記憶力を上げる色,覚えやすい色とは? 人を操る色の効果的な使い方まとめ

記憶力と色

こんにちは、笹木です。

今回は記憶力と色の関係についてです。

何かを覚えないといけないとき、
書いて覚えたり、マーカーで覚えたりした経験のある人も
いるのではないかと思います。

実際に、色と脳の状態は深く関係があり、
記憶力を上げたり、勉強するうえで効果的な色がある一方で
使うだけで勉強、記憶の質を下げる色もあります。

そんな記憶力と色の関係についてまとめました。

 

記憶力を上げる色とは?

青色には心を落ち着かせる効果があり、
青色を見ることで人は冷静になり、集中力、記憶力が上がります。

ノートには記憶に残したいものを青色のペンを使って書くことで
記憶力も1.1倍上がったことがわかっています。

これは、青色を見ることでセロトニンという「幸せホルモン」とも呼ばれる
リラックス効果のあるホルモンが分泌されるためです。

これにより自立神経のバランスが整えられ、リラックスできることで
記憶力、集中力、判断力が高まるのです。

視覚的に覚えやすい青色

また、青色は、視認性を高めることで、記憶力を高める効果があります。
青色で書いてあるものは自然と目に入ってくるので、
記憶にも残りやすくなるんですね。

ただ、勉強するときは、「とにかく青色を使って書けばいい」、というわけではなく
普段は黒字で書き、記憶に残したいもののみを青字で書く
ということが大切です。

また、青色のペンも細いものより、太めのもののほうが目につきやすく、
記憶に残りやすいと言われています。

青色は時間を短く感じる

青色には、集中力、記憶力を高める効果だけでなく、
体感時間を短くするという効果もあります。

このため、青色のペンなど、目に入るものに「青色」を取り入れることで、
長時間の勉強にも集中して取り組むことができます。

青色で創造性アップ

PCの壁紙を青色に変えたところ、
創造性が高まり、アイディアを出しやすくなったという結果もあります。
単純作業だけでなく、クリエイティブな思考が求められる作業でも、
青色は有効な色なのです。

 

成績が20%も下がる色とは?

青色が勉強や記憶力を上げるのを助ける効果がある一方で、
目に入ることで、成績を下げる可能性がある色もあります。

それは、赤色

実は、赤色というのは状況によっては、成績を下げてしまう可能性がある色なのです。

ロチェスター大学の心理学者アンドリュー・エリオット教授が行った実験では、
被験者を3つのグループに分けて試験を行い、

それぞれのグループで、試験に使う問題冊子の表紙の色を、
赤色、白色、緑色の3つのパターンで行いました。

その結果、なんと赤色の冊子を使った被験者
他の色の被験者よりも成績が20%も低かった
のです。

また、表紙の色だけでなく、氏名を記入する欄を赤くするだけでも成績が下がったことも
別の実験明らかにされています。

こういうと、「赤は、絶対使わない方が良い色なのか?」

ということになりそうだけど、そういうわけでもないんです。

これがよくわかるのが、コロンビア大学の研究

この研究では、パソコンの壁紙を青色、赤色の2パターンに変えて被験者にテストを解いてもらうという実験をしていたんです。

その結果、ひらめきや思考力が必要な問題に関しては青色の時の方が良かったのに対し、注意力が特に必要な問題に関しては、赤色の方が成績が良かったのです。

赤色は、信号の色や注意を促す看板、レッドカードなどに使われていることからもわかるように、赤色は危険を察知させる色、警告する色。
脳を緊張状態にさせ、注意力をアップさせる効果があります。

なので、短時間で、特にミスをしてはいけない作業を行う場合に限っては、赤色は効果的ですが、思考力が問われるような作業、何かを思いつかないといけないようなときは、青色が効果を発揮します。

また、長時間の集中力を保つためには、程よくリラックスし、適度な緊張状態(緊張しすぎると集中力は持たない)がベストなので、やはり基本的には勉強には青色がおすすめです。

このため、勉強に対する意欲を低下させ、集中力も下がったと考えられます。

時間を長く感じる赤色

また赤色は、青色とは逆に、
時間を長く感じさせる効果」があります。

このため、赤色が目に入っていると、勉強や作業なども、実際の作業時間よりも長く感じてしまいます。

つまり、本来の作業時間よりも自分が思っている作業時間にズレが生じ、
「勉強したつもり」になってしまったり、短時間の作業で飽きやすくなってしまうのです。

このような点からも、赤色は長時間の作業との相性が悪く、
長時間勝負の勉強になりそうな場合は、赤ペンなど、赤いものはなるべく視界に入れないことが大切になってきます。

 

