記憶術の種類と適性は?挫折しまくった私が記憶術を目的別に解説する

記憶術の種類の文字と手

こんにちは、笹木です。

今回は、数ある記憶術の種類や特徴についてです。

色んな記憶術に挑戦しては挫折を繰り返してきた私。。

今はやっと長い「記憶術探しの旅」も終わりましたが、何度も心が折れかけました。

ただ、そのおかげで色んな種類の記憶術を経験し、その特徴や、それぞれの記憶術がどんな人に向いているかなどかなり把握することができたと思っています。

今回はそんな経験を生かして、たくさんの種類がある記憶術の特徴や目的、適性などを、自分の失敗談を交えて解説していきます。

映像記憶術

まず、忘れもしない映像記憶術。

これは僕が最初にドツボにはまった記憶術です。

映像記憶術は、写真記憶術や瞬間記憶術、右脳記憶術とも言われていますが、どんな記憶術かというと、要は、目に映るものを映像として、写真を保存するかのように記憶するって種類のものです。

そんなのどうやるんだよって話ですが、僕が購入した教材でのやり方はざっくりいえばこう↓

  1. 絵の書いてあるカードのようなものを見る。10秒くらい。なるべく目に焼き付けようって気持ちが大切!
  2. 目を瞑って、今見たモノをなるべく鮮明に思い出そうとする。

このトレーニングをひたすらやるのです。

僕も結構頑張ってやりました。で、どうなったかというと、、、

ほぼ、効果はなかったです。。

確かに、残像を残す力はちょっと上がったかも?というくらいは思ったんですけど、教材が謳っていたように、本のページを写真を撮るように絵として覚えられる、というようには全くなりませんでした。

ただ、ごく一部、特殊なタイプの脳を持った人の中にはこの映像記憶術をできる人もいるので、この記憶術自体がウソというわけではないと思います。例えば、画家の山下清はこの映像記憶の才能があったので、一度見たものを写真で忠実に絵で再現できたとも言われています。

ただ、練習、トレーニングで身につけられる記憶術ではないことは確か。限りなく再現性の低い記憶術だと思います。

変換記憶術

変換法とも言われる、変換記憶術。

これは、覚えにくいを覚えやすいイメージに置き換えて覚えていく、という記憶術です。
たとえば、数字の「15」なら「イチゴ」、「33」なら「耳」といった具合に。こうすることで、意味のない覚えにくいものでもおぼえやすくなるんですね。
数字の羅列など、それ自体に意味をみいだせないものなどを覚えるときに役立ちます。
数字やトランプなどを覚えられる人がいるのも、この変換記憶術を応用しているから。
このため、予めどのようなイメージに変換するかという変換後のイメージを作っておく必要があります。
数字などを大量に覚える必要がある人、トランプなどを記憶する一芸を身につけたい人に向いています。

デメリットとしては、使ってないと衰えるということです。
僕も、練習していたときは、数字を見た瞬間にパッとイメージが浮かぶくらいになっていましたが、数字を覚えないといけない仕事をしていたわけでもないし、そんなに使う機会ってないわけです。で、今ではすっかり変換できなくなってしまいました。なので、常に使い続けなければいけないのがデメリットではないかと感じます。

ストーリー記憶術

記憶術の種類としては、連想結合法、物語法とも言われたりします。これは、誰もが特に意識することなくやってる記憶術だと思います。

覚えるものに対して、「これは○○だから××なんだ」、と理由をこじつけて覚えやすくするという方法です。

例えば、英単語「inane(意味のない、馬鹿げた)」を覚えたいとします。

inane→いねえ(いない)→意味がいねえ→意味がない、馬鹿げた

というふうに、語呂から理由をこじつけたり、

古典派の作曲家、ハイドン・モーツァルト・ベートーベンを覚えたいときに、

「コテン(古典派)と転び、はいつくばってドンドン(ハイドン)、モッツァレラチーズ(モーツァルト)の弁当(ベートーヴェン)を食べる」というストーリーをつくって覚えたり。

