脳への音楽の効果がハンパない!あらゆる能力を最大限高める音楽の利用法とは?

音楽の脳への効果

こんにちは、笹木です。

今回は、音楽の脳への効果を最大限まで引き出す方法について。

毎日、好きな音楽を聞いてリラックスしたり、お店のBGMで音楽が流れていたり、生活の中で音楽に触れることって多いですよね。

音楽でリラックスしたり、ストレス解消の手段に使っている人もたくさんいるかと思います。

でも、音楽をそれだけにしか利用していないのならかなりもったいないです。

音楽の脳への効果ってかなり研究されていて、最近では「いかに音楽で人の脳が支配されてるか」っていうのがわかってきちゃったんですね。

ということで今回は、音楽の脳への効果を最大限に利用して、勉強や実生活、普段の行動に活かす方法について解説していきます。

音楽が脳の記憶に効果があるのは確実

以前から、音楽は脳の機能をアップさせるんじゃないか?といっている研究はたくさんあったんだけど、とうとう、「音楽は記憶力に効果あり!」と断言できるレベルになったんです。

それが、パドヴァ大学が行った研究。過去に行われた脳と音楽の効果に関する研究から、特に信頼性の高いものを調べてまとめてくれたんですね。

その結論が、

音楽をやることで。脳の様々な記憶力(長期記憶、短期記憶など)に確実に効果がある。特に、音楽をやらない人に比べ、短期の記憶力は高くなる。

ということ。

確かに、一流のピアニストって学業も優秀だったり、頭がいい人が多いようなイメージが個人的にはあります。育ちがいいからなんだろうなーと勝手に思っていたんだけど、音楽を通して脳が鍛えられてたのかもしれないですね。

音楽が脳に効果的なワケとは?

でも、何で音楽が脳に効果があるのか?っていうのが気になるところ。

単に頭がいい人が音楽が上手いだけかもしれないじゃん?って思う人もいるかと思います。

ただ、これについては、研究者の中でもやっぱり「音楽をやってればそりゃあ脳に効果は絶対あるよね」という見解が圧倒的に多い。というのも、脳科学的に見ても、音楽には脳にポジティブな効果を与えるものがあまりに多いと言われているんです。

具体的には、大きく二つあって、まず1つ目が、

音楽は、脳の色んな部分を効果的に使うことになる!ということ。

これは楽器など音楽を奏でる過程で脳の色んな部分をフル活用するから。

楽器で音楽を奏でるというのは、まず楽譜を見て、その音の長さや音程、リズム様々な記号の意味を理解しなきゃいけない。そしてその意味を理解するだけじゃなく、「音」に変換するために、指や口など体のあらゆる部分を使うわけです。しかもそれを自分の耳で聞きながら、連続して音をつないでいかなきゃいけない。

脳というのは、いろんな動作や感覚を伴えば伴うほど、刺激となり記憶にも強く結びつくようになります。

その点、「曲を演奏する」というのは短い時間ですごくたくさんの作業をこなさなきゃいけない。そりゃあ脳に効果はあるよねってことなんですね。

そして、2つ目が、

「音楽は、脳内で音をつなげ、解釈する作業だから!」ということ。

そもそも、音楽というのは一つ一つの音をつなげることによって、意味のあるメロディー、音楽になっていくわけです。

でもこれって冷静に考えるとすごい不思議なことで、1つ1つの音だけでは意味のないものなのに、それらの音を紡いでいくことによって、悲しかったり、楽しさだったり人の心を動かしてしまうほどの「意味のあるもの」になってしまうんです。

この「バラバラなものを組み合わせて、意味のあるものを作る」という作業。これこそが、脳に良い効果をもたらしているわけです。

これは記憶力を高めるときにも重要で、覚えたいものを意味のあるまとまりとして解釈することはとても効果的。

番号の羅列を語呂合わせで覚える(√2=1.41421356 を、「ひとよひとよにひとみごろ」って覚えるとか)のや、歴史をストーリーで覚えると記憶しやすいというのも意味を持たせているからです。

音楽は脳のうつ状態にも効果!

