今回は英語検定準1級の勉強法について。
英語のスキルの証明としてよく話題になるTOEICの点数や英検準1級。
TOEICは得点として能力を測られますが、英検準1級は、取得していれば一撃で「英語のスキルはすごい」という強力なアピールになります。しかも英検って資格の有効期限はなく、半永久的な資格というのもよいところです。(TOEICだと、就活などでも「2年以内に取得したもの」と制限されている場合が圧倒的に多いです)
そんな英検ですが、「準1級」と「2級」を比べるとその難易度には厚い厚い壁があります。
僕も英検は2級→準1級と受験しましたが、準1級合格にはきちんと戦略を立てた勉強法が絶対必要。中でも勉強法の肝となるのがライティング。ライティング対策なしでは不合格確定です。
もともと、英語は追試も受けていたぐらいなので、得意とは決していえないレベル。しかも文法も単語も勉強自体嫌いでした。
そんな僕が英検準1級を合格するために絶対抑えておくべき勉強法を解説していきます
目次
英検準1級勉強の動機と合格のすごいリターン
そもそも僕がなぜ英検準1級の合格を目指して勉強を始めようかと思ったか。
別に「将来海外で働きたい!」とか「英語を使った仕事を!」とかそんなカッチョイイ夢を抱いていたわけではないんです。
きっかけはスバリ、就職に対する不安。
いよいよ学生が終わり、就活を考えなくては行けなくなってきたとき。もうね、とにかく失敗する未来しか見えなかったんです、、。
というのも当時、自分のスキルを振り返ったとき本当に何もなくて、「え、逆に会社側からしたら自分を選ぶ理由って何もなくないか?」って思ってしまって。
そう考えるとすごい不安でした。面接が得意ってわけでもなかったし、サークルの部長でもない。
「ここで失敗したらヤバイ」という焦りしかなかったです。
何とかして就職で有利になるものはないか。少しでも、「お、すごい」と思われるものを身につけなきゃ」。という思考になったわけです。
そんな不純な動機で受験を決めたんですが、実際に就活をしてみると、「英検準1級合格」の就活での効果は予想以上にすごい効果でした。
英検準1級を持ってると、それだけで「英語がそれなりにできる人間」というフィルターを持って面接官に見られます。面接官や人事が実際に「英検準1級」がどれだけすごいのかわかっているのかは不明でしたが、そういう見られ方をするというのは強く感じました。
心理的効果がすごい英検準1級
ちょっと下品な話ですが、そもそも「準1級という響き」だけで、「お、すごい」と勝手に思ってもらえやすい。
これにはTOEIC高得点を取得している人より、英検準1級を取得している人の方が相対的に少ないから、というのも関係があるように思います。
で、そこから「そんな(すごい)資格を持ってる人間なら仕事もそれなりにできるハズ」というイメージを心理的に持ってもらいやすくなるんです。たとえそれが英語に全く関係のない仕事でも。
僕は色んな業界に就活で首を突っ込みましたが、どの面接でも英語というスキルのイメージに引きづられて、自分のポテンシャル以上の印象を与えることに成功しました。
これ、心理学で「ハロー効果」と言われているもので、何か1つでも優れた部分を持ってる人を見ると、その人自体が優秀に見えてしまう、というモノ。
実は、ハロー効果の持つ力って色んな心理学手法の中でも極めて強力だ、と脳科学や心理学者たちの中でも言われています。
このことを僕は幸いにも知っていました。だからこそ、何でもいいから少しでも目につく武器を持っておこう、それしか這い上がる方法はないぞって思って。それでだした結論が「英検準1級」だったんです。
英検準1級の半永久資格という魅力
後は、英検の資格としての有効期限も魅力的です。TOEICだと、企業側から「2年以内に取得したものしか認めないよ」って言われる場合が多いです。
ただ、これは、TOEICが「受験してから2年間までしか、スコアの再発行はしません」という決まりがあることからそういう民間企業でも「有効期限として認めるのが2年以内」という風潮が広まったんじゃないか?と言われています。
実際、TOEICのスコアに有効期限があるわけではないそうです。
TOEICと比べて感じた、英検準1級の問題のすごさ
ということで、ちょっと不純な動機で勉強し合格できたわけですが、資格としては、合格後のリターンはかなり大きい、お得な資格だと思います。
あと、もう一つ感じたのが、精神的(モチベーション的に)に勉強を続けやすいのも英検準1級の特徴だなってこと。
