場所法は勉強で応用可能?実用的な場所法の応用手法を徹底解説【悪用厳禁】

場所法記憶術の応用方法

こんにちは、笹木です。

今回は、記憶術の場所法の応用方法について。

記憶術の一つである場所法。やり方を知ると、じゃあ普段の生活や勉強に応用できるのか?というのは多くの人が考えることだと思います。

勿論、場所法は効果のある記憶術なので、応用方法・使い道を知らないままというのはもったいないかと思います。

今回は、場所法をやりこんだ体験から、場所法を応用して記憶できるものや、そのコツなどを解説していきます。

場所法の単語への応用

まず、応用というまでもなくわかりやすいのが、単語や言葉を覚えることに応用する方法。

場所法そのままの手順で、

  1. 予め場所法用の場所をつくっておく。
  2. 覚えたい単語や言葉のイメージを場所に置いていく。
  3. 場所をたどって、覚えた単語を思い出す。

「8つの○○の法則」「7大アレルゲン」など、複数の言葉や単語をセットで覚えないといけないときは場所法の初心者の人でも簡単に覚えられますし、「何個あるか」という数と一緒に覚えられるため抜け漏れなく覚えられます。

ただ、基本的には覚えたい単語の数だけ場所が必要になるので、英単語などを大量の単語や言葉を覚える場合は膨大な場所を準備していることが前提となります。どちらかというと場所法をやりこんでる上級者向けの応用ともいえるかもしれないです。

ちなみに場所法の英単語への応用はこちらで詳しく書いています↓

英字新聞と英単語

【記憶術】場所法で英単語を一気に覚え,長期記憶にする方法を徹底解説

2021.05.03

「いやいや、そんなに場所を作る暇なんてない」と感じる方もいると思いますが、そんな人は1つの場所に2つずつ単語を置くという方法もおすすめで、場所を節約できます。

さすがに1つの場所に3つもというのは難しいかもしれないけど、2つなら意外と置ける!という人もいるので数を増やしたい人は試してみて下さい!

場所法のタスク管理への応用

単語や言葉など勉強に使うとなると、場所の使いまわしはできないので、それぞれ専用の場所、ルートを決めて復習する必要がありますが、その日、そのときに一時的に覚えて完結するものに場所法を応用するのであれば、場所を使いまわすことができます。

例えば、ToDoリストや買い物リストなどの、タスク管理系

こういったその日にリセットしてよいものであれば、毎回同じ場所・ルートを上書きすればよいので場所が足りなくなるということは少ないかと思います。

さすがに、毎日同じ場所・ルートを使っていると、場所をたどるときに「昨日のイメージが亡霊のように現れる…」なんてこともあるので、2種類のルートを交互に使うとかが現実的かなと思います。

買い物メモなど、頭の中でできる単純なメモ代わりのようなものなら何でも応用可能。

「せっかく場所法を知ったのに使い道がない…」という人はまずは忘れ物防止や買い物メモなど、頭の中のメモとして使い、場所法を実生活に応用する感覚を楽しむのもよいかもしれないです。

 

場所法の数字・番号への応用

続いて、電話番号やクレジット番号などの、数字・番号の暗記に場所法を応用する方法です。

場所法に応用する前提として、2桁以内の番号をすべてイメージに変換できるようにしておく作業が必要になります。

例えば、

  • 1→胃
  • 01→お椀 
  • 15→インコ
  • 72→ナッツ

といった具合に、0~9、01~99までの数字をすべて頭の中でイメージに変換できるように練習しておきます。(変換後のイメージは、何でもOKですが、最初はゴロから連想できるものでつくるとよいかと思います。)

これは、場所に置く「イメージ」として使用するので、実際に場所法で応用する際は、掛け算の九九ぐらい素早く数字→イメージを頭の中で変換できるようになっていないといけないです。

とはいえ、初めは素早くイメージに変換するのは難しく「この数字は何に変換するんだっけ…??」となる連続だと思います。そのためにも、とっかかりはゴロで思い出せるようにしておき、慣れてきたらより思い出しやすいイメージに変えていくという方法が無難。

そして、場所法のために準備した場所に、2桁ずつ場所に置いていき覚えるという流れです。

  1. 数字をイメージに変換できるうに練習しておく
  2. 場所に2桁ずつ置いていく
  3. 場所法で覚える

この方法を応用すれば、場所さえあれば円周率3.14…などの長い桁も簡単に覚えられます。

数字に変換するのは最初こそ大変に感じるかもしれないけど、一度決めて覚えてしまえば、後は思い出しにくい数字をメンテするくらいで済むので耐えましょう笑

覚えづらい人は、エクセルやスプレッドシートなどに数字と対応するイメージの画像を張り付けたファイルなどを作成し、慣れるまで何度も見直すとよいかと思います。

個人的には、芸能人や友達の顔などを変換後のイメージにするのも覚えやすかったです。

実生活で暗記するものとしては、電話番号やクレジット番号などがあげられると思いますがどちらかというと、自分のというよりは他の人の携帯番号を覚える場面で、メモをとらずに済む、といったメリットがあります。

ただ、これを応用してクレジット番号などを盗み見して一瞬で覚えるような悪い人もいるそうなので十分に気をつけて下さい。勿論、悪用厳禁です!