相手の記憶に残す

勉強などの頭を使う作業には向かない一方で、
赤色を身につけることで自分のことを相手の記憶に残すことができます。

初対面のときなど、相手に自分の印象を残したいときはネクタイなど、
赤いものを服に取り入れると効果的です。

また、赤い色は強い印象を与えるので、就職面接やここ一番の場面で使うことで、力強い印象や頼りがいある人だと思わせることができます。

勝負では、勝率を上げる

記憶などの頭を使わない、肉体的な勝負であれば赤色はとても役に立ちます。

レスリングやボクシングは、赤色青色の服で戦いますが、
これらのスポーツの勝率を調べたところ、
なんと赤い服の選手の勝率は、青い選手よりも60%も高かったのです。

これは、赤色を見せることで、相手を消極的にさせているためだと
考えられています。

ちなみに、「赤色は闘争心が燃える」と言う説もありますが、
これが本当なら、赤色が視界に入っている青色の選手の勝率も上がっているはず。
赤色で戦闘力が上がるということではなさそうです。

記憶力だけじゃない、色を使ったテクニック

色が与える効果を利用することで、記憶力や勉強法意外でも
応用することができます。

色を活用し、体感時間を変える

待ち合わせ場所などは赤などの暖色は避け、青色、緑色が多い場所にするとよいです。

青色緑色などの寒色は時間を短く感じさせる効果があるため、
待ち時間もストレスを感じにくくできます。

また、仕事での会議室や、勉強部屋なども寒色を多めにすることで、
退屈な作業が短く感じられすし、集中力も持続します。

逆に、リラックスしたい、くつろぎたい場所などは暖色が多めなところがよいです。
時間を長く感じるため、少ない時間でも満足できます。

このため、カフェやレストランは暖色のデザインが多いです。
短い時間でも、お客さんは長く滞在したと感じ、回転率を上げることができるんですね。

 

黄色でコミュニケーションを活発に

黄色にはコミュニケーションを活発にさせる効果があります。

黄色い服を着ていただけで、話しかけられる確率が上がったという実験もあり、
コミュニケーションが苦手な人は黄色を身につけるとよいかもしれません。

 

青色でダイエット

青色には食欲を抑制する効果があります。

これは、青色を見ることで
オキシトシンというリラックス効果のあるホルモンが分泌されるためです。

ストレスは食欲を促進し、過食につながりますが、
オキシトシンがでることでストレスが軽減され、過食を防ぐことができます。

ランチョンマットに青色のものを使用したり、
食卓に青い花を置くなど工夫すれば、効率よくダイエットできます。

 

人をやさしくするピンク色

相手との衝突を避けたいときや、謝罪をしたいときは
ピンク色を身につけるとよいです。

ピンク色には相手を穏やかにし、親切にする効果があると言われています。

ある刑務所では囚人同士のトラブルが多く見られていましたが、
刑務所の壁をピンク色にしたところ、囚人同士の争いが減ったそうです。

まとめ

記憶と色の関係、また色が人に与える効果について書いてきましたが、
まとめると、

 ・青色は、気持ちを落ち着かせ、集中力、記憶力を上げる効果がある。
  創造性が高まるのでアイディアを出しやすくなる。
  また、食欲を抑えるのにも効果的。
 
 ・赤色は人を消極的にさせ、使い方によっては成績を下げることもあるので注意が必要。
  一方で、スポーツでは勝率を上げる効果もある。
  赤色を身につけることで自分の印象を人の記憶に残しやすくなる

 ・待ち合わせ場所には寒色が多い場所にすることで待ち時間を短く感じられる

 ・コミュニケーションを増やしたいなら黄色。

 ・相手のとの衝突を避けたいならピンク色。 

という感じになります。

青色は色彩的にも記憶力をあげる一定の効果はありますが、
「青色を使っておけば、何だって楽に覚えられる」
というわけではありません。

とはいえ、色を使うだけで少しでも効率を上げられるなら実践していきたいですよね。記憶、勉強の効率を上げる手段として上手く活用していきましょう!

ちなみに、本当に記憶力を上げたい、少しでも覚えやすい方法を知りたいなら、記憶術を習得してしまうのが一番手っ取り早いです。

僕も以前は記憶力が悪く、何をするにもミスをしたり時間がかかってしまう人間でしたが、記憶術という方法を知ったことで、今まで苦労していた「覚える」という作業がすごく楽になり、試験や仕事に苦労することもなくなりました。

記憶術と出会ってから自分が変わっていった話については
こちらに詳しく書いているので、よかったら読んでみて下さい。
胡散臭い記憶術を知って人生激変した落ちこぼれの物語

 

 

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