読書で脳の血流アップ! 読書が人生の成功を左右する科学的な理由とは?

こんにちは、笹木です。

今回は、読書と脳の関係についてです。

僕は読書が好きで暇さえあれば本を読むことが多いですし、
月に30冊くらいは読んでいます。

本を読む習慣がなかなかない人も、
読書は科学的にもたくさんのメリットがあるので
絶対に読んだ方がいいです。

最近では、脳の血流を視覚化するfMRIという手法により、
読書によって脳に起こる様々な変化を科学的に
分析することができています。

今回は、科学的にも証明されている、
読書が与える脳への様々なメリットをまとめました。

 

脳への血流が増え、活性化!

本を読むと、知識や思考、読解力が身につくのはもちろんですし、
記憶力を鍛えることにもつながります。

例えば小説であっても、登場人物の名前や前のストーリーの場面など
情報を一時的に記憶しながら読んでいかないと、
話の流れを理解できないですよね。

このような、一時的に頭にメモしておくような記憶を
ワーキングメモリといいますが、

このワーキングメモリが優れている人ほど、
集中力が高く、成績も良い傾向にあることがわかっていてます。

そして、読書ではワーキングメモリを嫌でも使うので
無意識に鍛えることができます。

何かを記憶するとき、
脳では神経細胞同士を結びつける働きをもつ
「シナプス」がつくられます。

読書は常に情報を記憶しながら読み進めるため、
シナプスが発達することで脳の神経細胞が情報が伝わりやすくなり、
脳機能を高めてくれるのです。

また、東北大学の川島隆太教授が行った研究では、
読書をしているときの脳の血流から、
前頭前野という部分が活発になることがわかっています。

この前頭前野は、
思考力や感情をコントロールする能力、記憶力も関係する重要な部分。

「頭を良くする」という意味では、
この前頭前野を鍛えることは必要不可欠で、
読書をすることでこの前頭前野への血流がガンガン増え
脳を鍛えてくれるんですね。

 

音読で脳全体への血流が増え、記憶力が上がる

音読することでも、
記憶力をより高めてくれることがわかっています。

40後半から50代の中心の被験者(平均年齢48歳)に、
毎週音読をしてもらうという研究では、
一ヶ月後には記憶できる単語の数が30%も増えたことが報告されており、
これは脳年齢としては10歳若返ったことに相当します。

さらに、別の研究では、
読書が痴呆症を防ぐことも報告されています。

高齢者を対象に毎週読書(音読)をやってもらったところ、
半年後には前頭前野の働きは上がり、
脳全体の機能を示す数値も正常値だったのに対し、

同じ地域で何も行わなかった高齢者のグループでは、
脳の機能を示す数値が緩やかに下がっていったことがわかりました。

音読をすることで脳全体への血流が増え、
機能の低下を防ぐことにもつながります。

読書。音読により脳の血流が増えることを示す比較画像
この辺の音読の勉強法については、
以前の記事でも紹介していたのでよかったら見てみて下さい。

 

ストレスが68%減少!

ストレス解消というと少し意外かもしれないですが、
読書によるストレス解消効果はかなり高いんです。

イギリスのサセックス大学の研究からは、
音楽を聴いたり温かいお茶で一息つく、といった方法よりも段違いに効果的で、
読書は68%もストレスを減らしてくれると報告しています。

ストレス解消という目的であるならば、本のジャンルは何でもOK。
本を読むことで、心拍数を落ち着かせ、
筋肉を弛緩させる効果があると考えられています。

確かに僕も、好きな本を読んで没頭している時間って
何よりもストレス解消になってます。

ただし、ここで気をつけるのが、速く読むのではなく、
「ゆっくりと読む」ということ。
誰にも邪魔されない場所で、1日30分、ゆっくり読むことが
ストレス解消に効果的です。

 

年収がアップ!

読書と年収との関係についても、興味深い研究があります。

1920~1956年の間に生まれた約5300人の男性の、
子供のとき家にあった本の数(被験者が10歳の時)」と、
大人になってからの収入」の関係を調べたというもの。

この調査の結果、
子供のころに本を10冊以上読んだ人(学校は除く)は、
何も読まなかった人に比べ、大人になってからの年収が20%以上高かった
ということがわかりました。

ただ、年収が高くなるような人が単に本好きなのか、
本を読むことで年収が高くなるのかは、
この研究だけからは判断しにくいというのも事実です。

とはいっても、子供のころから読書の習慣がある人とない人では
思考力にも確実に差は出てくると思われるので、納得の結果であります。

 

コミュニケーション力があがる

読書家というと、内向的なイメージを持たれがちかもしれないですが、
実は読書によってコミュニケーション力は高められます。

2006年のトロント大学の論文では、
読書好きの人を集めて、人格特性を調べるテストを行ったところ、
読書をする人ほど共感力を示す数値が高く、
また、人の目を見て心を読み取る能力も高かったことがわかりました。