音楽って気分を良くしてくれたりするというのは、感覚的に理解できますよね。でも、果たしてそれがどれぐらい効果があるのか、脳のストレスやうつっぽい症状を改善できるのか?ってレベルまで掘り下げてくれた研究があるんです。

それが2015年にメキシコシティで行われた研究で、約80人の男女(年齢は20代~80代)の被験者に対して実験を行っています。

この研究では、うつや、不安を抱えている人にたいして、普通の治療を行う場合と、音楽を使った治療を行う場合の2つのグループにわけて治療を行ったんです。

ここでいう音楽療法というのは、音楽を被験者に聞かせるというような受け身のものではなく、打楽器などに触れて実際に演奏してもらうという治療法。

楽器を通じて脳の不安やストレスを和らげられることを目的としているんですね。

で、この治療の結果なんですが、想像以上にすごく効果があって、

普通の治療を行った場合は、うつの症状が約20%改善したのに対し、音楽を使った場合は約40%以上も改善していたんですね。2倍くらいも差があったわけです。

何度も脳内でネガティブことを繰り返し考えてしまうという癖がある人は特に注意です。これは反芻思考といってうつや不安を感じやすい人にありがちな思考なんです。

こういった、心配事や悪いことが脳内でリピートしてしまう癖があるような人は、音楽を習うことで改善できる可能性も高いので、検討してみるのもアリだと思います。

「浪費家脳」にする効果の音楽とは?

ただ、音楽は効果も大きいけど、その文自分自身が音楽に操られた行動をとってないか?ってことにも注意する必要があります。

一番気をつけたいのが、お金を使って何かを消費するとき。実は、音楽の効果で、無駄にお金を使ってしまいやすくなる「浪費家脳」になることがわかっているのです。

例えば、ある実験では、冷静に考えれば買ってはいけないような怪しい商品も、好きな音楽を聞いているとすんなり買ってしまう、ということが実験から証明されています。

また、「レストランに流す音楽の効果は、どれだけ注文に影響を与えているのか」ということを調べた実験でも、音楽の効果で脳の消費行動に大きく関係してるという面白い結果がでています。

この実験では、次のようなパターンでレストラン内で音楽を流し、その違いを検証したんです。

・軽音楽(ピアノなどの、軽めの音楽)
・ポップミュージック
・クラシック
・ジャズ
・BGMなし

これでどれだけお客さんの消費が変わるかを調べたんですね。

その結果、クラシックやポップミュージックは、無音や軽音楽のときに比べて消費する金額がかなり高くなる、という結果になったんです。

クラシックを聴きながら食事していると、なんとなくステータスが上がったような気持ちになるんですかね。とにかく、浪費癖ある人は、「音楽が流れているだけで、お金を払いやすくなっちゃうんだ」ということは意識しておいた方がよさそうです。

音楽のある効果で酒飲みに?

音楽のある要素が、お酒を飲む量にも影響を与える可能性が高いことがわかっているんです。

その要素とは、音楽の音の大きさ

2008年に行われた南ブルターニュ大学の教授の研究で行われた、バーで行われた実験。ここでは、バーで流す音量を変えてお客さんの飲酒量を調べたところ、音楽の音量が大きいほど、飲酒量も多くなったという結果だったんです。

これは、なんとなーくわかるような気もします。

音が大きい環境だと、普段やらないことまでついやってしまいやすくなることって僕はあるんですよね。頭がガンガンして深く考えたくなくなるというか。で、静かな環境にいくと急に冷静になって自分の行動を反省したり笑。

おそらく音が大きいとそれだけ判断力も鈍るんだろうと言われてます。

お酒は脳を萎縮させることもわかっているんで、音楽の音がデカいようなクラブなどによく行く人は注意した方がいいかもですね。

好きな音楽は脳の記憶力に効果アリ!

クラシックやポップミュージックなど、音楽にはお金を払いやすくなるよ、ということは書いましたが、だからといって音楽が悪いわけじゃなく、その効果を利用して勉強に活かすことだってできます。

これは以前の音楽と記憶力の記事でも書きましたが、好きな音楽を聴くことは、脳のドーパミンの量を増やしたり、脳の神経同士の伝達の働きを活発にする効果があるんです。これによって記憶力をアップさせやすくなるというメカニズム。

ただ、勉強しているその瞬間は無音がベスト!ってこともわかっているんで、なるべく勉強の直前に好きな音楽を聴いて、脳の働き、記憶力を上げた状態で勉強するのがおすすめです。

好きな音楽は筋トレにも効果的!

