こんにちは、笹木です。
今回は、「無能な自分」を克服する方法について。
こう聞くと何か嫌な感じですが、自分の話でもあります。
僕自身、子供の頃から薄々感づいてはいましたが、大人になり、社会人へとなっていくにつれ「あ、自分って無能なんだ」とはっきり気づいてしまった人間です。
それからは、事あるごとに周囲と比べては落ち込んで自分の無能さを痛感してきました。
無能な自分にとってこの社会は何て生きづらいんだ、そもそも何でこんなスペックで生まれた?と親を恨んだり…
でも紆余曲折を経て、今はそんなことで悩むこともなくなりました。
今回は実体験も交えた具体的な方法で、同じようなことで悩んでいる人の助けになれば嬉しいです。
目次
無能な人の特徴
無能でつらいと感じる人でも、単に特定のことが苦手だったり、ただ社交性が低いだけで自分を無能と決めつけている場合もあります。
逆に、一般的に何をやっても人より上手くいかない「無能な人」は下記のような特徴があるので、心当たりがあるか考えてみるとよいと思います。
ワーキングメモリが小さい
ワーキングメモリというのは、短期記憶力とも呼ばれているもので、一定の短時間、物事を記憶しておく能力のことです。一般的に「頭の回転が速い」という人はこれが大きく、無能と思われやすい人はワーキングメモリが小さい傾向にあります。
例えば、複雑なゲームのルールの説明をされたとき。
Aをした場合はBになります。Cをした場合はDになります。ただし○○という場合は例外でAをしてもDになります。…
というようなある条件を記憶したまま、次の説明を理解していく必要があることって多いですよね。
ワーキングメモリが大きい人は、こういった前提をしっかり記憶したまま次の説明を聞いて1度の説明で着実に理解していくことができます。
対して、ワーキングメモリが少ない人は、最初の方の説明の記憶を100%保持できていないまま説明が進んでいくので、
「あれ、最初の方に説明してた○○って何だっけ??」
と前提条件などが頭から漏れていき、話がつながらなくなってしまう。もう何からわからなくなったのか自分でもよくわからない、みたいな。
結果としての理解力がない、飲み込みの悪い無能な人の烙印を押されてしまうのです。
ワーキングメモリが小さいかどうかは頭のいい人の逆を意味する「無能」の基準としては極めて有効だと思います。
頭がいい人って覚えるのも速いイメージないでしょうか?
ちなみにこのワーキングメモリも鍛えることは可能で、後ほど紹介します。
度が過ぎるネガティブも無能の原因?
ポンコツは楽観的というイメージがある人もいるかもしれないけど、実は悲観的な人ほどワーキングメモリが小さく周りから無能認定されることが多いことが、ノースフロリダ大学の研究から明らかにされています。
つまり、無能な人の特徴として、ネガティブな傾向があるということです。
これは、ワーキングメモリが小さいと感情のコントロールが下手になるからだと考察されています。
自分はどうしようもない無能だ。なんでこんなに人よりできないんだ。と自分を責めてしまっていたら要注意です。ネガティブという性格からきているので直しにくい部分ではありますが、放っておくと思考力、注意力がなくなり自分を無能と責める悪循環になってしまいます。
自分は無能と気づけない無能
自分は無能だと気づいてしまったがために、生きるのもつらく感じているという人もいるかと思います。でも、「自分の無能さに気づく」ということはとても重要。無自覚な無能である人も実はかなり多くいます。
というのも、人間は65%以上が「自分は平均以上」だと認識しているということがわかっているからです。
つまり、確実に平均以下なのに自分を過大評価している人が一定数いるということ。
確かに自分は無能と認めるのはつらいことですが、客観的に見て一番厄介なのは自覚がない、自分は平均以上だと思いこんでいる無能な人です。
常に「無知の知」を意識することが大切です。
無能診断?1分で自分が無能かわかる動画
無能な人の特徴を挙げていきましたが、「無能かどうか」を客観的に判断できるといわれている方法もあります。
通常、無能な人かどうかはIQテストで調べるのが一番相関があると言われていますが、IQテストはそれなりに手間もかかります。
そこで、時間もかけず、動画を見るだけで無能かどうかを調べられるという方法が、ロチェスター大学の研究で発表されたのです。
それがこちらの動画。
この動画では、白と黒の縞模様が左右、どちらかに動きます。スピードが速くなるので、どちらに動いているのか、見極めて下さい。
見終わりましたでしょうか?
