかと思います。
そりゃあこれから1日のほとんどの時間を過ごす場所になるわけだから、迷って当然。
でも公務員という職業自体が、
今は穴場なのか?ねらい目なのか?
ということは良く意識する必要があります。
というのも、民間でも就職氷河期があるように、公務員試験も時代によって事情が変わるからです。
競争が激しいときもあれば、何となく合格しちゃった!みたいな年もあります。
公務員が穴場なタイミング。それは、景気が良く、就職が売り手市場のときです。
売り手市場だと、民間企業は太っ腹になり、社員への待遇は良くなります。
しかし、公務員は、民間企業の給料を基準に決まるので、良くも悪くも安定しているんですね。
つまり、
・景気が良いときの給与、待遇
民間 > 公務員
・景気が悪いときの給与、待遇
公務員 > 民間
という関係になっています。
特に、新入社員の給料で比較すると、民間企業と公務員は差が大きくなります。
そうはいっても、公務員はホワイトというイメージが強い。
だけどこのイメージも、僕の周りの地方公務員の友達に聞くと、全くそうではない、と言います。
仕事量や残業、忙しさは、担当する課や部署によって大きく違う。ホワイトな職場を夢見て民間から公務員へ転職したのに逆に忙しくなった、という人もいるそうです。
話はそれましたが、そんな理由もあり、売り手市場で民間企業の求人が多い、待遇も良いとなれば、当然、民間企業の人気もアップ。
民間企業を目指す人が多くなると、結果として公務員の倍率が低くなります。
だから、景気が良く売り手市場な今は、公務員は穴場な選択となるんです。
倍率的にも公務員は今が穴場?
団塊の世代が抜ける時期なんかも、公務員試験は合格しやすい、と言われていました。
それでも、倍率は10倍以上が普通。
地方自治体などは20倍も多かったです。
でもそれが今は、半分以下にまで下がっているところも多いのです。
例えば、
群馬県の29年度の倍率は11.1倍だけど、
30年度は5.2倍に。
千葉県では、
28年度は19.1倍だったのが、30年度は8.4倍。
北九州市の特別枠で言えば、
28年度は22.5倍で、30年度は11.4倍。
政令指定都市でもこの数字なのは驚きです。倍率だけを見て受験する自治体を決める人は少ないと思うけど、全体として、倍率は減っている傾向にあるんです。
募集人数は増えているのに対し、売り手市場だから受験者は減っている。
昔に比べて楽に入りやすいので、倍率的にはにはある意味穴場だといえるし、今はチャンスです。
公務員で穴場はどこなのか
公務員と一口に言っても、色んな種類があります。
国家公務員総合職、国家公務員一般職、県庁、市役所…
そして、公務員試験はほとんどのところが、教養科目+専門科目が基本的な筆記試験の構成になっています。
なんだけど、実は必ずしも教養科目+専門科目というわけじゃない。
ここで、穴場な公務員を探してる人に注目してほしいのが、筆記試験の受験科目が、「教養試験のみ」になっている組織や自治体です。
公務員試験の教養試験というのは、
数的処理、現代文、英文、日本史、世界史、地理、物理、化学、時事問題などの問題を120分で解く試験。
どれも高校までに学ぶ内容の一般教養です。
それに対し、専門科目は
憲法、民法、経済学、政治学、統計学、刑法など大学で学ばなきゃ触れないような内容の試験。
少ない勉強時間でやテクニックで効率的に点数を伸ばせるのは、圧倒的に教養試験。
・教養試験は捨てるところは捨てる!
・解くべき問題から解いてく!
・時間配分に気をつける!
などのコツを意識すれば、短時間でかなり得点できるようになります。
だからこそ、公務員試験では教養試験のみを扱っている自治体や組織が穴場です。
ちなみに、民間企業の就活も行っている人は企業の選考としてSPIという筆記試験を受けなければいけないことが多いです。SPIの試験は、公務員試験の数的処理と似ているところも多いので、勉強しているとSPI対策にもなりますよ。
配点で穴場な公務員を探す
筆記試験の話をしてきましたが、筆記を突破した後にも必ずあるのが面接試験。公務員試験では筆記試験の点数と面接試験の点数を合計して最終合格を決めます。
ただ、ここで重要になるのが、筆記試験と面接試験の配点です。
実は、筆記試験と面接試験の配点は自治体や組織側によってバラバラ。
筆記試験の比重を高くして、面接の点数が少ないところもあれば、筆記試験は足切りとして使うだけで、ほぼ面接だけの点数で合否を決めるような、面接重視のところもあります。
ここで、穴場なのは面接の比重が大きいところです。
というのも、公務員試験の面接試験というのは、実は倍率が2倍くらいのところも多いんです。
筆記試験、面接試験を含めた倍率が10倍以上あったりして、高く感じたりしても、実は面接試験から最終合格は突破しやすい。
筆記試験は、記念受験で受ける人とか、とりあえず申し込みだけして当日欠席の人とかも多いですしね。
つまり、筆記試験の点数がギリギリで2次試験に進んだとしても、2次試験から十分逆転できるんです。
逆に、筆記試験にすごく自信があって、面接に苦手意識がある、という人は筆記試験の比重が高いところを狙うというのも手です。
ただ、個人的には面接に苦手意識がある人でも対策さえしっかりすれば難しくないと思っています。公務員って民間企業と違って面接で聞かれるパターンがある程度決まっているので、1個自分でテンプレを決めちゃえば、色んな公務員試験の面接で使いまわせます。対策しやすいんですね。
ともかく大事のは、
一次試験、2次試験などそれぞれの試験の比重をしっかり確認し、穴場を狙う戦略です!
