書評『世界の大富豪2000人がこっそり教える「人に好かれる」極意』心理学よりずっと重要なこととは?

こんにちは、笹木です。

先日、トニー野中
『世界の大富豪2000人がこっそり教える「人に好かれる」極意』
を読みました。

正直、一度聞いたことのある内容ばかりなのかなー
と思って読みましたが、
「これは覚えておこう」と思えるような、
大富豪ならではの印象的な考え方があったので紹介していきます。

著者と内容

著者のトニー野中さんは、
株式会社IHIや、英国ロールスロイス社で開発者として働いた後、
ロスチャイルドをはじめとし、多くの大富豪と親しくしているそうです。

世界一の大富豪とも言われている、
あのロス・チャイルドと親しくしている日本人なんているんだ‥
と衝撃でした。

大富豪2000人と交流があるという時点で、
この著者は何者なんだという感じですが、
トニー野中さんも、その経歴からわかるように、
大富豪が興味を持つような専門的な知識も豊富だそうです。

今はその人脈を生かして、ただ成功してお金を持っているだけでない、
真の幸せな「成幸者」の価値観、考え方を体系化しているそうです。

内容としては、
人に好かれるテクニック、方法というよりは、
もっと根本的な大富豪の思想的な部分が書いてあり、
普通の生活では聞くことのない大富豪の考え方を知れます。

心理学よりはるかに重要なこと

大富豪が、心理的なテクニックよりもはるかに重要で、
核心的なことだと言っているのが、

「自分は運がいい」と思えること

これは、
どうにか今までの自分を変えて頑張りたい!
と思っている人ほど忘れがちなことだと思います。

大富豪の多くは、成功の保証もないのに、チャレンジし、成功をつかみとっています。
これは、「自分は運がいい」と無条件に確信しているからだそうです。

傍から見たら、とても運が悪いとしか言いようのない状況でも、
本人は運がいいと思っている。

だから、何だってチャンスに変えられるし、良い人間に恵まれるのだ、
と多くの富豪を見てきた
トニー野中さんは言っています。

確かに、自分のことを肯定し、信じることができなければ、
大きなチャレンジや決断はできない、と感じます。

どんな境遇にいても、自分を肯定し、心の底から「運がいい」と信じる。
でなければ、人は自分に興味を持ったり、好意を持ってくれない。

という部分は、自分の経験を思い出して、とても共感しました。

僕も、学生の頃までずっと、運動から勉強まで苦手なことばかりで、
劣等感の塊みたいな人間でした。

性格もひねくれていて、楽しそうにしている人を見て、
「くだらないことで騒ぐな」と思ってしまうような痛々しい奴でした。

本当は何だって楽しめる人たちが羨ましかったのに、
それができず、
自分を保つために、常に何かに対して文句を言うしかなかったんですね。

で、そんな自分が嫌いで卑屈な人間には、魅力的な人は寄ってないし、
一緒にいるのは、自分と似たようなタイプでした。

正直、お互いの傷を舐めあっているだけで、あまり楽しくはなかったです。
むしろ一緒にいると、自分の嫌な部分を見ているような気持ちになり、
余計落ち込むこともありました。

しかし、自分が変わると周囲の人間も変わるというのは本当で、
記憶術をきっかけに自信が持てるようになり、
「自分が好き」「自分は運がいい」と思えるようになってからは、
明らかに、今までとは違うタイプの友達も多くなりました。

とても尊敬できる人に出会えたり、
いつも面白いところに連れ出してくれるような友達ができたり。

昔は限られたコミュニティにしかいなかったけど、
自分が前向きになると、周りの人ってこんなに変わるんだ!
と感じるくらい人間関係が豊かになりました。

人生はポーカーと同じ

そして、いもう一つ印象に残った言葉が、
「人生はポーカーのようなものだ」

という言葉です。

ポーカーとは、カジノのギャンブルで定番のカードゲームですが、
配られた手札で勝負が決まります。

何のカードが来るかは、運次第であり、
有利な手札で始まる人もいれば、
最初からものすごく不利になってしまう人もいます。

これが生まれた環境と全く同じことだと、
大富豪は言います。

裕福な家庭や、才能に恵まれていたり、頭がよかったり…
初めから手札が強い人もいれば、
貧しかったり、何をやっても上手くいかなかったり、最悪な手札で始まる人もいます。

でも、ポーカーと同様に、持ち札は変えられる。
しかも、ポーカーのルール違って何度でも変えられる。

これは、とても励みになる言葉に感じました。

僕自身、何て最悪な素質、環境で生まれてきてしまったんだろう、
と思うことは何度もありました。

同じ人間なのに、何であの人はあんなに器用にこなせて、
自分は失敗ばかりなんだろう。

ずっとこのままなんだと落ち込むこともありましたが、
それでも、諦めずに正しい方法を知ったら、
予想以上に簡単に「手札」を変えることができたんです。

今後も、色んなことを学んでいきたいし、
ちょっと大変なことが起きても、悲観せず、
その都度チャレンジすればいいだけだ、
と楽に思えるようになれました。

まとめ

今回、この本を読む前は
他の本にも書いてあるような内容なのかなと思っていましたが、
意外にも気づかされる部分もたくさんありました。

すべての考え方に共感できたというわけではないですが、
大富豪の人に共通する価値観というのは
説得力がありました。

特に、
どんな環境であろうと「自分は運がいい」と思うこと。
簡単ではないけど、
とても重要だと思いました。

そんなことを言われても、
「自分の状況を見ると、運がいいなんてとても思えない」
と、昔の自分はよく思っていました。

しかしそんな自分でも、
「これはチャンスかもしれない」と
一瞬でも思えたから、
記憶術にチャレンジしてみようと思えたし、
結果自分を大きく変えることができたんだと思います。

本当に運がいいか、悪いかはどうでもよくて、
運がいいと思えれば、チャンスにも目は向きやすくなる、
というのは心理学でもよく言われていることです。

僕も、どんな状況でも、楽しむ余裕を持って、
取り組んでいきたいなと思いました。

あっという間に読める本なので、
「大富豪って何考えてるんだろう?」
と富豪の思考、価値観が気になる方には、
是非読んでみてください。

 

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