記憶力を上げるゲーム,脳が縮むゲームとは?確実に脳を鍛えるゲームはこれ!

こんにちは、笹木です。

今回は、記憶力や脳とゲームについてです。

記憶術を習得してからは仕事も勉強の時間も短くなり、
自分の時間はかなり増えたものの、
ゲームはあまりせず、本を読んでることの方が多いのですが、

最近、色んな方から

ゲームって記憶力悪くするの?
やらない方がいいの?

と聞かれることも多いです。

やはり「ゲームは頭が悪くなる」という説が浸透しているようで、

本当にゲームって脳に良くないのか?
子供にはやらせない方がいいのか?
そもそもゲームの種類によっても、脳への影響は変わってくるんじゃないか?

と疑問に持つ方も多いようです。

そこで今回はゲームが脳に与える影響や、
記憶力を上げるには、どんなゲームが良いのか?
ということについて書いていきます。

アクションゲームは記憶力を上げる

過去に行われた実験で、
被験者20人を2つのグループ、

 ・アクションゲームをやるグループ
 ・シミュレーションゲームをやるグループ

にわけ、2か月以上に渡り実験を行い、
合計で50時間プレイしてもらったという実験があります。

その後、それぞれのグループに知能テストを行ったところ、

アクションゲームのグループの方がテストの成績が秀でていて、
しかも1年後もその効果は持続していたという結果になりました。

この実験の被験者は、普段はゲームをやらない人を採用しているので、
明らかにアクションゲームにより成績が伸びたと言えます。

アクションゲームでは、予測しづらい状況に対し、
適確に判断し、対応していかなければならず、
この力が高まったことで、知能テストの成績も上がったと考察されています。

また別の実験では、
被験者に、「スーパーマリオ64」を1日30分やってもらい、
2か月後に被験者の脳をスキャンしたところ、

なんと、海馬や前頭前皮質など、
記憶力を司る部分のサイズが増加していた
ということがわかりました。

これも、瞬間的な判断が必要とされ、さらに
3次元空間でプレイするゲームであるということにより、
脳を活性化させ、サイズを増加させたそうです。

 

FPSで記憶力が下がる

ここまで、アクションゲームをやれば
記憶力や知能が上がるということがわかりましたが、

逆にゲームをすることで記憶力が下がる場合もあります。

ある研究では、30 人以上の男女を対象に、
「普段、どれだけゲームをプレイするか」

というアンケートをとり、
さらに被験者の脳をスキャンしました。

その結果、
ゲームを一週間で19時間以上プレイする人は、
海馬のサイズがその他の人より小さかったということがわかりました。

海馬は記憶力を上げるのに重要な部分なので、
これは大問題だといえます。

ただ、この実験ではゲームの種類までアンケートをとっていなかったため、

「実際は、脳に影響を与えるのはゲームのプレイ時間というよりも、
 ゲームの種類によるところが大きいのではないか?」

と考えられて検証された別の実験があります。

この実験は40人以上の被験者を2つのグループにわけ、
それぞれ、次の2種類のゲームをやってもらいました。

・シューティングゲーム「コール オブ デューティ」
・アクションゲーム「スーパーパーマリオ64」

ちなみに、「コール オブ デューティ」は、
アメリカで大ヒットしたゲームで、
戦争をテーマにした一人称視点で行うシミュレーションゲーム(FPS)。

「スーパーパーマリオ64」は、
3次元空間で行うアクションゲームです。

これらのゲームを、
それぞれのグループで90時間プレイしてもらい、
脳をスキャンしたところ、

 ・シューティングゲーム「コール オブ デューティ」を
  プレイした人は、海馬の灰白質が減少した

 ・アクションゲーム「スーパーパーマリオ64」を
  プレイした人は、海馬の灰白質が増加した

という結果になったのです。

灰白質というのは、神経が集まっている場所のことで、
これが減少していることは、記憶力の低下を意味します。

つまり、
アクションゲームでは記憶力を上げる効果があるけど、
シューティングゲームでは、脳を縮め、記憶力を下げる可能性があるのです。

なぜ、ゲームの種類によってこんなに違いがでるかというと、
シューティングゲームよりもアクションゲームの方が
脳の負荷が大きいからだと結論付けられています。

シューティングゲームでは多くの場合、
画面のMAP上に、プレイヤーの現在地を示すGPSや、
どこに向かうべきかを示してくれるマーカー機能がついています。

この機能に頼っていると、空間把握をしないため、海馬が働かなくなります。
この状態が続くことで細胞が死に、海馬が減少していったのです。

一方で、「スーパーマリオ64」のようなアクションゲームでは
街並みなどの3D空間を記憶し、ゲームを進める必要があるため
海馬の活性化につながり、記憶力を上げる結果となったということです。

思考ではなく、反射でゲームを進める場面が多いシューティングゲームは
記憶力の低下を招くということで注意が必要です。

逆に、「スーパーマリオ64」のような、
3D空間を自分で把握し、操作する必要があるゲームは、
記憶力を上げるのに適しているので
好きな人は積極的に取り組んでみてください。