TOEICも英検準1級両方とも受験したことがあるんだけど、TOEICの問題ってまあつまらない。
これは、僕の感想でしかないんだけど、おそらくTOEICの問題を解いたことのある人ならみんなそう思うんじゃないでしょうか。
TOEICの試験って英語で書かれた広告を読んで問題に答えたり、上司と部下のメールのやりとりを読んでその内容に答える問題だったりって感じです。
ビジネスよりで実践的なのかもしれないけど、正直問題の内容としては全く面白みがない。
なのに問題量は多くて時間が足りなくなるから焦るし、僕はTOEICの勉強をするのも、本番で問題を解くのもすごく嫌でした笑
それに対して、英検準1級って純粋に解いていて面白い問題が多いんです。
脳科学や心理学の話だったり、生活で役に立つ雑学だったり、純粋に「へえ、そうなんだ!」と学びになるものが多いです。
英語を通して情報を得る楽しさを感じられて、勉強自体のモチベーションも保ちやすいです。
英検準1級は本当にすごいのか?TOEIC他資格との換算は?
英検準1級を取得していることで、能力的にプラスに評価されやすい(印象が上がる)ことは確かに多かったし、受験したことのないような人からに限って、二言目には「すごい!」と言われがち。
じゃあ、実際のスキルとして、英検準1級に合格できるってどれくらいすごいのか。
英検準1級とTOEIC他資格への換算
これを測定するための指標として、文部科学省が「CEFR」というものを使って換算しています。
CEFRは「Common European Framework of Reference for Languages」の略で、言語学習の達成度を評価するために2001年から公開されている国際的な基準。
このCEFRは、A1~C2というランクになっていて、A1→C2の順で初級者から上級者のレベルになています(「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」より)。
で、英検準1級はB2のランク相当。そして、このB2ランクに相当するのはTOEICでは785点以上、TOEFLE iBTだと 72~94点とされています。
CEFR | 英検 | TOEIC |
C2 | - | - |
C1 | 1 級 | 945点以上 |
B2 | 準 1 級 | 785点以上 |
B1 | 2 級 | 500点以上 |
A2 | 準 2 級 | 225点以上 |
A1 | 3級~5級 | 120点以上 |
まあまあ、妥当かなあと思いますが、個人的には、TOEIC785点より英検準1級の方が難しいんじゃない?と感じてます。
ここは人によると思いますが、英検準1級は本質的な英語の理解力、読解力が求められるのに対し、TOEICは「いかに素早く英語の情報を処理できるか」というような能力が求められるイメージ。反射神経、頭の回転の速さに自信がある人は特にTOEICの方が簡単に感じられると思います。
英検協会によれば、英検準1級の難易度は大学中級程度で、生活する上では十分な英語力とされていますが、ぶっちゃけ外国で暮らす難易度は会話のウェイトが多いと思うので、生活に十分か?と聞かれたらそうでもないと思います。
とはいえ、英検準1級を持っていると、大学院入試や教員採用試験の英語科目が免除になったり、留学の条件になってることも多いので、それくらいの水準である証明になる資格であることは間違いないです。
英検準1級はどれ程すごいか?合格者の少なさ
そもそも、準1級がすごい、難しいと思われるのは合格者が少なく、なかなかなレアな人材であるという部分も大きいです。
2016年以降のデータは後悔されていませんが、2級の受験者は30万人もいるのに対し、準1級は7万人しかいないんです。
そして、英検準1級の合格率は15%。年に1050人しか合格者がでないんだから、一般的に「準1級合格はすごい」と思われるのはおかしなことではないんじゃないかな、と思えますよね。
英検準1級合格のライティングの重要性
冒頭でも書きましたが、英検準1級の勉強では、ライティングがすごく重要。リーディング、リスニングと比較してぶっちぎりで点数を稼ぎやすいのです。それは採点の配点、試験の概要からもよくわかります。
まず、英検準1級の試験の形式や問題数、概要はこんな感じ。
筆記(90分)/リスニング(約30分)
測定技能
形式・課題
形式・課題詳細
問題数
問題文の種類
解答形式
リーディング
短文の語句
空所補充文脈に合う適切な語句を補う。