受かりやすい?穴場な公務員はココ!
毎年全体的に、倍率的にも合格しやすいのは、国家一般職と地方自治体です。国家総合職のすべり止めとしても良く使われます。ここから受験科目や筆記・面接の配点、倍率を総合的に見て絞れば、かなり合格しやすい穴場を見つけられます。
また、理系の人で言えば、この中でも特に合格しやすいのが技術系公務員。
国家一般職や地方自治体の機会職、土木職、建築職、情報職などは例年2倍を切ってることもとても多いんです。
公務員試験ではずば抜けて低い倍率です。
また、「労働基準監督官B」も最近では採用者数が増加し、倍率は減ってきています。
「労働基準監督官B」は理系向けの受験区分ですが、勉強さえすれば文系の人でも受験可能です。
勉強の進め方としては、過去問の演習(解説が丁寧なテキストを使う!)が手っ取り早いと思います。また、僕は効率よく勉強を進めるために記憶術を活用して、学習時間を大幅に削ることができたので、記憶術の活用もおすすめです。
ちなみに、僕が実際に利用した記憶術はコチラです。よければ参考にしてみてください!
団体職員は穴場な公務員?
社会人経験者の人でも、公務員は穴場な転職先になることがあります。
特に技術職で特殊な技能や経験があるとか、企業で重要な役職だったという人は、面接でも貴重な人材として公務員になりやすいです。
でも、たとえそんな経験がなくても、以前より社会人採用枠は合格しやすくなっています。
というのも、公務員は、若手職員の退職者が多いという背景もあり、社会人採用は増えてきてるんですね。
そして、もう一つ穴場だといえるのが、みなし公務員・準公務員と呼ばれるところ。財団法人や社会福祉協会、協同組合や大学職員などです。
団体職員というのは、公務員に準ずるくらいに安定していると言われていて、景気に左右されにくいという特徴があります。
とにかく、安定性を重視したいという人には穴場な準公務員もおすすめです。
また、団体職員は、書類選考と面接のみで採用するところも多くあります。
民間企業の就職活動をしていたり、勉強が間に合っていないという人にとってもねらい目、穴場なのです。
団体職員の募集は割とひっそりと行われるところも多いので、常にHPなどをチェックし、情報を見逃さないようにしましょう。
公務員の一本に絞らずに、団体職員などの選択肢もあるんだと思うだけでも、精神的にも楽になると思います。
まとめ
- 売り手市場である今、公務員は民間企業と比較しても合格しやすく、就職先としては穴場!
- 試験科目が教養試験のみのところはねらい目!
- 受験科目、倍率、一次試験・2次試験以降の配点の比重を調べれば穴場な公務員は見つけられる!
- 例年公務員として穴場なのが、国家一般職、地方自治体(市役所、県庁など)
- 理系なら機会職、土木職、情報職などはかなり低倍率!
- 労働基準監督官Bは低倍率で合格しやすい!しかも文理問わず受験可能。
- 筆記の勉強は解説が丁寧なテキストで過去問演習!記憶術の活用で効率的に!
公務員試験はともかく勉強!
というイメージもありますが、過去の情報などをしっかり調べることで戦略的に楽に合格することも可能です。
僕は実際に、地方公務員2つから合格をもらいましたが、穴場を狙ったことで、勉強時間も通学時間などのすきま時間で済みました。
結局、民間企業に就職しましたが、
公務員になりたい!
という気持ちがあるなら、是非参考にしてみてください。
ということで、穴場を狙う戦略についてですが、
残業時間や仕事内容など、
「自分はどんな価値観を重視しているのか」
ということも考慮したうえで、受験してみるといいかなと思います。
今回の記事が参考になれば嬉しいです。
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