こんにちは、笹木です。
今回は応用情報技術者について。
応用情報技術者試験(AP)は午後試験が特に難しいという印象があるからか、これから受験しようという人からは、「どうやって勉強したか?」と聞かれることが度々あります。
そんなわけで勉強方法を伝えることも多かったのですが、無事合格したという報告をもらえることが多いので、応用情報技術者試験の勉強法をまとめてみることにしました。
ちなみに、文系・未経験問わず誰でも教材を購入せずに合格できる勉強法となっているので、初期費用を抑えたい人にもうってつけだと思います。笑
応用情報技術者試験、午後試験などを見て、難しそうだとやる気が削がれた人もいるかもしれませんが大丈夫です!絶対一発で合格してやりましょう。
目次
応用情報技術者試験は基本情報を持ってないと難しい?
まず、応用情報技術者試験を受けようとする人からちょくちょく聞かれるのが、「基本情報技術者試験を飛ばしていきなり応用情報技術者に合格するのは難しい?」って質問。
結論からいうと、いずれ応用情報技術者も受けると決めているのであれば、基本情報を飛ばしていきなり応用情報技術者試験を受けてOKだと思います。
「応用情報技術者試験」という名前からして「応用」となっているし、まずは基本情報技術者試験からかな…と考えがちですが、選択問題の分野などにこだわらず合格するだけなら、むしろ基本情報技術者試験より難しくないです。
というのも、基本情報技術者試験・応用情報技術者試験ともに、午後試験が難しいと感じてる人が多いのですが、応用情報技術者試験は問題の分野を選択できるので、かなり抜け道がたくさんあります。
対して基本情報技術者試験は全員が同じ問題を解きます。特に基本情報技術者のアルゴリズムの問題でてこずる人は多い。文系出身などで慣れていない人だと問題を見ただけで考える気も失せる人もいるかと思います。
アルゴリズムで失点して不合格になるくらいなら、いきなり応用情報技術者を受けた方が便っ胸時間も少なくて済むし、分野によって知識があれば文系の人はむしろ基本情報より難しくない場合も多いと思うし、受験料も節約できてよいんじゃないかなと思います。
応用情報技術者試験の午前対策は心配無用
応用情報技術者試験、まずは午前試験があります。午前試験も対策した人にとっては決して難しくないですが、午前試験に合格ていない人場合、午後試験は採点すらしてもらえないので注意が必要です。
で、午前試験はどのように対策すればよいかというと…
とにかく過去問を解く。これ一択です。
基本情報もそうですが、応用情報技術者試験の午前試験は過去問の使いまわしがとにかく多いです。極端なことをいえば、過去問の問題と答えを暗記していたら、問題の知識が全くなくても合格できてしまうのです。それが午前試験。
じゃあどうやって過去問を演習していくのかというと、王道で勉強しやすいのが「応用情報技術者試験ドットコム」というサイト。
スマホにも対応しているし、答えだけでなく解説もしっかりついています。自分が何問解いて、どこを間違えたか。また前回の続きから解いたり、分野を絞ったりと無料でここまでやってくれるの??というレベルで親切なサイトです。
午前試験はこれをスキマ時間にひたすらやっていけばOK。僕は通勤時の電車意外では、午前の勉強は全くしませんでした。
解説もしっかりついていますが、考えるのも嫌だという分野などはとりあえず答え(選択肢)だけ覚えてしまうのでも良いです。本当に選択肢の順番などもそのまんま流用されるので問題文と答えをこじつけて覚えましょう笑
ただし、セキュリティの知識は午後試験で必須なので、しっかり解説も読み込んで理解した方がよいです。また、午後試験で使う分野もなるべく理解して進めましょう。
文系は悩む?選択問題で難しさ激変の応用情報技術者午後試験
さて、午前問題は思考停止で答えを頭に入れていけば、難なくクリアできますが、難しいと言われるのは午後試験。
問題文も長文でプログラムを読み解いたり、回路図や計算がでてきたり、記述式で答える問題もガンガンでてくるので文系の方などで見慣れていないと難しいと感じるのも仕方ないと思います。
ただ、応用情報技術者試験の午後問題は解く問題を選択できます。応用情報の午後が難しいと言われるのは、点数の取りくい難しい受け方をしている人が多いから。
応用情報技術者試験が難しくなるか、ならないかは午後試験の分野選びがすべてだと思っています。というのも、午後試験の選択問題は、文系だろうが理系だろうが関係なく、IT知識ゼロの人でも十分攻略できる分野の選択の仕方があるからです。
応用情報の採点攻略!午後試験には点数調整がある?