25
短文
会話文4肢選択
(選択肢印刷)長文の語句
空所補充パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。
6
説明文
評論文など長文の内容
一致選択パッセージの内容に関する質問に答える。
10
ライティング
英作文
指定されたトピックについての英作文を書く。
1
(英作文なので問題文はない)
記述式
リスニング
会話の内容
一致選択会話の内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)12
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)文の内容
一致選択パッセージの内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)12
説明文など
Real-Life形式の内容
一致選択Real-Life 形式の放送内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)5
アナウンスなど
主な場面・題材
場面・状況
家庭、学校、職場、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンス、講義など
話題
社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治など
引用:英検のホームページより
英検準1級のライティングは指定されたトピックについて書く問題となっています。
で、この英検準1級の勉強法を解説するにあたりまず強調しておきたいのが、ライティングの分野予想以上にすごい重要だってこと!
なぜかというと、その配点の高さと難易度です。実はリーディング、ライティング、リスニングそれぞれの問題数と配点は、次のようになっています。
- リーディング(41問):750点
- ライティング(1問):750点
- リスニング(29問):750点
なんと、ライティングは1問だけなのにも関わらず、リーディング、リスニングときっちり同じ点数だけ配点があり、それも全体の得点の3分の1にもなるんです!
たった140字程度書いて、リスニングやライティングをまるまる満点とったのと同じだけ得点を稼げる。
そんなに配点が高いなら、すごい難しいんじゃないか?というイメージを持つ人も多いかもしれないけど、全くそんなことはないです。
正しい勉強法で対策すれば、ライティングは満点を手堅く狙える問題です。実際、僕もライティングで満点をとって、準1級に合格できました。ライティングで稼げたことがすごい大きかったです。
だってリスニングやリーディングで満点をとるなんて、自分には絶対不可能。それをまるっと稼げるのがライティング1問なんだからやるしかないです。
逆に、「ライティングはなんとなく、、、」みたいな感覚で挑むと本当に危険。ライティングで失敗したら、合格は到底無理です。
英検準1級ライティングの採点基準とは?
では、そんなお得な英検準1級に登場するライティングはどんな基準で採点されるのか?
冒頭からライティングの勉強を強調していますが、英検準1級のライティングは正直、すごい甘い採点です。だって、大学の英語の授業で単位落としまくってたような私が満点とれるレベルですよ。
英検準1級のライティング問題なんて、難しい文法を巧みに使いこなせなきゃいけない、と思う人がいるかも。
だけど、実は全くそんなことはなく、「いかにネイティブっぽいライティングができるか」は求められてないんです。むしろ無理に難しい表現を使ってミスをするのは失敗パターン。
これも英検のホームページで確認できますが、採点の基準の概要をまとめると以下になります。
- 課題で求められている内容に沿って書かれているか
- 文の構成、論理的であるか
- 相応しい単語が使えているかどうか
- 表現にバリエーションがあり、正しい使い方か
単語数は120から150が目安となっています。書いてみるとわかるけど、え、これで終わり?てくらい短い文章でです。準1級のライティングというとすごい難しいイメージを持つ人もいるかもしれないですが、リーディングの難易度と比べるとかなり解きやすいです。
たとえば、こちらが過去に実際に出題されたもの。
1.TOPIC
Do companies need to improve the way they treat their workers?