場所法のトランプ・パフォーマンスへの応用

トランプカードを暗記するパフォーマンスに場所法を応用することもできます。

手順としては数字を覚えるときと一緒で、前もってトランプのカードをすべてイメージに変換できるようにしておく必要があります。

  • ♡の3→ハサミ
  • ♠の1→スイカ
  • ♢の6→ダム

といった具合に…。

変換後のイメージは、数字と同様、何となくゴロから連想できるものでつくっていました。

後は、予めつくっておいた場所に、順番にカードのイメージを置いて覚えるだけです。

パフォーマンスとしてはトランプカードを相手に好きなだけ切ってランダムにしてもらい、そのカードの順番をすべて覚えて、披露するということができます。手品とまではいかないけど、地味にスゴイと思われます。

後は、ブラックジャックにこの「場所法×トランプ」を応用すると、既にでたカードを記憶することでデッキのカードを予測できるので段違いに勝率を上げることができます。

この方法をカジノに応用して荒稼ぎすることも、やりようによっては可能ですが、あまりに強力な方法のためカジノで禁止されていることも多く、バレたら出禁になります。

場所法を応用すればすべて頭の中でやるので証拠は残らないですが、不自然に勝率が高いと疑われることがあります。やるなら自己責任、というところです笑

 

場所法の長文暗記への応用

長文などの文章への暗記に場所法を応用する方法です。

こでは一言一句、というわけにはいかないですが、覚えたい文章からキーワードを抜き出し、場所に置いていくことで長文を覚えることができます。

  1. 覚える長文から1文ずつ、キーワードを抜き出す
  2. 場所に置いていく。
  3. 場所をたどり、置いた場所の単語をキーに文章を思い出していく。

つまり、最低でも文の数だけ場所が必要となることが覚悟して場所の準備する必要があります。

場所に置くワードは1つずつ置くとわかりやすいですが、より正確に覚えたい場合は1文から2ワードずつ抜き出すというやり方もあります。1つの場所に2つずつワードを置き、場所をたどって練習することで、より精度を高めることができます。

場所法の本の内容への応用

読んだ本の内容を覚える際に、場所法を応用する方法。

こちらも文章を覚えるときと考え方は同じですが、より大きいくくりで目次や要点を場所法を使って覚えていくやり方です。

  1. 本を読む。その際に、重要な箇所は付箋などでマークしておく。
  2. 読了後、目次と本の要点をキーワード化し、場所に置いていく。
  3. 置いた場所をたどることで、本の内容全体を覚えていく。

本の内容にもよりますが、少なくとも数十個、多いと数百~の場所が必要となります。

難解な本などの場合は、ノートなどに場所に置く内容を整理してまとめてから覚えていくと、場所法に応用する際もよりスムーズに覚えられると思います。

場所法のクイズへの応用

場所法をクイズへ応用するのは割と相性がよいと思います。

クイズは、順番が重要になるものも多いので、場所法の応用がかなり効果的です。

  • アメリカの歴代大統領
  • オリンピック開催地
  • IOC会長
  • 国連事務総長
  • 歴代の天皇・将軍

など、順番通りに漏らさず大量に覚えることができます。

また、順番が関係ないような「作者とその作品名」という組み合わせなども、そのままこじつけて覚えるよりも、場所をかませることで、思い出すとっかかりが増えるので有効です。

これは、単語を覚える考え方と同じですね。

脳トレ・ワーキングメモリupへの場所法の応用

応用の方法としては、今までとは毛色が変わりますが、実は場所法を実践すること自体が脳トレに応用できるというのは意外と知られていないことかなと思います。

ドンデルス脳認知行動研究所(Donders Institute for Brain, Cognition and Behavior)の神経科学者マーティン・ドレスラーらが2017年に発表した論文によると、場所法をトレーニングとして応用することにより、記憶力アップや、脳の活性化につながる可能性が高いことがわかっています。

この論文の研究では、51人の被験者を以下の3つのグループに分け、

  • 場所法トレーニング(1日30分)
  • ワーキングメモリ(短期記憶)のトレーニング(1日30分)
  • トレーニングをしない

6週間後に記憶力のテストをしたんですね。その結果なんと、場所法のトレーニングを行ったグループが最も記憶力がアップし、トレーニング前の2倍になっていたんです。

また、場所法でトレーニングした被験者の脳を調べてみると、脳の「デフォルトネットワーク」という神経回路がより活発になっていることがわかりました。

このデフォルトネットワークは、ぼーっとしているような状態のときに活性化する神経回路ので、このネットワークが活発な人ほど奇抜なアイディアを思いついたり、柔軟な思考が回路になるといわれています。逆に、鬱状態の人はデフォルトネットワークが活性化しづらいということも報告されています。

場所法をトレーニングに応用しただけで、記憶力そのものもアップし、鬱防止にもつながる可能性があるのだから、脳トレに応用するなら場所法を取り入れる価値は十分にあるかと思います。

場所法記憶術の応用方法まとめ

場所法を応用できるものをまとめると、こんな感じ。

  • 単語
  • 数字の羅列、番号
  • トランプ
  • 文章
  • 本の内容(キーワード化して場所に配置)
  • クイズ(順番通りに覚える必要のあるものだとより効果的)
  • 脳トレ

予め場所をたくさん確保しておき、素早くルートをたどれないといけないし、数字やトランプなどは瞬間的に変換できるようになっていないといけない、

というように準備段階の手間はかかりますが、場所法を応用することで自力ではとてもできないことが可能になることも確かです。

僕自身は場所を作ることに熱意をかけられないタイプだったということもあり、今は場所を作り続ける必要のない記憶術を愛用していますが、今回の場所法の応用方法も、興味のある人は是非チャレンジしてみてください。

僕が記憶術を知ったきっかけや習得していくまでの話は下記記事に書いているので、よければ読んでみて下さい。今回の内容が参考になれば嬉しいです。

胡散臭い記憶術を知って人生激変した落ちこぼれの物語

 

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