こんにちは、笹木です。
先日、安部 芳裕『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』を読みました。
ロスチャイルドといえば、
「世界の金融を操っている」とも言われているユダヤ系の財閥です。
この本は、ロスチャイルド家が
いかに、裏で歴史を動かしてきたかが書かれており、
これが本当だったらと思うとかなり衝撃的な内容でした。
ユダヤ人と金融
昔のキリスト教社会では、
ユダヤ人は「キリストを殺した罪人」とされていたため、
迫害されていました。
このため、ユダヤ人の就ける職業はほとんどなく、
唯一許されていた仕事が、高利貸しや両替商などでした。
高利貸しや両替商は、「利子をとる汚い仕事」とされていた職業だったのです。
しかし、これがきっかけで、
ユダヤ人は金融のシステムをつくっていくこととなります。
ユダヤ人は弾圧されていたため、
世界中に散らばっていきました。
しかし、金融の技術のあるユダヤ人は、資金調達の能力が長けていたため、
ヨーロッパ中の王室から必要不可欠な存在となり、金融政策を担うようになります。
こうしてユダヤ人は、各国の財政に影響力を与えるようになり、
その中でも強大な力を持っていたのが、ロスチャイルド家なのです。
すべて、ロスチャイルドが関わっている?
この本の内容は一言でいうならば、
すべての歴史は、ロスチャイルド家の思惑通りに動かされていた!
という、都市伝説とも言われそうな内容になっています。
どういうことかというと、
初代ロスチャイルドが30歳のとき、
12人の実力者を集めて秘密会議を開き、
世界を支配するための計画書「世界革命行動計画」を
作ったというのです!!
迫害されていたユダヤ人が、
秘密会議を開いて世界支配を企てるなんて
漫画にありそうな展開!
と思いましたが、
歴史上の出来事が、この計画書の内容といかに一致するかということを
この本では詳細に分析し、解説しています。
例えば、
・FRBというアメリカの中央銀行(日本でいう日銀)の株主は、
ほとんどがロスチャイルド系投資銀行で、アメリカ政府は1株も持っていない
・日中戦争勃発
・ケネディ暗殺
・ペリー来航と明治維新
・9.11事件などでの知られたくない情報の統制
などあらゆることでロスチャイルドが関わっていると
著者は指摘しています。
こういったことがかなりのボリュームで書かれているのですが、
こじつけに感じる部分もあれば、
「そう言われると、本当っぽいな」
と感じるところもあります。
どんな制度でも、
つくった一部の人が得するようになっていることは
よくあることだと思っています。
そう考えると、
こういう見解があるのも納得だし、
完全な陰謀論ではないと思いました。
というのも、ユダヤ人というのは
その教えから、自分たちはより強くなければいけないと
考えています。
迫害されてきたが故に、
ユダヤ教の教えを共有し、例え離れ離れでも、
同じ方向を向いて結束しようという意識が強いのです。
実際、ユダヤ人は
知識を得ることが一番の武器だとして、
聖書を幼少期から暗記したり、
勉強熱心で、知性で自分たちを守ってきた民族です。
ユダヤ人のノーベル賞受賞率はかなり高かったり、
学業でも優秀なことで有名ですが、
その秘密は、何世代にも渡って伝えられてる
ユダヤ教の教えにあります。
僕自身、ユダヤに伝わる思想を応用した記憶術は、
驚異的で、今までいくら時間をかけても憶えられないものが、
すんなり覚えられるようになったのです。
おかげで、コンプレックスだらけだった昔とは変わって、
今はとても充実した生活をしています。
こういった教育も、ユダヤ人はお互いに共有し、
ユダヤ人として、少数でも他の民族に負けない力を
つけてきたんだろうと思います。
この本で言われているような、
「ユダヤ人のための理想世界にしよう」、
という思惑が本当なのかどうかは正直疑わしいです。
ただ、
自分たちの理想社会をつくるという壮大な目標を共有し、
それを達成するための計画をたて、
何世代にも渡りながら、それを実行させていく。
こんな長期的な計画を成功させている事例は
他にないと思いますし、
ユダヤ人から学べることは、研究すればするほど
たくさんあるのではないかと感じました。
まとめ
この本では、
ロスチャイルドと金融との関係だけでなく、
お金というものは何か?
ということからわかりやすく、かみ砕いて説明していて、
それだけでも勉強になります。
ロスチャイルドが関わっているか、いないかという
意見はわかれるとしても、
昔から今に至るまで、歴史と経済を振り返ることができたので
読んでよかったなと思いました。
お金って知っているようで知らないな、という方は
是非読んでみて下さい!
おすすめ記事
勉強嫌いで、何をやっても上手くいかない、
コンプレックスの塊だった僕が、
どうやって記憶術で人生を変えられたのか。その理由を以下の記事で公開しています。