文章を暗記するコツ 長い文章でも楽勝!暗記が劇的に楽になるコツとは?

文章を暗記する方法の図

こんにちは、笹木です。

今回は長文などの文章を暗記するコツについて。

文章を覚えるというのは、単語や用語などを覚えるよりハードルが高いと感じる人も多いかもしれない。

だけど、意外と文章を暗記する場面は多いです。

資格試験でも、テキストや参考書の文章・条文などを暗記する必要があったり、人に話す内容を暗記しておかなければいけなかったり。

僕は、学生の頃に憲法の条文や前文などの文章を暗記するのは大の苦手で嫌いだったし、難しい用語がでてくる文章を覚えて記述形式で答えるような問題も全然できなかった。

また、人前でスピーチをしなければいけないときも、原稿を暗記するというのが、本当に苦手でした。

もともと暗記が苦手なのに、
人前で、長々とした文章を話すなんて、できるわけがない。

頭が真っ白になって、緊張した固い表情のまま、

「あー、えー…、」

がやたら多く、言うはずだったことの半分くらいしか言えないなんてことばかりでした。

緊張するような場面では脳に負荷がかかっているので、自信がない人にとってはいつも以上に、暗記していたことが思い出せなくなるんですよね。

でも、文章の暗記にはコツがあります。

僕は、人より記憶力がかなり悪く暗記は苦手でしたが、ほんの少し暗記のコツを利用しているだけで、かなり効率的に暗記できるようになりました。

一見、覚えることが多く大変に感じる文章の暗記ですが、暗記のコツさえわかれば、かなり楽に暗記できるようになります。

人に話す内容を暗記できるのはもちろん、資格試験でも、文章や条文などを暗記できると強い。論文試験でも生かせるし、本の重要なページを暗記するのにも役立ちます。

今回は、そんな文章の暗記のコツについて解説していきます。

文章は初めから完璧に暗記しない

スピーチの原稿を暗記しなければいけないときや、本やテキストのページを覚えたいとき、

一気にすべて暗記しろって言われたら心折れそうですよね。

実際に無理かどうかはおいといて、

「無理だ、大変だなあ」、

と思いながら暗記するのは超効率悪いです。

文章の暗記でまず大切なのは、

「頭から一度にすべて覚えようとしない」

という意識を持つこと。

大量の文章を暗記しようとするとき人間は、

「たくさん覚えないといけない」
「大量に暗記しなければいけない」

という意識が働きます。


こうなると、脳はストレスを感じちゃって、本来覚えられるものも、なかなか暗記できなくなってしまうんですよね。

科学的にも、脳というのは自分の気持ちの持ちようで、かなり働きが変わってくるってことがはっきりしてるから、「自分がどういう意識を持ってるか」というのはすごく大事。

大事なんだけど、自分の意識で暗記の効果が左右されてるって自覚がない人もかなり多いんです。

過去に行われた研究では、
「自分は頭がいい」と思い込むだけでIQのポイントが10ポイント上がった』
という実験もあります。

記憶力も同じで、「こんなの暗記できない」という思考になると、本当に覚えられなくなります


実際、記憶力競技のあるチャンピオンも、実力を最大限発揮するために一番気をつけてていることは、

「自分は記憶力がメチャメチャいいんだ!」

と言い聞かせ、心が折れないようにすることだ、と言ってます。


長い文章を暗記するときに脳が「こんなの暗記するなんて無理」と思ってしまったら負けです。

だから、文章の暗記では特に、頭からすべてを暗記しようとするんじゃなくて、いかに脳の限界を感じさせないかってことがが重要。

コツ①文章の分割暗記法

そうはいっても、長い文章だと暗記する量も多い。

じゃあ、脳が覚えやすく暗記するにはどうすればいいのか。

ここで、暗記のコツとなるのが、

文章全体を細かく分けて暗記する

という方法。

長い文章を暗記したい場合、段落ごとに分けて暗記していきます。

そして、分割した段落ごとに「この段落ではこういう内容を言っている」というのを暗記した後で、段落と段落のつながりを意識して暗記していきます。

「この段落の話が前提となり、次の段落の話へとつながるんだよな。」 とか、

「この段落の内容の反対意見として、この話が来るんだな。」

「この話の後にはどんな展開になるんだっけ…」

という感じで、話のつながりを思い出しながら暗記していくのです。

こうすることで、長い文章でも、全体の流れを意識して、中身が抜け落ちることなく、暗記していくことができます。

ただ、ここで注意してほしいのが、文章を分ける前に、一度は通して読んでみること。特に難しい内容の文章などは、理解できないまま読んでも、絶対暗記はできない。全体像を把握することで細かい内容を暗記できるようになるので、まずはざっとでも通して読んでみてください。

