書評 ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』は、現実化する前に挫折する

こんにちは、笹木です。
先日、ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』を読みました。

読んでみると、
言ってることは正しいし、モチベーションも上がりそう!
でも自分だったら3日で挫折するだろうな、

と思ったのが正直な感想です。

この本の内容は、
どんな夢や願望でも、強く意識して明確化し、
具体的な計画に基づいて行動し続ければ、達成できる!!

というものです。

確かにこの通り行動し続けることができれば、
たいていの目標は達成できると思います。

しかし、言われて納得はできても、
これが継続して実践できない人がほとんどだと思います。

なぜなら、
この本では、「行動し続けるための方法」が書いていないからです。

誰でもこの通りに実行できたら苦労しません。

今回は、この本を読んでせっかくモチベーションが上がった人でも、
挫折しないための方法を紹介していきたいと思います。

この本では、
とにかく強い意志で、願望を意識し、
耐えて行動し続けろ、と言っています。

僕は、以前はこういった、
耐えろ!気持ちでつかみとれ!気合いだ!
みたいなことを言う人が大嫌いでした。

もともと根性なんて全くなく、
嫌なことがあればすぐ諦めてしまうような
子供だったからです。

だから、
「気合があればなんだって乗り越えられるんだ!」みたいな主張を聞くと、

「どんなに頑張ったって才能がある人に勝つのなんて無理でしょ。
 きれいごとをいうな 」

と反発していました。

でも今は自分が変われたという経験があってからは、
こういう考えもバカにできないな、と思います。

「才能がないから」とか自分で思ってしまった時点で、
自分に限界をつくっしまiい、本当はできるはずの部分まで
制限してしまっていることもある、ということに気づいたんです。

学生のころは、自分の記憶力はどうしようもなく悪いと思っていましたが、
今は新しく学ぶことでも難なく記憶していくことができます。

また、以前は緊張しやすくて、人前で話すなんて考えられませんでした。
足はガクガク震え、吐きそうになっていたんです。

それが今では人前で話すのも怖くないどころか、上司から
「プレゼン得意なんだね」と褒められるようになりました。

このように、昔は絶対無理!と思っていたことも
考え方、やり方しだいで可能になりました。
「気持ちの持ちよう」というのは自分の能力に大きく影響を与えます。

だから、心構えとして、
「たいていのことは自分にだって実現できる」
と思うことは重要だと思うようになりました。

目標を周囲に公言する

じゃあどうやって計画を挫折せずに実行するのか、
という点ですが、

僕がやっているのは、

その目標を周囲の人に公言することです。

人間は人に見られていると思うと、自制心が働きます。

「どんな目標があるのか」
「それを達成するためにどのようなことを実践しているのか」
ということを周囲に話すことが大切です。

これは心理学でパプリックコミットメントと言われる方法で、
実際に行われた、被験者が貯金をするという実験では、

他人に目標金額を公言した人は、
公言しなかった人より貯金額が65%も増加
したそうです。

例えば、ダイエットをしている人なら、

「自分は10kg痩せようとしていて、
   お菓子は全く食べないようにして、夕飯は抜くようにしているんだ」

と周囲に話すことで、
自分も周囲に話したことを守ろうという意識が働くし、
周囲も、目標達成に協力してくれやすくなります。

僕も、資格を取得したりするときは、

どんな資格をいつ受けようと思っていて、
そのためにこのテキストを~ページ毎日進めている、
と多くの人に公言しています。

これを行うと、周囲から結果も聞かれるだろうし、
「合格しなくては」という意識から
やらざるを得ない状況になります。

おかでげで、この方法を実践してからは
試験に失敗したことはありません。

ハードルを下げる

次に、計画倒れをしていたらしまった場合はどうするか。
本では、失敗を活かして、次の計画を立てよ!
と言っています。

これもその通りですけど、
どのように修正していくべきかという点が悩ましいですよね。

僕がやっている方法は、
「ハードルを下げる」という方法です。

挫折する人は、目標を達成できなかったら、
次で取り返そう!、挽回しよう!
と考えてしまいがちです。

僕も、受験生のときは、
勉強がほとんど進まないまま、一日が終わってしまたことも多かったです。

そして、
「あー今日は目標の半分も進まなかったな…
よし、明日は今日の分も取り返すぐらいの量をやろう!」
と、その日の分を取り返そうと、よりハードな計画を立てていたんです。

でも、翌日も結局できずに終わり、
計画通りに進められない自分が嫌になっていました。

こうなるのは当然で、
その日達成できなかっら、翌日だってできない可能性が高いです。

しかも、目標や夢をかなえるうえで一番大事なのは、
この本でも述べられているように、
心が折れないこと

達成できない目標ばかり立てていたらやる気もなくなり、
やがて挫折します。

だから、あらかじめ目標を達成できなかったら、
確実に達成できるくらいの内容にハードルを下げていくことが重要です。

目標に幅を持たせる

また、挫折しない目標のたて方として有効なのが、
目標に幅を持たせるという方法です。

例えば、毎日テキストを10ページやる、と考えたら、
目標に幅を持たせて、

「毎日、テキストを7~10ページ進める。」
という目標にします。

つまり、最低7ページは進める、調子がよかったら10ページまでやる
ということです。

こうすることで
調子が悪くても最低ラインを超えればいい、
と思えてだいぶ目標を達成しやすくなります。

僕自身、この方法をとることで、
自分のたてた計画も挫折しなくなったのでかなりおすすめです。

 

まとめ

この本で書いてあるように、
目標を叶えるために、計画をたて、ひたむきに努力し続ける
というのは正しいと思います。

しかし、いくら正しくても、実践できなければ意味がないので、

「どうすれば挫折せずに達成できるか」
という部分に対して、
もっと具体的な方法があればと思いました。

たいていのことは、努力の方向を間違えずに
やり続ければ、達成できると思います。

しかし、この「やり続ける」のが何より難しいです。

僕も、誘惑に負けやすいし、
計画通りに実行するのがとても苦手でした。

僕の場合は、わからない、できないからやる気がなくなる
ということも多かったのですが、

記憶術を習得したことで
「憶えられなくて嫌になる」ということは全くなくなりました。

なので、
覚える量が多すぎて、心が折れる、という人には、
記憶術はかなりおすすめです。

目標を達成できなかったときは、
「次はもっと、倍以上頑張ろう!」とか思うのではなく、
「今回は失敗したけど、次はどうやったら達成できるのか」

と考え、工夫していくとモチベーションも上がりやすいです。

今回、紹介した、
・目標を公言する
・目標に幅をも出せる
・ハードルを下げる

は、僕が実際にやってかなり効果的だったので、
参考にしつつ、目標達成に活かしてほしいなと思います。

 

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