このような語呂合わせもストーリー法の種類の一つです。

要は、いかに理由をこじつけて覚えるか、というのがストーリー法。

確かに、強烈な印象のストーリーをつくれればストーリー法は強い記憶術なのですが、デメリットとしては、発想力、想像力、イメージする力がないと、どうしようもないということ。

いつもしっくりくるストーリーや語呂をつくるのが苦手、という人もいると思います。

逆にメリットとしては、すごく単純なのに効果としては強い記憶術だということ。勉強での記憶術ではもちろん、すべての記憶について使える万能な方法だとも思います。

場所法記憶術

記憶術といえば、場所法。といってもいいくらい、王道な記憶術。

メジャーな記憶術なので、基礎結合法、ペグ法、シモニデス、記憶の宮殿、メモリーパレスなど色んな種類の呼ばれ方をしています。

場所法についてはこちらでも詳しく紹介したので、具体的なコツなどは割愛しますが、どんな記憶術かというと、実際にある身近な場所に、覚えたいものを置いていきながら覚えるという方法です。

上で紹介した、変換法と合わせて使っていきます。変換法そのものだけでは、覚えられる数に限界があるので、場所に変換後のイメージをおいていくわけです。手順としてはこんな感じ、

  1. 自分が良く知っている場所を、覚えたいものの数だけ用意し、場所法のルートとしてたどれるようにする。
  2. 覚えたいものをイメージに変換する。
  3. 変換したイメージを場所に置いていく。

メリットとしては、たくさんのものを覚えるときに覚えやすいということ。

デメリットとしては、覚えなきゃいけない分だけ場所を作っておく必要があること。思い出しやすいように場所と関連する強烈なイメージをつくらなきゃいけないこと。これが意外と大変です。

変換法もそうですが、勉強向けの記憶術というよりは、ちょっとした特技を披露するときに向いている記憶術だと思います。

場所法に向いている人というのは、場所をつくっていくのが苦ではなく、イメージをつくるのが得意な人です。

僕も場所法を散々やって痛感したのですが、そもそも、場所法で必要な作業である「イメージをつくる」のが得意な人っていうのは、もともと記憶力が良いタイプの人です。逆に記憶力が悪い人はイメージするのが苦手な傾向にあります。

なので、「記憶力に自信がないから場所法を使いたい」という考えではじめると、思うようにいかないなってなる人も多いんじゃないかなと思います。

ユダヤ式記憶術

ユダヤ式記憶術。僕が最も重宝している記憶術でもあります。

今まで色んな記憶術を試してきたのですが、「○○式記憶術」といった記憶術(人名がつけられたりすることが多い)は、例外なくすべてタダの場所法でした。

ですが、ユダヤ式記憶術だけはそうではなかったんですね。

具体的な方法までは著作権法的にアウトなので紹介できないのですが、一番のメリットとしては、「場所を作り続ける必要がない」ってこと。毎回こじつけたイメージに頼る必要がないところが、それまでの場所法と一線を画す記憶術である理由です。そして、論理学も利用した記憶術となっているので、勉強など意味のあるものにも応用できるのも、ありがたいところです。

デメリットとしては、場所と同様、使い慣れるまで練習する必要あるところかと思いますが、一度身につければ使い続けられるので、そういう意味ではすごく効率的な記憶術だと思います。

♦ユダヤ式記憶術の詳細(公式)へ

記憶術の種類とタイプ:まとめ

記憶術を種類別に解説してきましたが、僕が失敗して感じたのは、世に出ている記憶術って種類によってその効果も、再現性もバラバラなんだなってことです。

だけど、記憶術自体は本当はすごい効果があるものなのに、再現性のない記憶術や、相性が悪い記憶術のせいで諦めてしまうのはすごくもったいないなと思います。

今では色んな呼ばれ方をして、たくさんの種類の記憶術があるように感じるかもしれないですが、本質的にわけてしまえば、すべて今回紹介した種類の記憶術に分類されると思っています。

ぜひ、自分の目的にあった記憶術を使って、自分の武器にしてみてください!

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