- Write an essay on the given TOPIC.
- Use TWO of the POINTS below to support your answer.
- Structure: introduction, main body, and conclusion
- Suggested length: 120– 150 words
- Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet.
Any writing outside the space will not be graded.
POINTS
引用:2019年第3回の過去問
● Health
● Male-female equality ● Salaries
● Work-life balance
英検準1級は問題の出し方が丁寧。文の構成まで教えてくれています。はみ出して書いたものは採点しませんとまで注意がきがあります。
問題のテーマは、「企業は従業員の扱い(待遇)を改善する必要がありますか?」。
そして、ライティングの構成、ルールを書いています。
- 以下の内の中から2つの観点を使って書くこと
(健康・男女平等・給料・ワークライフバランス) - 序論、本論、結論の構成で書くこと
- 120~150語で書くこと
社会問題となっているテーマや、ニュースになるようなトピックが出題されます。「ありがち」なテーマがほとんどなので、対策もしやすいです。
後は、語数に気をつけて、序論➡本論➡結論の構成で書く。結構対策しやすそうじゃないですか?
ただ、採点基準でもう一つ気をつけなければいけないことがあります。
それは、同じ言い回しの文を何度も使わないようにすること。実は、同じ様な形の文を多用してはいけないということが、採点の基準として明記されているんですね。
ミスをしないことは大事だし、無理にネイティブっぽいこなれた表現を使う必要はないですが、「I think ~ .I think~ .」みたいに同じ表現を何度も使うと、減点の対象とされてしまうんです。
英検準1級ライティングで満点を取るコツと勉強法
英検準1級の勉強法として一番大事なのは、「あらかじめ、テンプレートを作っておく」こと。もう、コレにつきます。
上でも書いた通り、英検準1級ライティングでは、文の構成、書き方が指定されています。なので受験者にとってはかなり対策がとりやすく、ライティングが勉強のコスパが高いパートになっているんですね。
ざっくりとした構成は、序論で自分の主張を書き、その主張を支える理由を本論で書き、最後の結論で再び自分の主張を書いて締める、という構成です。
で、この構成の流れで、よく使いがちな表現も決まってくるので、予めテンプレート化してしまうのが便利です。僕が実際に使っていたテンプレートがこちら。
◆準1級ライティングテンプレート
- 賛成か反対か書く(序論)
I agree with the idea that../I disagree with the idea that..
There are two reasons
- 序論で書いた意見の理由①&その具体例を書く
First, ~(理由①)
For example, ~(具体例)
- 序論で書いた意見の理由②&その具体例を書く
Second, ~(理由①)
For example, ~(具体例)
- 最後に自分の主張を書いて締める(結論)
For these reasons, I believe 〜(最初に書いた自分の意見)
※減点防止のため、最後の意見は問題文のコピペはなしない
このように型を抑えておくと、「筆が進まずにどんどん焦ってくる」という現象もなくなります。これが案外効果的で何か書き始められると、落ち着いて、頭がフル回転でって書き進められるようになるんですよね。
自分の考えじゃなく「点数を取れる意見」で回答する
また、ライティングではたいてい、「賛成か?反対か?」に対して答えを書いていく形式ですが、ここで注意してほしいのは、自分の思想ではなく「書きやすい方で書く」ということ。
というのも、ライティングでは「理にかなった論理的な文章になっているか?」ということも採点基準になっています。文法的に全くミスがなくても、筋の通った文章になっていないと減点されてしまうんですね。
そのためには、問題文を読んだら、まず自分の意見は一旦置いておいて、
・Yes,Noどちらの方がテンプレートに沿って書きやすいか?
・Yes,Noどちらの方が問題文の2つのワードを自然に使えるか?
を一番に考える必要があります。
準1級のライティングは満点を狙えるパートなんです。リスニングやリーディングで多少失点しても大逆転が可能です。ここはしっかり考えて点を稼ぎましょう。
自分の最終的意見を支える理由だけを書き、「自分の意見に反すること」(今回であれば、「送り迎えの親と連絡を取る必要があるかも知れない」という部分)はやってはいけない
準1級ライティングの頻出テーマは?