ここで、コミュニケーション力、共感力を高める効果があるのは
ストーリー性のある小説です。

小説の中でも、特に共感力を高めると言われているのが、純文学

一見どういう意味かわからないような
文章が多い純文学では、

「なぜこのような感情なのか」
「このセリフはどういう意味なのか」

ということを理解するために、
登場人物に共感する必要があります。

このため、共感力が鍛えられることで、他人の感情に敏感になり、
社交性を身につけられるんですね。

社交性を身につけたい方は、
まず1日30分の読書を習慣にしてみるとよいかと思います。

 

子供のIQも上がる

ここまでの話からもわかるように、
過去の研究から、読書が脳の機能をあげたり、
子供のIQを上げるという報告はたくさんあります。

幼児に読書をさせた後で、脳をスキャンしたところ、
創造性に関わる部分が活性化し知性が発達したという研究や、

家に本が多い子供は、
大学進学率が20%以上高かったということもわかっています。

読書が知性を高めていることは間違いないので、
賢い子に育てたいなら、本にはたくさん触れさせることが大事です。

そして、単に本を読ませるのではなく、
子供に質問を問いかけながら読書を進めると、IQがより高まります。

「この人はなぜこう思ったの?」
「次はどうなると思う?」
と子供に問いかけ、自ら考えさせるというのが、
IQを高めると言われている読書の仕方です。

研究では、この方法でIQが6ポイントもアップしたということなので、
教育する立場の方は、ぜひ実践してみてください。

 

読書で寿命が延びる

読書を読むだけで、寿命が延びることも明らかにされています。

イェール大学の研究では、50歳以上の男女3600人以上を
読書する習慣があるか(週3時間半以上)、
習慣がないかでわけ、12年間追跡したところ、

読書週間のない人は、33%が亡くなり、
読書週間のある人の死亡率は27%だった

という結果になり、死亡率に6%も差が出てしまったんです

また、統計的には読書をすることで、
約2年、寿命が延びたという結論になりました。

読書でなぜ寿命まで延びるのか?ということですが、

本を読むことで、脳もより働くようになるし、
語彙力や思考力、共感力、集中力などが高められるため
生き残りやすくなる、ということが考えられています。

実際に寿命がはっきり延びているので、
脳を若く保ち、人生を満喫するなら読書は欠かせない要素となりそうです。

 

どんな本を読むべきか

リラックス効果を求めるのであれば。自分の好きなジャンル、
好きな本を読むのが効果的です。

しかし、読書によって脳を鍛えたいのであれば、
興味のないジャンルの本にチャレンジすることも重要です。

大学生を対象にしたある研究では、
学生を英語が得意なグループと不得意なグループに分けたうえで
文法課題を解いてもらい、
そのときの脳の血流から脳の変化を測定しました。

その結果、英語のレベルの低い人は
脳の前頭前野という部分が活発になっていましたが、
英語のレベルが高くなる人ほど、前頭前野の活動が抑制されたのです。

これは、英語のレベルが高い人ほど、脳が文法処理に慣れているため、
よりエネルギーを使わずに課題をこなせるようになるためです。

逆に、英語に慣れていない人ほど、
脳をフル活用するため血流がどんどん増え、脳の活動も活発になります。

つまり、脳は「慣れ」により活性化しにくなるのです。

これは脳がエネルギーをより効率的に
使えるようになったととらえることもできますが、

脳に負荷がかからなくなっている状態です。

記憶力や創造性を高めるためには、脳に負荷をかけ、
前頭前野を活性化させる必要があります。

だからこそ、
読書は自分が理解しやすい本ばかり読むのではなく、
少し理解しにくくても、脳の刺激になり、
血流が増えるような本を選ぶことも大切です

是非色んな本にチャレンジして、脳を鍛えていきましょう。

 

まとめ

読書が与える脳へのメリットを書いていきましたが、
まとめると、

・読書(音読)で脳への血流は増え、脳は活性化する

・ストレスが68%も減る

・読書で年収が20%以上上がる

・小説で共感力が鍛えられ、コミュニケーション力が上がる

・読書をさせると、子供のIQは6ポイント上がる

・寿命が2年延びる

・脳を鍛えるなら、興味のない分野の本も読むと効果的

という感じです。

僕も普段から、興味の分野の本も読むことを意識していて
自分が好きな科学や心理学の本も、
そこまで関心がない文学小説などもバランスよく読むようにしています。

周囲の人にお勧めされた本も読むようにしていますし、
様々なジャンルの本を読むようになったおかげで知識も増え、
色んな人との会話にも合わせられるようになったと感じています。

少し前までは、本を読む習慣もなかったですし、記憶力も悪かったので
本をせっかく読んでも、内容はどんどん忘れてばかりで
かなり時間を無駄にしていました。

その点、今では記憶術は読書にはかなり役立っています。

色々と書きましたが、
とにかく、読書は人生の充実度を間違いなくあげる
メリットがたくさんあります!

読書にあまり関心がない人でも、
1日の少しの時間だけでも時間を割いて
その読書を楽しんでみて下さい!

 

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