こんにちは、笹木です。
今回は、睡眠学習で記憶する方法について。
「人生の3分の1が睡眠」とも言われるほど、寝てる時間って多いです。そう聞いて、確かに寝てる時間ってもったいないなと思い、ショートスリーパーになりたいと思ってた時期もありました。
でも、本番で結果をだしたいなら、「時間を増やすために睡眠を削る」っていう発想はよくないです。
徹夜をして寝ないのは脳の働きは確実に落ちるから本末転倒なんですよね。
暗記するためにも、睡眠は絶対必要。
とはいえ、めちゃくちゃ切羽詰まってるときは
「寝る時間がもったいない…」
と思ってしまうこともあると思います。
そんな人にすごくおすすめなのが、寝てる間に単語なんかを勝手に勉強できる、睡眠学習という方法。
睡眠学習なんていうと、
「本当かよ、嘘くさ…」
と疑いたくもなりますよね。
でも実は、ちゃんと科学的に実証されている方法があります。
しかも、これが証明された研究では、寝てる時間すら勉強時間になるっていうだけじゃなく、起きて勉強した人よりも記憶力が上がっていたんです。ウソみたいだけど、本当にそういう結果がでているんですよね。
これを利用すれば、寝る時間を利用して暗記ができちゃうから、勉強で寝不足になることも防げるし、しっかり寝てるのに知識は頭に入ってるから普段の勉強がすごく楽になります。
やっぱり、睡眠がとれていると脳のパフォーマンスが全然変わります。集中力も上がり頭もよく働くから、勉強に対するモチベーションも上がって、勉強や暗記にストレスや不安を感じなくなるんですね。
ということで今回は、
科学が証明した睡眠学習により、寝ながら単語を暗記できる方法を解説していきます。
睡眠学習で単語の記憶力がアップ
睡眠学習って名前は聞いたことがあっても
「どんなやり方をすると効果があるのか」、
というところまでは知らない人も多いかと思います。
それが明らかになったのが、スイス大学の研究です。
この実験は、ドイツ語を母国語にする68人の学生を対象に、オランダ語の単語を初めて暗記させるというもの。
まず被験者は、夜の22時から23時まで単語を覚えてもらいます。
その後学生は、
・「寝るグループ」
・「起きたままのグループ」
にわかれ、
寝るグループには就寝してもらい、寝る前に勉強していた単語の音声を聞かせたんです。
もう一つの起きたままのグループには、暗記すべき単語の音声を録音したものを流し、引き続き勉強し続けてもらいます。
そして、午前2時になったら、寝ていたグループを起こしすべての学生に単語テストを実施。
その結果がどうなったかというと、
寝ていたグループの方が、単語を圧倒的に記憶していたんです!
寝てるときでも、脳は記憶できる!
この実験って普通に考えれば、
寝てたくせに、
起きて勉強していたヤツより成績がいいなんて、なぜ!?
と思いますよね。
でも、被験者の脳波を調べていたところ、寝ているときもシータ波がでていたことが判明。
このシータ波って何かというと、学習しているときにでている脳波。
つまり、音声を聞かせるとそれが刺激になり、寝ているときでも自分の意志とは関係なく、脳は単語を暗記してくれていたんですね。
睡眠学習で単語暗記するタイミングは?
こんなに手軽な方法なら、是非とも睡眠学習を利用していきたいところ。
この研究からわかった、睡眠学習の効果を発揮するためのポイントは復習に使うことです。
初めて暗記する単語ではなく、意識があるときに一度暗記しようとした単語を、復習として睡眠学習で暗記することが大事なんですね。
また、睡眠学習の効果をより高めるには音声を聞くタイミングも大切です。
暗記したい内容の音声は、浅い眠り(レム睡眠)のタイミングだとより効果が高いことがわかっています。
起きているときに暗記した単語を、浅い眠り(レム睡眠)のタイミングで聞く。
これが、効率よく記憶する睡眠学習のやり方です。
でも、眠ってるときなんて当然無意識だし、
浅い眠りに入るタイミングなんて、いつ??
