書評 尾原和啓『モチベーション革命』「働きたくない世代」が生き残る方法とは?

こんにちは、笹木です。

先日、尾原和啓『モチベーション革命』を読みました。

普段感じていた、親の世代の人たちとの考え方の違いや、
違和感を解消してくれる内容でした。

これからの時代、インターネット革命や人工知能革命などにより、
仕事は確実に減り、今までと同じ働き方では確実に生きづらくなります。

この本で書かれている、
自分たちはどう動いていけば取り残されずに、
生き残っていけるのかということを紹介していきたいと思います。

内容

タイトルを読んだときは、
「いかにモチベーションを上げる方法」なのかと
思いましたが、全く違いました。

サブタイトルにも書かれているように、
「稼ぐために働きたくない世代」は
何を考えているのか。それを活かすためには?
というのが主な内容になっています。

今の若者は、「乾けない世代」

この本では、30代以下の世代を、
「乾けない世代」と呼んでいます。

上の世代の人たちにとっては、
働いて努力するほど、
車、家電など
便利で新しいモノが増えていく時代だった。

そんな「今までなかったものを努力してつかみとる」ことが、
上の世代の方の美徳であり、
頑張るモチベーションにになっていたそうです。

それに対し、30代以下の「乾けない世代」は
昔と違って生まれたときから、物質的には満たされている。

足りないものなんてないから、モノや地位だって欲しいと思わない。
今の若者は乾くことができない世代で、
友人や自分の時間を大事にするのだというのが著者の解釈です。

もちろん、
今の若者がみんな欲がないというわけでは決してない
と思いますが、個人的にはとても共感できました。

僕自身、
何がしたいのかわからない
という状態にとても悩んでいました。

別に今のままでも、生活はしていける。
仲の良い友達だって少しはいるし、
仕事に不満があってもやめるほどではない。

だからといってプライベートは充実しているわけではなく、

「自分は何のために生きているんだろう。
 でも何をしたらいいかわからない」

というモヤモヤ感がすごかったのです。

そんな自分からすると、

車が欲しいとか、
出世してやるんだとか、
そういう夢を持っている人はとても羨ましかったです。

そんな何をしたらいいかわからないという人たちに、
この本は
「偏愛を突き詰めろ」
と言っています。

偏愛こそが価値になる時代

偏愛とは、
「誰に何を言われてもこれが好き」
という嗜好性のことです。

これからの時代、人工知能がどんどん発達し、
医者の診察ですらロボットに代替されると言われています。

そのなかで、人工知能には代替できないもの。
それこそが、人の嗜好性、偏愛なのです。

例えば、
アニメやファッション、ニコニコ動画などは
人工知能には生み出せないコンテンツであり、

こうした偏愛、嗜好性を個人でいかに育てていくか
大事なのだと尾原さんは言っています。

食べていくためには「ライスワーク」も必要

では、好きなものだけをやってればいいのか?

確かに好きなことだけで生きていけるのであれば、
そんなに素晴らしいことはないと思いますが、

生きていく以上、そういうわけにもいかないのが
現実だと思います。

この本でも、
自分や家族が食べていくための仕事「ライスワーク」と、
生きがいと呼べる、好きなこと「ライフワーク」
両方をするべきだと言っています。

ただ、この部分を読んで感じたのが、
今やっている仕事である「ライスワーク」が
忙しすぎて、好きなことに思うように時間を割けない
人も多いのではないかということです。

やりたいことが見つからない。
という人ほど、
まずは自分の時間をたくさん作って、
色んな事にチャレンジしてみるのが一番だと思います。

なぜなら、経験したことのないことは、
好きになりようがないからです。

僕も、いつも仕事が終わらなかったため、
家に帰って寝るだけの生活でしたし、
休日も出勤したり、家で仕事をしたり、
プライベートほとんどないような状態でした。

こういう状況では、好きなことを模索している暇も
なかったので、毎日無気力でした。

しかし、記憶術を習得したことで、
仕事が効率化され、周りとの信頼関係が生まれるようになってからは、
圧倒的に自分の時間が増えました。

自分の時間が増える、人間関係の幅も広がったので
今まで知らなかったたくさんのことを
経験できるようになり、それだけで生活は変わりました。

今まで「好きなこと、やりたいことなんてない」
と思っていたのに、
今では旅行やスポーツ、映画、勉強など
時間があればやりたいことはたくさんあります。

まだ「好きなことだけで生きていく」という
レベルではないですが、

打ち込めることを見つけ、
それをライフワークにしていくこと。

これが、新たな価値をうみだす、
これからの時代の働き方になっていくんだなと思いました。

若い世代にとっては、
日々感じていることを言語化してくれて
かなり腑に落ちる内容になっていると思います。

今後の時代の変化と働き方について
考えさせられる本でした。

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