記憶術の場所法は難しい?場所法をやりこんだ僕が具体例でコツを徹底解説

記憶術と場所法の文字と公園

こんにちは、笹木です。

今回は最も有名な記憶術であろう、「場所法」について。

場所法は、記憶の宮殿、パレスなどと言われる、最もオーソドックスな記憶術。

記憶術を始めようとすると、まずこの場所法に取り組むことになる人も多いのではないかと思います。

僕自身、記憶術として場所法をやりこんだ時期があり、実践してみてわかる難しさもありますが、やっぱり効果的な記憶術であると感じています。

今回は、そんな場所法のコツや、難しい部分、場所のつくり方・増やし方などを具体的な例を交えて紹介していきたいと思います。

場所法のやり方とは?最初に使った場所と方法

そもそも、場所法ってどんな記憶術か?というと、実際にある「場所」と憶えたいものを紐づけて覚える記憶法のことです。

時分の家の中や近所の道など、馴染みのある場所ってだいたいどんなものがあるかって簡単に思い出してイメージすることができますよね?

この自分の脳に染みついている「場所」を利用することで、覚えたいものが桁違いに記憶しやすくなる、という方法です。

僕も最初に聞いたときは正直、ややこしくて難しいんじゃないかと思いましたが、実際にやってみると、

あれ?覚えられている…!!これが記憶術か!

と感じられ、思ってたよりずっと簡単でした。

では、そのときに、実際にどのように場所法をやったか具体例を入れて紹介していきますね。

そのときは、10個の単語を覚えるということで、覚えるために使う実際の場所は、子供のころ育った「自分の家」にしました。

そして、実家の家の中を想像して、場所のポイントを10か所決めていきます。これが、覚える単語を後から正しい順序で思い出す手がかりになります。

頭の中で、自分の家を玄関から歩き、長年同じ場所に置かれ、目につくものを10個選んでいきます。具体的にはこんな感じ。

  • 玄関
  • たんす
  • クローゼット
  • いす
  • 洗面台
  • ソファー
  • じゅうたん
  • トイレ

うん、これなら子供のころから見続けてきたものばかり。目に焼き付いているから大丈夫だろう。

そして、これらのもに対して、記憶する単語を10個あてはめていきました。ここで大切なのは、なるべく思いだしやすい斬新なイメージで場所に置いていくことです。

10個のうち、初めの2つの単語は「ネコ」と「メモ」。これを最初の2つのポイント、玄関、たんすにあてはめます。

1つめの玄関では、ドアをあけると、小さなシャムネコが、玄関に座っている姿を想像しました。

次のポイントであるたんすには、たんすを覆い隠すほど、メモが貼られている状態を思い浮かべました。

たんすが見えなくなるほどメモが貼られ、引き出しも開けられない。といった様子です。

この方法で、10か所のポイントにそれぞれの単語を結び付けていきました。やってみると案外簡単で、10個のポイントは、馴染みのある光景なのでイメージも作りやすい。あっという間に10個の単語を結びつけることができました。

では、本当に覚えられているのか??

初めから、家の中の最初のポイントから、最後までたどっていきました。

まずは玄関。玄関に入ると、シャムネコが座っていています。てことは、覚えたい1つ目の単語は「ネコ」。

続いて、家の中を歩いていくとたんすがあります。たんすにはたくさんのメモが貼られていることから、2つ目の単語は「メモ」。

このようにして、頭の中で部屋を周ることで、難なく10個の単語を思い出すことができたんです。元の記憶力が悪い僕でも、予想以上に簡単でした。

10個程度の単語であれば、この方法を使うのは面倒だと感じるかもしれません。でも、10個を取りこぼしなく確実に覚えなければいけないときには効果的な方法です。

また、覚えるべき単語が増えた場合も、同じ方法で、設定する場所の数さえつくれれば、覚える対象の数も20,30と増やしていくことができます。

場所法の実践!例題で練習してみよう

ざっくりと記憶術の場所法単語を覚えるやり方を紹介しましたが、やってみてはじめてわかる、「場所法で覚える感覚」があると思います。

とうことで、まだ場所頬うにあまり慣れていない人ややったことのない人は、実際に以下の単語を、自分で決めたポイントを使って覚えてみてください!

  1. キャップ
  2. 鉛筆
  3. メガネ
  4. 飛行機
  5. 英語
  6. バット
  7. 呼吸

 

場所法の手順をおさらいすると、

  • 自分の家の中をひとまわりして、ポイントを10か所決める。
  • ポイントを決めたらもう一度、10か所のポイントをさっと回ってみる。
  • そのポイントに、覚えたい言葉をなるべくユニークな、奇抜なイメージで結びつける
  • 覚えた言葉を見ないで、正しい順序で書き出してみる。

 

場所は、自分の家の中でなくてもOKですが、初めてやる人は、家の中が一番馴染みがあるのでやりやすいんじゃないかと思います。

この方法は、単語を大量に覚えたいときにも、それに合わせてポイントとなる場所をつくっていけば、それだけ覚えられる数も増やしていくことができるというわけです。

場所が足りないときの場所つくりのコツ

場所法のやり方がわかり、少しずつ使っていくとぶちあたるのが、「場所が足りない…」、「新しい場所をつくり、増やしていくのが大変、、」「どの場所をつくったのかよくわからなくなる」という問題。