って感じですよね。
そもそも、寝ているときは、
浅い眠りであるレム睡眠と、深い眠りの状態であるノンレム睡眠が交互にやってきます。
レム睡眠 → ノンレム睡眠 → レム睡眠 →ノンレム睡眠 →…
という具合に。
そして、就寝から時間が経つにつれ、徐々に眠りの浅いレム睡眠の時間が長くなっていく。
「夢を見た」という自覚があるときは、眠りの浅いレム睡眠のときの夢であることが多いんです。
※ちなみに、夢を使って勉強しちゃおう!っていう研究も実はあって、以前の記事では、
夢を操る方法、夢で勉強する方法についても紹介したので興味があれば是非読んでみて下さい。
で、人間が記憶を処理しているのは、このレム睡眠のタイミングだと言われています。
このため、睡眠学習でも重要となるんですね。
とはいっても、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)は交互にくるわけで、レム睡眠の間だけ音声を流すのは難しい。
じゃあいつ単語の音声を流すかというと、就寝時間から3時間後のタイミング。
就寝してから3時間後くらいからは、レム睡眠の割合が長くなるので、そのタイミングから音声を聞くのがベストです。
睡眠学習は、今回の実験のように、一度覚えた単語を復習する形で睡眠学習で暗記するのが効果的。
まず、暗記したい単語を寝る前にインプットする時間をつくることも大事です。
まとめ
今回の睡眠学習で単語の暗記をする方法をまとめると、
・寝てるときでも、脳は聴覚刺激により、 学習しようとする!
・効果的なのは、レム睡眠のとき。 復習に使うと、記憶に定着しやすい。
・睡眠学習で寝ながら単語を暗記する方法は、
①寝る前に暗記したい単語などを一度暗記する。
②寝てから3時間後くらいに、単語の音声を流す!
・睡眠学習は、一度インプットした単語を復習して暗記するときに使おう。
音声のデータがあれば、単語の暗記はもちろん、自分の声を録音していろんなことに応用できます。是非実践してみてください!
今回の睡眠学習の方法は、単語の暗記など、比較的単純な暗記に向いています。
だけど、何かを学ぶときって用語・単語の意味だけを覚えるばかりではないのも事実。
学習する内容にはそれぞれ意味があり、知識と知識の関係や意味のつながりを覚えることが、忘れない記憶をつくるのに必要なんです。
僕は、記憶術を習得したことで、この忘れない記憶をつくる技術を身につけることができました。
その結果、勉強が短時間で済むようになって試験がすごく楽になったし、せっかく学んだことでも忘れちゃう、
ということがなくなりました。
最近では周囲の人と話していても、「なんでそんなに詳しく覚えてるの??」
ってよくビックリされます。
自分としては、記憶術を使っただけだから大したことないんだけど…
と思いつつも、
確かに、昔の自分は勉強したこともすぐに忘れて言ってたよなーと思います。
以前までは、記憶力が悪い、勉強もできない、という自分にコンプレックスを感じていていつ失敗して迷惑かえるかといつも怖かった。
でもそのコンプレックスを解消し、今は記憶術を武器として仕事、勉強、あらゆることに応用できています。
「何かを学ぶのが楽になる」というのはもちろんだけど、周りから認めてもらえるようになり、自信がついて人生が楽しくなったことが、記憶術を知って一番ほかったことだと実感しています。
このあたりの話は、こちらの記事でも詳しく話しているので是非読んでみてください。
胡散臭い記憶術を知って人生激変した落ちこぼれの物語
長くなりましたが、睡眠学習は効果がありますし、記憶の定着に睡眠は不可欠です。
睡眠学習がめんどくさいと思う人も、睡眠だけはきちんと確保するとよいかと思います。
それでも、明日が本番で、睡眠を削って徹夜をしなくちゃいけない人は、
徹夜をやりきるための記事もあるので読んでみて下さい!
一夜漬けで暗記するコツ!時間が絶望的になくても一晩で大逆転する方法
無理しすぎず、効率的な勉強に活かしてみてもらえたらと思います!
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