記憶力を鍛える本の読み方とは?一度読んだ本の内容を確実に覚える方法

こんにちは、笹木です。

今回は、本の内容を覚える方法についてです。

記憶力が悪くて、本の内容を覚えることができない。

面白かった、つまらなかったなということは思い出せても、
内容を思い出そうとすると思い出せない。

こういう経験のある人は多いかと思います。

僕自身、せっかく本を読んでも、
読み終わったそばから内容を忘れてしまっていました。

本屋や人との会話の中で、読んだ本についてでてくると、
「あ、読んだことある!」

と思うのですが、自分でもびっくりするくらい覚えていない。

なんて記憶力が悪いんだろう、と思うことも何度もありました。

面白かった、いい内容だったな、
というくらいのことしか覚えてないのに、
本を読んだという達成感はあるんですよね。

完全に自己満足だったし、読んでいた時間が無駄だったと思います。

そこで、今回は記憶力に自信がない人でも、
読んだ本の内容を覚える方法をまとめました。

メタ認知で本の内容を覚える

今回の方法は、
メタ認知」によって記憶力を鍛え、本の内容を覚える、という方法で、

「本の内容を確実に覚える読み方とは何か」を目的に、
過去に行われた読書についての様々な研究から、信頼性の高い方法を厳選し
論文として発表された科学的効果の高い方法です。

メタ認知とは、「自分の思考、理解を自分で把握する」能力で、

このメタ認知が低いと、「何がわからないかもわからない」状態になり、
理解力も低く、記憶にも残りにくいとされています。

この方法で記憶力を鍛え、一度読んだ本の内容は覚えてしまいましょう。

 

目次から予想する

人の脳には、見たもの、聞いたものの中から
意味のある情報が優先して記憶に残ります。

例えば、一日の終わりに、今日は外でどんな人とすれちがったか。
通勤中に見た人はどんな格好をしていたか。どんな会話をしたか。
などをすべて思い出すのは不可能です。

しかし、奇抜なファッションの人を見たときや、
驚いたこと、腹が立った会話など感情を伴ったことは
思い出しやすいはずです。

これは、予想に反したことや感情が動かされたことが記憶に残り、
それ以外の重要でないと脳が認識したことは忘れるようになっているからです。

見たものをすべて覚えられるという天才的な記憶力の持ち主なら別ですが、
ただ読むだけでは記憶に非常に残らないのは当たり前です。

そこで、重要となるのが、

本の目次から、内容をあらかじめ予測しておくということ。

目次を見て、
「この章にはこういうことが書いてあるんだろうな」
「これってどういう意味なんだろう」

ということを自分の知識や経験からあらかじめ予想しておきます。

これは一般的にもよく言われている内容ですが、
おすすめなのは、考えた予想を本に書き込んだり、
スマホを活用して、記録として残しておくことです。

なぜなら、
「予測していたことが、実際はどの程度正しかったかどうかを確認する」
という作業をすることで記憶に残るからです。

すべての章の内容を予測してメモするのは面倒かもしれませんが、
さらっとでもいいので、興味を惹かれたところや、
知りたいと思ったところだけでもメモしておいてください。

なんとなく、難しそうだなという意識で本を読むのではなく、

「予想と外れた部分はどこか」を確認する意識で読むだけで、
理解のしやすさ、記憶の残りやすさも格段に変わります。

 

感情を交ぜて要約する

次に、本を読んでいるときにやってほしいのが、
章ごとに自分の言葉で要約するという方法です。

印象的だった部分、自分にとって意外だった部分も含め、
感情も入れて自分の言葉で要約してみてください。

人は、他人の話、経験を聞いても忘れやすいですが、
自分の経験が関わっていることについては忘れにくくなっています。

受け身で得た情報はすぐ忘れてしまいますが、
情報に対し、能動的に自分が関わると、記憶は非常に残りやすくなるのです。

音読することが、記憶力を鍛えることにつながるというのもこのためです。

要約というと、難しく感じるかもしれないですが、
やることは、その章で言っていることを
一言で表すつもりでまとめるだけです。

「要は~ってことを言いたいんだな」
とざっくりとまとめてみてください。

 

自分に対する質問

そして、読んだ後にやってほしいのが、
自分に対する質問です。

学校で何かを習ったときに、
「よくわからなかったけど、問題を解いてみたらわかった!」

という経験がある人もいるのではないかと思います。

それくらい、本の内容の理解や、記憶を定着させるには
インプットだけではなく、アウトプットが重要です。

で、実際に何をすればよいのかというと、
次の質問を自分に問いかけてみてください。

 ・この本は何を問題として投げかけているのか?

