こんにちは、笹木です。
今回は、記憶力が悪い人でも、思い出を忘れない方法について。
生きていれば、色んな経験をしていくけれど、そのすべてを鮮明に思い出せるわけじゃない。
記憶力が悪いから?と思うかもしれないけれど、実は単に記憶力だけの問題ではなく、意外な行動で思い出が失われやすくなることがわかっています。
今回は、記憶力に関わらず思い出がぼんやりしちゃう人の特徴と、思い出を脳に刻む方法を解説していきます!
記憶から思い出が薄れてしまう行動とは?
子供の頃を振り返ると、記憶に鮮明に残っている思い出ってありますよね。
しかもやたら鮮明に思い出せたりします。
なのに大人になって色んな経験を重ねていくと、楽しかったはずの思い出を振り返ってみても、ぼんやりしか思い出せなくなっちゃう。
単に年齢とともに記憶力が悪くなったからだと思いがちですが、実は現代人ならではの行動によって思い出が薄くなっていたことがわかったんです。
それが、「思い出を忘れないように写真に撮る」という行動。
思い出を記憶に残すための写真を撮るという行動が実は逆効果だったんです。
これは、信じたくないような事実だけど、実は科学的に証明されています。
カリフォルニア大学で行われた研究では、「写真を撮ることで記憶力はアップするのか?」ということを調べるため、
被験者を美術館に連れていき、
・あるグループには絵を写真で撮りながら記憶する
・もう一つのグループには絵を普通に見て記憶する
という課題を与えたんです。その後、被験者全員に、美術館の絵についてどれほど覚えているかをテストしたとこと、なんと、写真を撮りながら記憶してもらったグループは、普通に見て覚えてもらったグループも結果が20%も悪かったんです。
なぜこんなことが起こるのかというと、写真を撮ることで、脳が記憶することを無意識に放棄してしまうからなんですね。
僕も大学生の頃、講義のノートをとるのが面倒なときは、こっそりスマホで写真に撮ったこともありましたが、確かに「撮ったから大丈夫」みたいな変な安心感のせいで結局記憶に残っていなかった気がします。
あんなことするぐらいなら、いっそのことノートも写真もとらずに、ひたすら話に集中していたほうがよかったんじゃないかと今では思います。
思い出を記憶に残す方法
だからって、色んな思い出を写真に撮るなって言ってるわけではないです。
むしろ、思い出だからこそ写真におさめたいし、
自分の記憶力が悪いと思ってるからこそ、この瞬間をきれいに記録して、後で振り返って楽しみたいと僕も思います。
そこでおすすめしたいのが、現代人ならではのスマホを使って記憶力をアップさせる方法です。
具体的には、スマホで撮った写真をSNSで挙げるという超シンプルな記憶法。
これだけ?って感じなんだけど、実は、SNSで共有した思い出は、そうでないものより12%も記憶力がアップすることがコーネル大学で行われた研究で、わかっているんです!
こんな簡単なことでなぜ記憶に残りやすくなるかというと、SNSに投稿するというのは、記憶力を上げる上で重要な要素がたくさんあるんです。
その一つが、思い出すという作業。
記憶というのはインプットだけでなく、それを想起する、つまり思い出すことによって強化されます。頭に叩き込む作業より、それを引っ張り出す作業が実はとても大事なんですね。
で、SNSに投稿するときは、自動的にその日の出来事を思い出すことになるんですね。
これだけでも効果的なんだけど、投稿するなら、なるべく心に残ったことなど細かい感想もつけるとよいです。
これも当たり前のように感じるかもしれないけど、思い出というのはそのままにしているとつい断片的な記憶になってしまうもの。
だからこそ、ここに着いたときはどういう感情だったのか。何をみてどんなことを感じ、どんなふうに楽しかったのか。
などなるべく細かい情報も記録しておく。こうすることで、思い出は単なるワンシーンのような薄い記憶じゃなく、いろんな情報によって支えられた強い記憶になります。
これ、シンプルだけど思い出を記憶に残す方法としてはとても有効だし、別にSNSにこだわらなくてもいんです。
僕もあるときから日記を書くようになりましたが、この「詳細な感情も含めて書く」というのを意識してから、記憶の残り方がかなり変わりました。今までは「あーあんなことあったなー」くらいな記憶だったのに、そのときに自分に沸いた感情なとも記録しておくことで、かなり詳細に思い出せるんですよね。
記憶力が悪くて、思い出が薄れてきちゃうという人にはおすすめの方法です。
写真だけじゃなく、そのときに自分が書いたコメントを後で見返すのも単純に楽しいですしね。
スマホを使った暗記法、勉強法についてはこちらの記事でも書いているので、スマホを使って効率的に暗記したい人、スマホのせいで勉強がなかなか進まない人はよければ読んでみて下さい!
まとめ
ということで今回の内容を簡単にまとめてみると、
・思い出などを写真に撮って覚えようとするのは逆効果。
写真だけで記憶しようとすると20%も記憶力ダウン。
・SNSなどを使って写真と一緒に感情も記録することが効果的。
という感じです。
最近は勉強などでも、スマホで手軽に写真を撮れちゃうから一見便利だけど、脳は記憶しにくくなっているという事実を意識しておくことが重要です。
また、思い出にしろ勉強にしろ、忘れたくないものに関しては、記憶術の活用が一番おすすめです。
思い出はもちろん、どんなものにも応用できますし、一度習得してしまえばその後ずっと楽になります。
僕が記憶術をはじめたきっかかなども、下のおすすめ記事に書いてあるので是非読んでみて下さい!
ではまた!
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