こんにちは、笹木です。
今回は、記憶術を身につけるにあたり、気をつけるべき点についてです。
「記憶術」というと耳慣れない言葉から、怪しげなイメージを持つ人もいるかもしれないです。
実際、そういった怪しい、インチキなものがあるのも事実。
今回は色んな記憶術に手を出した僕が、詐欺まがいの記憶術にハマらない方法、見極める方法を解説していきます。
詐欺かもしれない記憶術の特徴
僕が記憶術と出会ったのは大学生の頃でしたが、それまで自分の記憶力や成績の悪さに対してのコンプレックスから、数多くの記憶術の教材を購入してしまいました。
最終的に、真に価値のあるものに出会えたからよかったのですが、
それまでに購入したものの大半は、買う価値のないものばかりでした。
実用的でないものや、習得できないものばかりだったんですね。。
その特徴としては、
「右脳をトレーニングすれば、一瞬で読める!記憶できる!!」
というもの。
そして、
・見たものを写真のように記憶してしまう、映像記憶
・1分で1冊を読み終わるなどの速読術
などが身につくというものまであります。
しかし、僕は自分の失敗経験から、このような教材に、高額なお金を出す必要はないと断言できます。
映像記憶や速読術は詐欺まがいなのか?
写真で撮影したかのように、一度目で見た光景を鮮明に記憶できるという映像記憶や、
パラパラとページをめくるだけで、本の内容が入ってくるという速読術。
実はこういった、「人とは違う能力」に、僕はよく憧れていたタイプで、身につけたいと本気で思ったこともよくありました。
浅はかにも、「自分だけの能力を持てるかも!!」
という期待から、教材を購入したこともあったんです。。
よくわからないイメージトレーニングや、高速で字を追う眼球運動のようなトレーニングまでやっていたことがありましたが、全く身につくことなく挫折しました…笑
今振り返ると、まあ当然の結果で、人間の脳はこういった右脳を使う映像記憶、速読術などを大人になってからのトレーニングで身につけるのはかなり難しいとされています。
一方で、生まれつきこういった天才的な能力を持つ人が存在するのも事実です。
例えば、自閉症の「サヴァン症候群」の患者の人は、まさにそうで、突出した才能を持つ人が多くいます。
・驚異的な映像記憶を持っていたり、
・数字を見れば、その数が素数かどうかを瞬時に判断できたり、
・数字に色が見える、単語に匂いを感じる、
など文字や単語に五感を無意識に結びつけてしまうという共感覚まで持っている人もいます。
「こんな天才的な能力があったらなー!!」
と羨ましくも思ってしまいますが、一方でこういった人たちは、
1つのことに対する能力がずば抜けている代わりに、全体としての思考力は低くなり、知能指数であるIQも低い傾向にあります。
実際にサヴァン症候群の人は、記憶力など部分的には能力が優れているのに、コミュニケーション能力や論理的思考力などが欠如しているために、その優れた能力を活かせていない人も多いと言われています。
歴史的な画家である山下清も、知的障害を持ちながらも見た映像を正確に記憶してしまう瞬間記憶を持っていたと言われています。
ただ、こういった能力のメカニズムはまだ正確にわかってなく、後天的に身につけられるものでもないというのが現実です。
記憶術はインチキでは決してない
映像記憶でなくても、一般的な記憶術の教材では、一度に「大量の言葉を覚えられる」とする記憶術の方法が紹介されています。
これらが全部、インチキなもの、再現性のない手法というわけでは決してないです。
例えば、「ペグ法」や「場所法」と呼ばれているものは、有名です。
簡単に説明すると、この記憶法は自分にとって馴染みのある「場所」、例えば通学路や自宅などに憶えたい対象物を関連付ける方法で、応用の仕方、使い方次第で強力な記憶法になったりします。
まとめ
記憶術というのはいつでも思い出すことができ、誰にでもできる方法でなくては、意味がないと思っています。
再現性のない、瞬間記憶、映像記憶などを、誰にでもマスターできる方法として宣伝している場合は要注意ですが、こういった記憶術の教材もとても多いのが現状です。
記憶術の教材を考えている人は、一度立ち止まって、
・再現性のある手法なのか
・根拠のない能力開発ではないか
・よくある瞬間記憶術を高額で売られていないか
などに気をつけてみてください。
僕の場合は、時間はかかったけれど、習得するのに才能が要らない、誰でもできる記憶術に出会うことができまたし、
控えめに言っても人生が変わるほどのものだったので、諦めずに取り組んでよかったなと思っています。
ただ、記憶術に限った話ではありませんが、色んな情報のあるものから、信用できるものを見つけ出すのは意外と難しいもの。
色んな情報に流されず、「一生の武器になる記憶術」を手に入れましょう!
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