また、これは別のサムフォード大学の研究なんですが、「音楽で筋トレをどれだけ頑張れるか」ということを調べています。簡単に言ってしまえば、どの音楽を聴いた場合が、一番筋きついレベルまで筋トレをやれるのかを検証したんです。

で、結果はというと、

どんな種類の筋トレだろうが、やっぱり好きな音楽を聴いているときが、その人の限界レベルまで頑張れる!

ということがわかりました。

好きな曲を聞いてるときが、一番頑張れるというのは当たり前のような気もしますが、その効果は、予想以上にすごかったんです。

どのくらいすごいかというと、音楽がないときに比べた、効果量という指標を見てみると、
・ベンチプレスの回数:0.84
・ベンチプレスを上げ下げする速度:0.99

効果量というのはどれだけ効果があるのかというものを示すもので、ざっくり言ってしまえば0.8以上だとかなりの効果があるといっていいレベル。

もちろん、すべての種類の筋トレで効果はありましたが、ベンチプレスの回数が増えるというのは、筋トレをしている人にとってはかなり嬉しい結果ですよね。

「音楽聴きながらの筋トレ」は既に実践している人も多そうですが、筋トレのときは、是非好きな音楽で自分を限界までコントロールしてみてください!

激しい音楽はネガティブ脳に効果的!

音楽は、そのジャンルによっても脳への効果は変わってきます。

そんな中でも、怒りやストレスなど脳がネガティブな状態なときに効果的なのが、ヘビメタなどの激しい音楽なんです。

オーストラリアのクイーンズランド大学が、このハードな音楽と脳の感情への効果を調べています。

この実験では、被験者約40人に対して行っていて、その内容はこんな感じ。

①面談で、今までの人生で怒りを感じたことを話し、その怒りやストレスを思い出してもらう。

②その後、参加者のグループを2つにわけて、それぞれのグループに、
パンクやヘビメタなどの激しい音楽を10分間聞いてもらう。
・音楽は聞かずに10分間待機。

の2パターンで過ごしてもらったんです。

すると、ヘビメタなどの激しい音楽を聞かせていたグループは、明らかにストレスの数値が下がっていたという結果に。

人間の脳は面白いもので、怒りや不安などのネガティブな感情から回復するには、明るい曲や、リラックスできるような曲を聴くのがベストだと思いがちです。

でも、実際は違ったんですね。怒りやストレスなどを感じてるときほど、その感情を表現したような音楽の方が立ち直る効果があった。

これはどうしてかというと、ストレスや不安、怒りなどのネガティブな感情に苦しまないためには、今自分が感じているマイナスの感情と向き合い、受け入れることが一番重要だからです。

落ち込んでいるのに、無理に明るい曲を聞いたりするのは自分の感情から目を背けているので、脳の不安や怒りはこびりついてしまう結果になってしまうというのはよく言われています。

悲しいときほど、悲しい曲を聴いてとことんしんみりする。

腹がたったときほど怒りを表現したようなメタルなどの曲を聴いてその世界に入りこむ。自分の心情と共鳴させてみてください!

音楽の脳への効果:まとめ

ということで、いろんな研究を基に音楽の脳に対する効果を書いてきましたが、まとめると、

・音楽を奏でることは脳のあらゆる部分を使っているので、脳にポジティブな効果を与える。

・ただ、音楽の効果は大きく、クラシックやポップなどが流れていると財布が緩みやすい。

・お店の音楽の音量が大きいと、飲酒の量が増える!

・音楽を使った治療は脳のうつ状態にも効果

・好きな音楽は記憶力を上げる!

・好きな音楽で筋トレも頑張れる!

・ムシャクシャしたときは、ハードな音楽が脳のストレスに効果的!

そんなわけで、買い物やレストランでのBGMにはちょっと注意した方がいいかもしれないけど、基本的には、音楽にはかなりポジティブな効果が利用できます。

ちなみに、音楽を習おうという人で迷っている人がいたら、一人でやるものよりはコミュニケーションが必要なもの(バンドやアンサンブル、合唱とか)がおすすめです。これまた、習い事の種類と幸福度を関する研究からわかっていることなんですが、コミュニケーションをとる習い事の方が、脳の幸福度がダントツで、健康になりやすい傾向があったんですね。

人間関係も大事にしつつ、脳も心も健康な人生にしていきましょう!

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