それでも、

「文章を段落ごとに分けてみたけど、話の内容のつながりを覚えるのが難しい…」

って人もいると思います。

僕もそうだったのですが、そういうときににやってもらいたいのが、分割したものをイメージにして暗記するって方法。

分割した文章の内容をチャート化して暗記するのがコツです。

段落や分割して暗記した内容を短く要約して、一つ一つのチャートの中に書き込みます。

こうすることで、段落の内容ごとに、「要はこういうことだな」

と暗記しやすくなるし、文章全体の流れも視覚的に暗記しやすくなります。

文字だけで暗記しようとすると難しいけど、チャートにすることで左脳を使って流れを論理的に理解しつつ、イメージで視覚的に暗記できます。

よく、
「論理は左脳で処理し、イメージなどの視覚的なものは右脳が処理する

などといいますが、チャートにするのは右脳・左脳全体をバランスよく使えるので非常に合理的な覚え方だと言われています。

コツ② 五感(音読)で文章を暗記

五感を使って暗記するというのも重要なコツです。

特に効果的なのが音読。

以前書いた記事でも紹介しましたが、暗記と音読は非常に相性がいいんです。

記憶力が優れていることで有名なユダヤ人は、トーラーという、ユダヤ教の教えが書かれている1000ページ以上の書物をすべて暗記していますがそれも、音読によって暗記しています。

この音読で暗記するという方法は科学的にも理にかなっていて、脳には、「自分が関わったことは記憶しやすくなる」という性質があるんです。

これを自己参照効果というんですけど、要は、ただ何度も読み返したりして覚える受け身の暗記より、自分が言葉を発するという能動的な暗記の方が記憶に残りやすいってことです。

実際に音読するときは、1人でぶつぶつ唱えるよりは、相手に話すつもりで練習するとより効果的です。是非、架空の相手や自分自身にプレゼンをするようなつもりで話してみて下さい。

文章の暗記は、量が多くなればなるほど、やはり繰り返す必要があります。当然、暗記のためには復習も大事。

だけど、ただやみくもに繰り返せば効率的に覚えられるってわけでもないんです。

暗記している段階では、

「あれ、思い出せない…!」

という壁にぶつかりるのは当たり前です。肝心なのは、このときどうするか。

やってしまいがちなのが、すぐに答えを見て、

「なるほど。ここはこうだったんだな」

と納得して、再び暗記していくというやり方です。

確かに復習をするのは大事だし、すぐに答えを確認できるとすっきりするし、ゲーム感覚で楽しいです。

だけど、この「すぐに答え合わせ」は一見効率的に見えて、実はそうではない。

記憶というのは、知識を頭に詰め込むインプットよりも、頭に入れた知識を思い出すアウトプットをすることで強く脳に刻まれます。

つまり、

「忘れかけたころに思い出そうとする」

というのが、より強い記憶をつくるんです。

だから、文章を暗記するときは、頭をフル回転させて
「次はどんな話につながるんだろう」
とよく考えながら思い出すことが重要です。

このとき、思い出せなくて悔しい、次こそは絶対に暗記してやるぞという感情になるとさらによいです。

人間の脳は、重要なものしか記憶に残らず何もしなければ忘れていくようにできています。

だって、普段の生活を考えても視界に入ったもの、耳で聞いた音など脳が認識したものすべてを覚えるなんて不可能ですよね。

なるべく余計なものは覚えず、必要なものだけ覚える仕組みになっているんです。

だから、感情が伴うと暗記しやすくなります。

苦労して、頑張って思い出すという経験をすると、脳も必要な情報なんだと認識して強い記憶をつくり、暗記しやすくなるんです。

まとめ

文章を暗記するコツについて書いてきました。

まとめると、

文章を覚えるときは、
脳がなるべくハードルを感じないようにする!
(初めからすべてを覚えようとしない)

そのためにどうすればいいかというと、

・コツ① 分割して暗記する
  話のつながりはチャートにして暗記しやすく!

・コツ② 五感(音読)で暗記する
     声にだして、人に話すつもりで暗記すると効果的!

です。

そして、忘れがちなのが、記憶する、暗記するというのはつい「何度も読んで頭に刷り込ませる」というようなインプットだけに意識が行きすぎですが、「思い出す力」こそが記憶するうえで本質的に重要な要素です。

 

今回はコツという点から「今からでもすぐに使える暗記法」というのを意識して紹介しましたが、効率性・正確性を重視して覚えるのなら、一度、記憶術を習得してしまうのが最も近道です。

僕自身、記憶力が悪くてかなり苦労してきたし、だからこそ、いろんな方法を試しました。

失敗した方法もたくさんありましたが、そんな経験を通してわかったのは、結局、きちんと記憶術を使えるようになるのが一番近道だってことです。

というのも、記憶術は一つの方法さえ知っていればあらゆる暗記に応用できるから、色んな資格試験や仕事、勉強に応用できて、学習時間や作業効率が桁違いに変わるんですよね。本当に、コスパ最強なスキルだと実感しています。

ちなみに、僕が利用している記憶術はこちらです。よければ参考にしてみてください!

下の記事から、僕の記憶術との出会いなども紹介しているのでよければ読んでみて下さい!

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