まず、午後試験の選択問題を決める前に押さえておきたいのが応用法技術者の午後試験では、採点の際に点数調整が行われるということ。
これは、IPAが「今回の午後試験の採点は~のところで点数調整したよ!」と公表しているわけではないので厳密には絶対とは言いきれないですが、選択した問題の難易度の差などの不平等をなくすため、点数調整はほぼ間違いなく行われているといってよいと思います。
実際、IPAは試験要綱に合格点である基準点(60点)に変更を加える可能性があると記載しています。
試験結果に問題の難易差が認められた場合には,IT パスポート試験以外の試験区分では基準点の変更を行うことがある。
この「基準点の変更」という曖昧な書き方から実際に点数調整はどう行われているかについてですが、応用技術者の午後試験合格ライン60点が変更されたことは一度もなく、各分野の大問はそれぞれ必ず20点満点です。
じゃあ何が調整されているのかというと、
- 各分野の小問の配点の変更
- 記述式問題の採点基準の変更
- 調整計算による得点の補正(得点率が低い分野受験者への加算、高い分野選択者への減点)
等が行われていると考えられます。
本当なのか?と思われる人もいるかもしれないですし、ここまで具体的に調整内容が公表されているわけではないですが、実際に、
- 採点結果が小数点(記述式で人が採点しただけであれば整数になるはず)
- 各選択問題の小問毎の配点・得点は非公表
- 正答例の公開が遅い(受験者の解答を見てから、記述例・採点基準を修正している)
- 合格率が20%前後から大きくずれたことがない
といった事実からも午後試験ではこのような点数調整が行われているだろうと言われています。
で、何が言いたいかというと、この点数調整は、午後試験の対策する上で大きな意味を持ちます。
点数調整がされる上で押さえておくべきことは、正答率の低い難しい問題は配点が高くなりがちであること、記述式問題も白紙でなければ、部分点をもらえる可能性が高いことです。
つまり、「基本的な問題はとりこぼさない。難しい問題も捨てずに最低限の点数を取りこぼさない。」という戦略で十分合格点を狙えるのが応用情報技術者の午後試験なのです。また、点数をもらえやすい分野を選択することも重要になってきます。
ド文系だろうが関係なし!午後試験の分野選択はコレ!
採点方法なども踏まえて、文系理系問わず、非常に対策しやすい午後試験の選択問題の分野は、この組み合わせ。
- セキュリティ(必須)
- 経営戦略
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
セキュリティは全員に共通した必須問題ですが、選択問題は、いわゆる文系分野の選択の組み合わせとなっています。そして、これらの分野の組み合わせが午後試験で強い理由は、
- 最も少ない知識で、解答がパターン化しやすい分野
- 記述式で部分点をもらいやすい問題が多い
- 点数調整で加点される可能性が高い
といった特徴から、文系・理系・未経験問わずこの選択が最適解では?と思っています。
パターン化で対策がしやすく、勉強時間のコスパが高い
まず、これらの分野の選択問題では、問題文に答えが書いてある場合が多く、知識がなくても問題文を読み込めば解けてしまうという場合がそこそこあります。また、問題として聞かれることもだいたい決まっているので、パターン化しやすく、慣れてしまえばとても対策しやすいのです。
逆にデータベースや情報システム開発、プログラミングの問題などは経験者であれば有利に働くと思いますが、未経験では勉強しづらいです。
また、ネットワークやシステムアーキテクチャなども技術的な知識が大前提となるので、情報系でない文系出身者がゼロから勉強する場合は結構面倒くさいと思います。
記述問題の部分点を拾いやすく、大失敗を防げる
これらの分野の選択問題では、配点が大きくなりがちな記述問題も、問題文から答えを導くパターンが多いので的外れな解答を避けやすく、部分点をもらえやすいです。
記述問題は全くわからなければ0点ですが、例え完璧でなくても何か少しでも書ければ部分点をもらえる可能性が高く、点を拾いやすいのです。
午後試験の得点調整の恩恵を受けやすい?