 

認知症の発症を防ぐゲーム

認知症のリスクを下げる効果が最も高いゲームもわかっています。

ゲームで記憶力の低下や認知症を防止できるのか?
という目的で研究された大規模な実験から、
かなり信頼性の高い結果が得られています。

効果が認められたのは、「BrainHQ」というゲーム。

スピードトレーニングという脳の反応スピードを鍛えるゲームになっています。

画面上にあるたくさんの物の中から、
目的の物を制限時間内にできるだけ早く探し出すという内容です。

この実験では、約2800人の高齢者(平均年齢74歳)を対象に、

 ・スピードトレーニングを受けたグループ

 ・「エピソード記憶(思い出に関連させて覚える方法)
     を用いたトレーニングを受けたグループ

 ・推理力を使ったトレーニング を受けたグループ

 ・何もしないグループ

に分け、10年間の追跡調査を行いました。

1回のトレーニング時間は60~75分で、
6週間で10回のトレーニングを実施。
その後定期的にテストを行い脳の変化を調べました。

その結果、スピードトレーニングを受けたグループは
何もしないグループに比べ、認知症発症リスクが29%も低かったのです。

また、トレーニングの回数が多い人ほど発症リスクも低くなることが確認されました。

こうした効果が確認された一方で、
スピードトレーニング以外のトレーニングを実施したグループでは、
認知症の発症率をほとんど下げないこともわかりました。

最近では様々な研究からも、
脳トレは、ほとんどのものが効果がないと考えられていますが、
認知症など記憶力の低下が気になる方は、
このゲームならやってみる価値は十分にありそうです。

ただ、無料でできるゲームではなく、
ネスレウェルネスの公式ホームページから申し込むと、
月額1080円で使うことができます。

これだけはっきりした結果がでているゲームなので、
そろそろ認知症が心配な両親にも勧めてみようかなーと思っています。

 

ゲームのメリット、デメリット

ゲームによって記憶力を上げるなど、
脳の機能へ影響を与えていることは明確にわかってきました。

ただ、メリットだけでなくデメリットもあります。

過去に行われてきた116件のゲームに関する実験を分析した研究では、

ゲームのメリットとして、

 ・集中力、注意力を上げる
 ・空間認識力を上げる
 ・海馬が大きくなり、記憶力を上げる

といったことが認められています。

一方でデメリットとして、

 ・脳の報酬システムに影響を与え、中毒症状を起こしやすくなる

ことがあげられています。

実際、多くのゲームでは、経験値やアイテム、ゲーム内の通貨など
が絶妙なタイミングで手に入ったりします。

こうしたことで、現実世界では得られない達成感や快楽を
手軽に感じられてしまい、ゲームへの依存性が高くなってしまう
ということです。

これはゲームが上手な人ほど陥りやすそうですね。

記憶力を上げる目的でも、
週に5時間ほどで効果はでるということなので、
1日1時間など、ルールを決めてやっていくのがよいかと思います。

 

まとめ

ゲームと記憶力、集中力など脳との関係を書いてきましたが、
まとめると、

・アクションゲーム(3D空間を自分で把握し行き来するもの)で
 脳は大きくなり、記憶力を上げる

・シューティングゲーム(FPS)で脳は縮み、記憶力が下がる

・スピードトレーニングであるゲーム「BrainHQ」で
 認知症のリスクを下げることができる

・ゲームをやりすぎると、脳の報酬システムに影響を与え、
 中毒状態になりやすくなる

となります。

ゲームは3D空間を自分で把握し、行き来するアクションゲームであれば、
記憶力を鍛えることができる、というのを意識して頂けたらと思います。

また、認知症を防ぐ「BrainHQ」も
かなり高い効果が証明されているので
興味のある方は是非やってみてください!

 

今回、ゲームによって記憶力を上げることはできるのか
ということを書きましたが、

自分自身、子供のことから記憶力が悪く、
勉強が苦手なのはもちろん、

就職してからも記憶力の悪さや要領の悪さで
周囲に迷惑を掛けっぱなしでした。

辛いけど、生まれつきだからしょうがない、
と諦めていましたが、

「コンプレックスを克服したい」という思いから
記憶術を習得したことで、今では頭の使い方も変わり、
仕事も楽しくなり、自分の時間も増えました。

今振り返ると、「記憶力が悪い」のではなく、
正しい記憶の仕方を知らなかったんだと実感しています。

僕のように、正しく覚える方法を知らないだけで、
自分の力が発揮できなかったり、やりたいことを諦めたりするのは
とてももったいないなと思っています。

僕が記憶術と出会ったことで、
自分自身大きく変わっていった話はこちらに詳しく書いています。
胡散臭い記憶術を知って人生激変した落ちこぼれの物語

良かったら読んでみて下さい!

 

 

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