では、ここからが本題です。
動画の中では小さい円と大きい円が動く2パターンがありましたよね?どちらのときに、動く方向が見極めやすかったか?を思い出してください。
実は、「大きい円の方が動きを感じやすかった」という人ほど無能と思われやすい(IQが低い)傾向があったということです。
なぜこういった傾向があるかというと、大きい円の場合は、有能な人ほど不要な情報、ノイズとして脳が捉えちゃうそう。
無能な人と有能と言われる人の違いは、いかに無駄な情報を省き、重要な部分にフォーカスできるか、ということでもあるようです。
まあ、実際大小どちらの円でも判別のしやすさは変わらんなぁという人も多いと思うので、参考程度にしてみてください。
無能な人の具体的な克服法とは?
無能を改善する方法として、科学的に根拠がある方法というのも実は存在します。
それがこちら。
- 楽器で音楽を奏でる
- 外国語学習
- 記憶術
実はこれら3つとも、無能な人の弱点になりがちなワーキングメモリ、つまり短期記憶力を向上させることが可能であることが、オランダのラドバウド大学の教授が行った研究や、トロント大学の研究から報告されています。
じゃあ3つの方法のどれがいいのかというと、一番おすすめなのは「記憶術」です。
というのも、「楽器で音楽をやる」「外国語学習」という方法で記憶能力が向上したという結果が見られた被験者というのは、経験が7年以上の人たちだったんです。
つまり、楽器でも、語学でも2,3年やっただけでは短期記憶能力が向上して無能さを克服できるかはわからないんですね。
それに対して。記憶術は、1日30分のトレーニングを約1か月半という短期間続けただけで、短期記憶能力が向上したという結果がでています。
もちろん、元々趣味で楽器や語学をやっている人には、是非続けたほうが良いと思いますが、自分の脳の質を高めるためにこれから始める、というのはあまり効率的な方法でもないのかなと思います。
無能を克服したい人がやるべき記憶術
じゃあ、どんな記憶術をやるべきなのか?
そもそも記憶術とは???という方もいるかと思いますが、そんな方はオーソドックスな記憶術である「場所法」についてこちらで説明してるので、よければ参考にしていみてください。
今まで、色んな記憶術に手を出してきましたが、その中でも僕の無能さを決定的に変えてくれたのは、ユダヤ式記憶術というものです。
先ほどでも紹介したラドバウド大学の研究では、記憶術のトレーニングをした人の脳をfMRIでスキャンしたところ、脳の処理の回路が変わってたことがわかっているのですが、僕自身、ユダヤ式記憶術を実践することにより、この思考回路が変わっていく感覚を初めて実感しました。
それには、ユダヤ式の仕組みとして単なる記憶だけでなく、思考術ともいえる革新的な仕組みが組み込まれているためです。
まさに文字通り、無能さを克服してくれる方法だと思っています。
他の記憶術で僕が挫折してきた様々な欠点をすべて補い、さらに色んな分野で使える汎用性の高い記憶術となっているので、よければチェックしてみてください。
自分が無能と気づいた人に知ってほしいこと:まとめ
無能な人の特徴として簡単にまとめると、
- ワーキングメモリが小さい
- 極度のネガティブ
- 外国語・楽器・記憶術
今回、無能と思われ続けた僕の克服法も交えて書きましたが、何より重要なことは「自分は無能である」ということに気づくことだと思っています。なので、自分が無能であることに気づいてつらい、という人は、その時点でとても重要な一歩を踏み出しているということ。
ネガティブ過ぎることはよくないですが、「自分はなんて無能なんだ」と劣等感を感じてる時点で、自分を変えられる人間なので自信を持ってよくて、後は行動を重ねていくだけでこれからの人生いくらでもよくなると思います。
今回の方法が参考になれば嬉しいです。
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勉強嫌いで、何をやっても上手くいかない、コンプレックスの塊だった僕が、どうやって記憶術で人生を変えられたのか。その理由を以下の記事で公開しています。