また、思い出してほしいのが点数調整は、選択した問題によって有利になったり、不利になったりを防ぐために行うもの。
ただし、これは分野によって優秀な人の偏りがないことが前提です。つまり、特定の分野の問題を選択している受験者に優秀な人が集中している場合に得点調整が行われると単に優秀でない人が多いせいで得点率が悪くなってる分野の受験者を救済する調整になってしまう可能性があるのです。
で、これは個人的な見解なのですが、今回紹介した分野の選択の問題は、文系分野と言われることもあり、未経験や文系出身者でもとっつきやすいが故に、勉強不足の人が「とりあえず受けとくか」といったテンションで受験する際に選択しがちです。
こうなると、これらの分野の得点率が低下した場合、難易度の高い分野の選択問題とみなされます。結果として得点調整で加点される分野の問題になる可能性が高いのではないかと考えられます。
実際どう調整されるかは誰もわかりませんが、こういう観点からも、これらの分野の選択は有利といえるんじゃないかと思います。
応用情報技術者の午後試験の勉強に教材は不要?
まず、何を使って勉強すればよいか?というとこれまた午前試験と同様、過去問演習一択です!
「午前試験と違って全く同じ問題はでないので、過去問を解く必要はない」という人もたまにいますが、この勉強法では大いに効果がある方法だと思っています。
というのも、先ほど紹介した分野の選択問題の組み合わせは文系理系問わず、最低限のIT知識で解ける問題が多く、これらの午後試験の分野で必要なのはひらめきとかではなく、「出題パターンを知ること」なのです。
なので、過去問を解くことは非常に大事。解いていくうちに、「あ、ここが聞かれるのね」ということがわかってくれば安定して得点できるようになるます。
で、過去問は公開されているのでそこから問題を見れますが、大切なのは解説。解説がないと勉強にならないわけですが、ここで教材を購入する必要はないです。
なんと、午前試験でも紹介した「応用上技術者試験ドットコム」では午後試験の問題も解説付きで演習できるようになっているんです!!
ほぼすべての過去問に割と丁寧な解説がついているのに、無料。本屋では、2年分程の過去問を解説付きで売られたりしているのに、ありがたいですよね。
文系出身者や未経験の人で、それでも不安な人は有名なキタミ式などの参考書を1冊持っておいてもよいかもしれないですが、個人的には応用情報技術者試験ドットコムの解説のレベルが高いので、充分だと思いますし、それでもわからないところはネットで検索する形でよいかと思います。
ここからは、午後試験で選択する各分野の具体的なコツ・勉強の方法を解説していきます。
文系でも難しくない!午後試験選択問題の具体的なコツと勉強法
セキュリティ対策:午前の知識を正確に
セキュリティは全員が共通して受ける問題なので、勿論避けて通れません。セキュリティで重要なのは、午前試験で問われるような知識はしっかり頭に入れておくことです。一つ一つの用語の意味・仕組みを理解しておかないと正答できない問題も多いです。
逆にいえばきちんと理解していればそんなに「こりゃあ無理だろ」みたいな難しい問題も少なく、割と点数はとりやすいと思います。
セキュリティでつまったらググるのが早い
セキュリティの過去問では解説を読めば理解しやすいことがほとんどだと思いますが、それでも解けない、難しいと感じる場合は、用語の意味や仕組みがわかっていないことが原因であることがほとんどだと思います。
応用情報のセキュリティの問題レベルであれば、ググればたくさん丁寧な解説がでてくるので、解説を読んでもよくわからなかった場合は是非調べてみてください。
文系の人や未経験の人でも、ゼロから学ぶとしても、一つ一つの攻撃の仕組みやそれに対する防衛策の仕組み等を理解していくのは、他の技術的な選択分野の勉強に比べてもとっつきやすく、楽しさを感じられるのではないかと思います。
難しいというより「知っているかどうか」だけで得点できる問題も多い分野なので、妥協せずに用語や仕組みはなるべく正確に理解して挑みたいところです。
ストラテジ(経営戦略)対策:問題文のヒントを見落とさない
ストラテジ(経営戦略・情報戦略・戦略立案・コンサルティング)の選択問題では午前試験の知識のみでも十分に高得点を狙える分野です。午前試験の内容が頭に入っていれば、知識を問われる問題は難しくない場合がほとんどです。文系出身者などでマーケティング・経営や簿記の知識がある人は新しく覚える内容も少なくて済むのではないかと思います。
また、全く知識がなくても、小問で問われている内容と、問題文からどこが該当しているかを照合すれば自然と正答を導けてしまうことも多いです。
経営戦略では長い問題文の前半に、その企業の強みや長期的な経営計画や目標・現在の課題などがたいてい記載されてあり、その後の小問の記述問題などで解答の根拠となるパターンが多いです。