そんあ問題に対して、僕が効果的に感じた対処法やコツを紹介していきます。

エクセルなどにルートをまとめる

場所を増やすほど、作成したルートの管理が大変になります。場所を正確にたどれなくなったら、場所法が記憶術として役に立たなくなってしまうので、ルートをエクセルやノートなどにまとめておくのがおすすめです。

写真として場所を残す

場所法では、その場所と覚えたいものを掛け合わせ、脳内でインパクトのあるイメージを描けるかがとても重要。効率よく場所をつくっていくためには、いつでも鮮明なイメージを思い出せるように写真として残して、定期的に見返すのは結構効果的なコツです。

「ここを場所にするぞ!」と決めたらスマホでパシャっとする癖をつけておくのもよいかもしれないです。

とにかく馴染みのある場所で!

最初のうちは、とにかく自分に馴染み深い場所がつくりやすいです。自分の部屋、学生時代の通学路、駅までの道のり、会社の中、祖父母の家などなど。

馴染みのある場所のがイメージも膨らませやすいです。また、場所におくときのイメージに困ったときは、「挟まってる」「降ってくる」「飛び出してくる」「落ちてくる」などある程度のパターンを決めておくと、思い出しやすいイメージを作りやすいかと思います。

場所法で覚えるメリット

場所法という記憶術のメリット。まず、自力で覚えるより多くの量を覚えることができます。が、これは記憶術なのだから当然ですよね。

僕が場所法で感じた記憶術の強みというのは、「順番に、取りこぼすことなく覚えることができる」という点です。

自分でつくった場所を順番通りにたどることさえできれば、「1つ覚えるべき単語が漏れてしまった!」なんてこともありません。

また、場所をたどればそれが「何番目の単語なのか」ということもわかるので、順番や前後関係が重要となるものを覚えるときも効果的といえます。

場所法をやりこんでわかったデメリット

僕が実際にやりこんでみて実感したデメリットは、勉強などの暗記に応用することを目的に場所法を使う場合、色々な意味で「下準備に時間がかかる」ということです。

場所をならすための労力

まず、ある程度自分で作った場所を使いこまないと、簡単に使いこなせるレベルにはならないです。

せっかく場所を決めても、ただ頭の中で場所をたどることができる、というレベルでは、覚えたいものを場所に置くだけで一苦労。本来時短のための記憶術なのに時間がかかってしまっては本末転倒です。

そうならないためには、何度も何度も頭の中ででルートをたどり、頭の中で「シュパパパパッ!」と高速で場所をたどれるようになれるくらいまで「場所」を慣らす必要があります。ここまでして、やっと「覚えるための場所をつくれた」という段階なんです。

つくった場所に置いていくときのイメージづくりが結構大変

そして、場所をスムーズにたどれるようになったら、次は場所に覚えたいものを置いていくわけですが、ここではその都度、「斬新なイメージ」を作らなきゃいけない。無難なイメージでは、場所をたどっても、置いたはずの「モノ」を覚えられないので強烈なイメージをつくるのは大事なコツになります。覚えるものが増えれば増えるほどこのイメージをつくる作業も多くなるので、大変になんですよね。

永遠に続く場所つくりがとにかく面倒

これをいってはおしまいなのですが、場所をつくるのが大変だということ。

おそらく、場所法のような記憶術を勉強などに応用したいと考えるのって、そもそも記憶すべきことが多い場合ですよね。場所法では、1つの場所に対していくつも複数の言葉や単語のイメージを置くというのは覚えづらくなるので、現実的ではありません。場所の使いまわしはできないのです。

となると、覚える量が増えるほど、必然的につくらなければいけない場所の数も多くなります。

この場所つくりが結構大変なんです。覚えるものが増えるほど、場所をつくっていかなければいけないわけですから。自分となじみのある場所を1つ1つポイントとしてイメージし、ルートをたどれるようにするには、「よし、場所をつくるぞ」としっかり時間を割く必要があります。

以上のような、下準備やトレーニングに時間がかかってしまうのが場所法を勉強などに応用するときのデメリットに感じます。

「場所をつくることが楽しい!」「場所に置いてイメージ作る感覚がたまらん!!」と感じられるような人はいいですが、そうでない人にとっては、こうした下準備は地道で楽な作業ではないと思います。

場所法のやり方や特長:まとめ

場所法は実際に勉強のためだけに応用しようとすると、コツが必要だったり、難しい部分もあると思います。

実際に僕自身、場所をひたすら増やしていくことや、覚える度にイメージをこしらえることがどうしても合わず、今では場所を作り続ける必要のない、別の記憶術を利用しています。

そうしたデメリットも場所法にはありますが、上手く利用すれば、普通ではなかなか覚えられないくらい数のモノでも覚えることができるのは事実です。

ちょっと記憶術ってどんなものか試したいという人や、簡単なパフォーマンスをみにつけたいという人には場所法はうってつけです。

是非、今回紹介したような内容を参考にして場所法の実践に役立ててみてください!

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