英検は、全体的に、ビジネス寄りの内容というよりも、教育的に意味のある問題を出題します。
ライティングでも社会的な問題を扱うことが多く、先ほど紹介した過去問では「企業は従業員の扱いを改善すべきか?」とありましたが、ここ数年は
- 企業は外国人をもっと雇用すべきか?
- 政府はキャッシュレス社会により力をいれるべきか?
- 政府は環境保護により取り組むべきか?
- 政府は失業者をより支援すべきか?
など「政府は~すべきか?」「企業は~すべきか?」といったテーマが頻出となっています。
似たようなテーマが出題されることも多いので、本論で使う表現はテーマが変わっても使いまわせることが多いです。
「環境の観点から論じるなら○○」、「男女平等の観点で攻めるとしたら△△」といった具合に、レパートリーを持っていればどんな問題でも対応できるようになります。
ライティングですごくもったいないミス
ライティングの失点で悔しいのが、スペルミス。
せっかく勉強した実力をだして、上手くまとめられた文章を書けたとしても、スペルミスでの失点はすごいもったいないです。そのためにも、普段のライティング対策は手書きで練習しるのがが大切。よく使う単語、ややこしい単語は間違いなくかけるように練習しておくといいです。
同じ文の繰り返しに注意
上でも書きましたが、ライティング問題の採点では、同じような表現・文を繰り返すと減点される可能性があります。これを防ぐには、言い換えの表現のレパートリーを増やしておくこと。
特に、最後の結論部分で自分の意見を書いて文章を締めるときに序論と全く同じ文章を書くのは減点になりかねないです。動詞を少し変えたり、主語を変える、受動態を使った表現にしてみるなど工夫するとよいかと思います。
といっても、準1級だからといってすごい表現を使いこなす必要はなく、以下のフレーズを覚えておくだけで私は満点をとれました。
◆ライティングで使える言い換え表現
- なぜなら
because〜.
This is because〜.
- 〜と思う
I think that 〜.
I believe that 〜.
- 〜がしたい
would like to ~
want to ~
- 可能である、できる
can
be able to
- 困難、厳しい
hard
difficult
- さらに、
In addition,
Also,
furthermore,
- だから
Therefore
That’s why
For these reasons,
Thus
So
- 例えば、
For example,
For instance,
such as
簡単な表現が多いですが、ライティングで大事なのはすごい表現を使うことではなく、同じ言い回しを避け、減点されないことです。
過去問だけではライティングに不安がある人は、こちらの「英作文問題完全制覇」が使いやすくオススメです。解答の文が簡単な表現でとても参考になります。
ボリュームが多いので、実践問題を中心に進めるだけでも十分だと思います。やっぱりライティングは書いてみることが大切なので、1日1問だけでも少しずつ慣れていきましょう。
準1級リスニングはすごい難関?最も効果的だった勉強法
ライティングは対策さえすれば、最も稼ぎやすいパートですが、逆に受検者の中でも最も難しいと感じる人が多いのがリスニング。
特にリスニングは苦手だと、「自分はリスニングはできないものだ」と思い込んでしまいがち。
僕自身、リスニングアレルギーともいえるほど英語の聞き取りに苦手意識がありましたが、英検準1級をきっかけに自分でも驚くくらいリスニング力を劇的に上げることができました。
そのリスニングに一番効果的だった勉強法が、「シャドーイング」。
これはリスニングの音声に合わせて実際に自分で英文を話す、という方法なんですが、コレ、英語の勉強としては最強といってもいいレベルのすごい勉強法だと思うんです。
僕はこれをやり始めてから、本当に「英語が聞こえる」ようになるのが実感できました。それが得点にも反映されるからリスニングが苦痛ではなくなりました。
そして、シャドーイングのすごいところが、長文読解にも効果的だったってこと。