この辺の部分に着目して読むように意識するだけでも、解きやすさが変わると思います。
また、経営戦略の記述問題では、どうすればよいか?と案を問われる問題もありますが、こういう場合奇抜な発想力は必要ありません。問題文の中に不自然なヒント(「コレどうでもいい情報だな…」みたいな記述)がありそれを活用することが多いです。
会計知識の問題は油断大敵
ただ、会計の知識を中心に問われる問題がたまに出題されることもあり、そうなると難しい問題に化けるので注意が必要です。ただ、会計中心の難しい問題の場合、間違いなく他の受験者の得点率も低くなります。そうなると得点調整で加点してもらえる可能性も高くなるので、諦めずに、解ける問題で最低限の得点はとれるようにすること。
どんな選択問題でも、最初の1・2問だったり、必ずサービス問題的な基本的な知識や常識で解けるような問題があります。そこで落とさないようにしましょう。
また、どんな会計の問題が来ても最低限の得点はできるよう、午前の知識に加えて最低でも、以下の会計的な意味と計算方法は押さえておくとよいです。一見難しいように思えるかもしれないですが、下記レベルを理解しておくだけで、午後試験に会計知識がでた場合に捨てずにすみます。
- 賃借対照表の大まかな読み方
- キャッシュフロー計算書の大まかな読み方
- 主な分析指標
指標 | 算出式 | 備考 |
---|---|---|
総資本経常利益率 | 経常利益/総資本 | 収益性。 原則高いほど良い |
売上高対総利益率 | 売上純利益/売上高 | |
売上高対経常利益率 | 経常利益/売上高 | |
総資本回転率 | 売上高/総資本 |
資本を効率よく使えてるか |
固定資産回転率 | 売上高/固定資産 | |
流動比率 | 流動資産/流動負債 |
負債に対する返済能力 |
当座比率 | 当座資産/当座負債 | |
固定比率 | 固定資産/自己資本 |
固定資産(投資額)を資本や |
固定長期適合率 | 固定資産/(自己資本+固定負債) | |
自己資本比率 | 自己資本/総資本 |
自分の資本だけでやりくりできるか |
プロジェクトマネジメント:工数管理などの理解は確実に
プロジェクトのスケジュール(計画)やプロジェクト管理に関する問題で、知識的には午前試験の知識で十分で、難しい選択問題の分野ではないです。
アローダイアグラムやクリティカルパスだけでく、プロジェクトスケジュールネットワーク図(P・S・N図)の意味と書き方やEVMの指標(EV、PV、AC)も意外と出題されるので、なんとなくではなく、一つ一つの意味・算出方法を理解しておくことが大切です。
工数・生産性の計算もよく出題されますが、午前試験で導き方まで理解できてるレベルであれば難易度は高くないです。ただ、本番で狼狽えることがないよう、過去門で計算問題に慣れておくとよいと思います。
あとは、プロジェクトを進める上でどのような部分に問題があったか?というようなことを問われることが多いですが、問題文からそのまま抜き出して終わり、というようなものも多いです。
問題文に明らかにネガティブな書き方(○○という指摘があった、不満があった等)をしている箇所があったら、解答の根拠となる可能性大なのでそこを見逃さないようにしましょう。冒頭で「どのような目的のプロジェクトなのか」という背景も重要なので、ただの導入文と思わないことが大切です。
テストの不良件数評価も王道パターン
また、テストの不良件数の評価に関する問題が出題された場合、下記の2パターンに対しての対応がかなりの確率で問われるので、確実に正答できるようにしておくとよいです。
- 不良件数が上限値より多い場合
➡品質が悪い。レビューなどでコードを見直す必要あり - 不良件数が下限値より少ない場合
➡テストが不十分で不良を発見できていない可能性あり。テストケースが十分かどうか確認する
サービスマネジメント対策:複雑に見えてもヒヨらない
サービスマネジメントは、インシデント管理や問題管理、サービスのリリースまでの展開管理やサービスの運用などについて問われる選択問題です。
基本知識については午前試験の問題をしっかり理解できていれば問題なく解けることが多いです。午後試験でないがしろになりがちな変更管理に関する用語(RFC:変更要求、CI:構成アイテム、CMDB:構成管理データベース、等)についての意味も忘れずに理解しておきましょう。
計算問題では、サービス可用性(稼働率)の計算や、仮想環境でのリソースの割り当ての計算などが良く問われます。
稼働率の計算は午前試験でもおなじみで正答率は高いサービス問題なので絶対落としたくないところ。
そしてリソースの割り当てなどの計算問題についても、きちんと問題文や表を読めば普通に解けることが多く、難しい問題がでることはほとんどないです。