 ・専門用語について、自分は理解したか? 
  それを本の内容ではどう説明しているか?

 ・本を読んでわかった重要な事実は何か?

 ・著者の主張で、賛成できる部分はどこか?またそれはなぜか?

 ・本の内容の書き出しや前書きなどの導入部分は面白かったか?
  つまらなければ、自分ならどう改善するか?

 ・本の中にでてきた具体例、手法、実験などで面白い部分はどれか?

 ・本の内容で、最も重要だと感じた一文はどれか?

これらの質問に答えることで、他人に本の内容を説明できるくらいに
理解が深まり、記憶にも残ります。

これだけの質問に答えるとなると、
やる気にならないという人もいるかと思いますが、
専門的な内容、複雑な内容の本になるほど、効果がでる方法です。

是非、3つだけでも実践してみてください。

 

視覚化

記憶力に自信のない人でも、
ビジネス書などの専門書よりは、小説や映画などの本の内容の方が、
覚えていられるという人も多いと思います。

これは、小説などはストーリーになっているため、
本の内容のシーンをイメージしやすく、記憶に残りやすくなるためです。

その点、実用書などの本は
イメージしにくいため、記憶に残りにくいと思います。

しかし実は、実用書などの本でも、視覚化は可能です

具体的には、マインドマップを使って、
本の内容、論理の展開の仕方から、
その論理構造を図として視覚化するという方法です。

例えば、本の内容を、
 ・前提として提示されている問題
 ・その問題に対して行われた実験、手法、解説
 ・最終的な結論

といった具合に構造に分け、

 ①前提 ②手法や実験、具体例、解説 ③結論

と、論理の構造となる要素の内容を書いておき、

そこから単語やキーワードを関連付けていくことで
本の内容を視覚化して、記憶することができるのです。

マインドマップを使うことで記憶が定着しやすくなるというのは
科学的にも効果が実証されているので、ぜひ試してみて下さい。

 

まとめ

今回の方法をまとめると、

 ・目次から内容を予測

 ・感情を交えて要約

 ・自分に対する問いかけ

 ・本の内容を視覚化

となります。

どの方法にも共通しているのが、

自分の思考、理解を客観的に把握するという
メタ認知を意識して、記憶力を鍛えるということです。

最後は、視覚化について紹介しましたが、
確かに、マインドマップは知識を視覚的にまとめることができますし、
アプリで簡単にマインドマップを作れるので有効な手段です。

一方で、マインドマップは難しい方法でもあり、
ゼロの状態から、何を書き、つなげていけばよいかがわからない。
という人もいるかもしれません。

また、マインドマップの弱点として、
「書かなければいけないはずの知識が抜けたまま気づかない」
という状態になってしまうことが起こりやすいことがあります。

今回の内容で重要なのは、いかに覚えてるかが大事なのではなく、
思い出すという作業(アウトプット)により
記憶力を鍛えることに繋がるのだということです。

自分の言葉で言い換えようとする要約、質問に対し、自分で答えるというアウトプットにより、
確実に記憶が定着します。

僕は、このアウトプットの重要性も、
正しい記憶の方法も知らずに、
自分は記憶力が悪いのだとばかり思っていました。

今では、記憶術と出会ったことで
「覚える」ということに苦労することもなくなりましたし、
仕事、勉強など様々なところで記憶術が役立っていますが、
学生時代はもちろん、仕事でも散々苦労してきました。

僕が記憶術と出会い、自分自身が変わっていったことについては
こちらの記事で詳しく書いているので、是非読んでみて下さい。
胡散臭い記憶術を知って人生激変した落ちこぼれの物語

今回の方法だけではなく、本のレビューを書いて、SNSで発信したり、
本で得た知識を人に教えるというのも、アウトプットとなり記憶量を鍛えられるのでぜひ実践してみてください!

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