それまで長文読解のときは、どうしてもすんなり読めなくて、読んでる最中に同じ文を読み返してしまうことが多かったんです。
それがシャドーイングを始めてから、読みながらすんなり理解できるようになり、「読み返し」が激減しました。
リスニングだけじゃなく、長文読解にも効果的なシャドーイング。結構すごいので是非やってみてください。
それと、これはテクニック的な話ですが、リスニングでは「選択肢の先読み」も超重要です。結構基本的なワザですが、やるのとやらないのではやっぱり全然違います。
音声を聞く前に選択肢に少しでも目を通しておくことで、どういう分野のトピックなのかを予想できます。
この「予想する」ということはリスニングではすごい大事。
どんな状況か全く想像できない状態でリスニングが始まってしまうと、
まず「これって何の話?どういう状況?」を考えるところから始まるので、話の概要をつかむのに時間がかかります。
対して大まかでも「どんな分野の話なのか」を想像しながらで音声を聞くことでより細分の情報まで聞き取れる可能性が高くなるし、音声からどんな情報をキャッチすればよいのかにも集中できるんですよね。
地味だけど強力な方法です。
準1級のリスニングは、意外にも話すスピードはそこまで速くないです。目安としては、電車の英語のアナウンスよりは遅めという感じです。勿論、内容はもっとややこしいことを言ってますが、速さは結構良心的だと思います。
準1級リーディング難問の攻略のカギ
準1級のライティング、リスニングと解説してきましたが、リーディングの問題はどうなのか。
準1級の語彙問題は結構難しい
ぶっちゃけ、準1級のリーディングの語彙問題は激ムズです!リーディングの攻略には単語力を強化しないと、もうどうにもなりません。
僕は大学受験の頃から語彙力が特に増えていなかったので、特にそう感じました。
準1級で覚えておくべき単語は約7500〜9000語だと言われています。とにかく、リーディングでは単語が重要。
リーディングのカギは単語&演習
長文だって単語の意味がわからないとさっぱり理解できない可能性がありますが、逆に単語の意味さえわかっていれば何とかなる。
それに、長文読解は時間的にもそれほどきつくないです。TOEICの試験のように時間に追われることなく、割とじっくり読むことができます。
そして、演習。これはやっぱりバカにできないです。
英検準1級は「英語上級者」「英語のセンスが必要」というイメージがあるかもしれないけど、「慣れ」「量」はそういったセンスよりもすごく強力な方法だということを身を持って体験しました。
僕自身、大学生になるまで「英語ばっかりはセンスだよなぁ」と信じ込んでいた人間で、自分の英語力はもう伸びないと思っていましたが、今回の勉強法の実践と演習を積み重ねていくことで、「英語がすごい出来る人」しかとれないと思っていた英検準1級に合格できました。
英語準1級がすごいのか?ライティング中心に勉強方法のまとめ
長くなりましたが、軽くまとめると、
- 英検準1級は自己アピールには強力な武器になり、予想以上に人は高く評価してくれる(個人の体験)。
- 英検準1級はすごいと思われがちだが、取得者の少なさから考えると妥当。TOEIC換算だと785点だけど、個人的な体感としてはもうちょい難しいと思う。
- 準1級はライティングがずば抜けて稼ぎやすい。ライティングで稼いで逃げ切れ!
- ライティングは、テンプレを作るべし。慣れればお決まりパターンで書けるので勉強のコスパ最強。
- リスニングの勉強法はシャドーイングが効果的。選択肢の先読みも鉄則。
- リーディングは結局単語力で乗り切れる。単語の対策は早めに。
もともと不純な動機で勉強を始めた英検準1級ですが、合格できたことで、肩書的なアドバンテージだけじゃなく、自分の内面的な自信にもつながりました。
準1級だと何だかすごい試験に感じて弱気になってしまう人もいるかもしれないけど、合格後の自分をイメージして、ぜひとも合格を勝ち取ってほしいです。
今回の記事が参考になれば嬉しいです!ではまた。
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