小数の桁が多かったりしてびっくりするかもしれないですが、計算自体は小学校の算数(割合)が理解できていれば解けるレベルです。
仮想環境だとか字面で難しく感じるかもしれないですが、「冷静に読めばシンプル」というパターンがほとんどなので、焦らずに落ち着いて解きましょう。
システム監査対策:お決まりの不正パターンを探す
システム監査の問題は午後の選択問題最も難易度が低く安定して得点を稼げる分野だと思っています。
今回紹介している午後試験の分野はどれも、「問われる内容と答え方がパターン化しやすい」という傾向がありますが、システム監査はそれがとても顕著です。
専門的な知識はほとんど必要なく、単語を書かせる場合も問題文に登場するドキュメント名などをそのまま抜き出すといったパターンが多いです。
強いていうなら、以下は名前が似ていてまどろっこしいのできちんと区別できるように覚えておくとよいと思います。
- 監査証拠:監査人が意見するときの裏付けとなる証言やデータ。
- 監査証跡:事実を時系列に追跡できる情報。アクセスログ、トランザクションログなど
- 監査調書:監査業務の実施記録であり、監査証拠などの資料をまとめたもの。
システム監査の問題文では、とにかく「ネガティブな記述」を探すのが重要です。
- 「(トラブルが発生した場合に)○○に気づかなかった」
- 「(指摘事項として)~すべきである」
- 「○○という事象が多発している」
- 「(現状の運用では)○○は例外としている」
- 「○○という要望、不満があることがわかった」
などが記載されていれば、解答の根拠となる可能性が高いのでしっかりマークしておきましょう。
午後試験のシステム監査の問題は決して難しくはないのですが、長いうえに内容がつまらない問題が多いので、頭に入ってきづらく、気を抜くと流して読んでしまいがちです。
個人的には「粗を探してやる!」という目的意識を持って読むことがかなり大切だと感じています。特に、冒頭に記載されている「監査の目的」は何なのかを理解したうえで
監査の目的・処理フローもちゃんと読む
システムの流れも複雑で読む気が失せそうなこともありますが、誰がどのような作業をして何が出力されるのか?というフローを何となくでも理解できれば、あとは問題文の書きっぷりから「自然とココの作業って問題ありそうだよな…」という箇所が見えてきます。
アクセス権限については王道
そして、アクセス権限についてもよく問題にされます。
よくあるのが、「作業のために付与されているIDに入力権限と承認権限の両方が設定されている」パターン。普通、入力した人以外の人が承認する仕組みになっているべきなのに、一つのIDで入力も承認両方できてしまうのは不正の原因になるというところを発見させる問題です。
同様に特権アカウントについても頻出。
特権アカウントとは、通常アカウントより高いレベルの権限を持っていて、設定の変更など、通常のアカウントではできない様々なことができるアカウントのことです。
この特権アカウントを好き勝手に使えてしまう状態だと不正の原因になってしまいますよね。
なので普通、「特権アカウントを実際に使う人」「特権アカウントを使用する人を管理する人」は別々になってるべきなのに、同じ人が特権アカウントの管理、使用の両方を行う運用になっている、という状態になっているパターンが結構あります。
知っていれば楽に見抜けるので、頭に入れて読むと良いと思います!
システム監査は過去問を解くほど「不正が行われるパターン」がお決まりなので、午後試験の選択問題の中でも、慣れるとダントツで得点を稼ぎやすい分野だと思います。
絶対に問題から答えを見つけられる選択問題なので、僕は午後試験で一番最初に徳用にしていました。
応用情報技術者・午後試験文系でも余裕の突破法:まとめ
長くなってしまいましたが、まとめると、
- 午前試験はそのまんまでるので過去問繰り返せばOK
- 午後試験は分野命!採点方式・解きやすさからも有利な「文系」分野選択
- 午後試験は過去問で問われるパターンがわかれば難しくない!
- 教材は無料過去問サイト(応用情報技術者試験ドットコム)で十分。午後試験もすべて解説あり!
- 午後試験は問題文で着目すべきポイントを頭に入れて読む!
といった感じでしょうか。
全体を通していえるのは、過去問に慣れることで、だいたいどこが問われるのかがわかってくるということです。
そして、時間を変えれば解けるところや基礎知識のみで解けるところで得点を拾っていけば必ず合格点には届きます!
というこどで、応用情報技術者試験の勉強法でした。今回の記事が参考になれば嬉しいです。
下記は他の様々な資格試験に挑戦し合格していくきっかけとなった話です。よければ読んでみて下さい!
ではまた!