こんにちは、笹木です。
今回は記憶術の「場所法」で英単語を効率的に覚えていく方法について。
場所法のやり方はわかっても、英単語に応用するとなると、上手くいかない、という人も多いんですよね。
語学の習得に単語の暗記は不可欠ですが、場所法記憶術を知っているのであれば、単語の記憶に応用しない手はないです。
今回は英単語を例に場所法を使って覚えていく方法を解説します。
目次
場所法で英単語を覚えるための準備・前提
まず、英単語に場所法を応用するためには、記憶術の場所法を理解していることが必要で、そのうえで「場所」の確保がファーストステップになります。
場所法とは、英単語を記憶する(思い出す)フックとして実際に存在する場所を利用する記憶術ですが、そもそも場所法ってなんだ?という方はこちらで場所法をだいたい理解できると思うので参考にしてみてください。
必要な場所の数は、基本的には「覚えたい英単語の数」必要になります。
なので、まず覚えたい英単語の数の分だけ、場所を用意してみてください。とはいえ、まずは試しに10個くらいの英単語を覚えるという想定で、10個の場所を用意するくらいでよいと思います。
場所法で英単語を覚えるコツ①イメージの置き方
場所をつくれたら、まず、「英単語の日本語の意味」を場所に置いていきます。場所法で単語を覚えていく基本的な手順ですね。
例えば、家の玄関という場所を使って「doctor(医者)」を覚えるとします。
まず日本語の医者をイメージに変えます。白衣を着たお医者さんとか。で、その白衣を着たお医者さんが玄関に立ってるようなイメージで、場所に置いていくといった感じ。
こうして、まず場所法のために準備した場所に、英単語の日本語の意味を置いていくんです。
場所法で英単語を覚えるコツ②単語自体の置き方
他の英単語も同じよう手順で、日本語の意味をイメージにして、準備した場所にしっかりとおいていきます。そして、一通り英単語の意味を場所に置き終わったら、次はいよいよ覚えたい「英単語そのもの」を置いていく段階です。
先ほど例に出したdoctor(医者)だったら、doctorそのものを置いていくということです。ここでは、もう「dotor」というアルファベット自体の並びに意味を見出すの難しいので、語感や語呂でイメージをつくります。
例えば、doctor→ドクター→毒 といった感じ。
この毒を先ほどの玄関という場所に置いた「医者」と結び付けるのです。玄関にいる医者が毒を盛っている、というようなイメージ。
こうすると、思い出すときの思考の流れとしては、
まず場所法の最初の場所は??玄関だな。
→玄関では…白衣をきたおっさん、医者が毒を盛っている!
→医者が毒、ドクター。医者=ドクターだ!
となります。
こう説明すると、「場所法を使う意味ある?」って思う人もいるかと思います。だって一見語呂で覚えているだけのように見えますしね。
ただ、実践してみれば体感できると思いますが「場所」というフックがあるかないかだけで思いだしやすさが全然違うんです。この例でもし場所がないと、そもそも「医者が毒を盛っている」という絵面を思い出すハードルが高くなります。
また、場所法を使うと、復習のために単語帳や赤シートなどを持ち歩く必要もなくなります。頭の中の場所でいつでも英単語の復習ができるのも場所法を使うメリットですね。
話が逸れましたが、こんな感じで、先ほど英単語の意味(日本語訳)を置いたすべての場所に対して今度は「英単語そのもの」を紐づけていくわけです。
英単語のイメージ化が難しいときのコツ
場所法で覚えたい英単語が必ずしも単純にイメージしやすい単語でないときもあると思います。
イメージしやすい名詞ならともかく、動詞や形容詞などパッとイメージしにくいものまります。そういうときは、普及させるという意味を使ったストーリーを作るのがおすすめです。
例えば、英単語が「普及させる(Disseminate)」だったら、「発展途上国の小さな村で、それまでガラケーが使われたいけど、スマホが普及し始めた」のような具体的なストーリーを作ってしまう。
他にも、「功利主義(utilitarianism)」など日本語でも概念がイメージしづらい英単語などは、もう音だけとって「氷シュギ」と氷をイメージしてしまうとか。
なるべく簡単かつ強烈なイメージにこじつける、ということが場所法で英単語を覚える重要なポイントとなります。
場所法で英単語を長期記憶にするには?
場所法のロジックで英単語を覚えるとなると、場所で思い出す作業をするということなので、「場所所なしで思い出せないのでは?」と思う人もいるかと思います。
確かに、場所をたどって思い出すことはできるけど、場所なしでは思い出すとっかりがなくて思い出せないという壁にぶちあたる人が大半だと思います。
場所法で覚えたての段階では英単語が長期記憶ではなく短期記憶になっている状態ですね。
この単語って何だろう?ってなったときに一から場所をたどって英単語を思い出すのでは非効率すきるし、それって本当の意味で英単語を覚えている状態ではない。
「英単語を記憶している状態」というのは、
- 犬 → dog
- apple → りんご
のように、瞬時に意味や英単語に変換できる状態のことですよね。
これを解消するには、短期記憶→長期記憶にする必要があり、具体的な手順としては
- まずは場所法を使って英単語を繰り返し復習する。場所を何度もたどる。
- 場所を外して英単語を覚えられているか確認する。
- 覚えられていなければもう一度場所で復習。
というステップを踏む。
こうして英単語と日本語の意味を場所を使わずに反射的に思い出せれば(dogやappleのように)、英単語を覚えられた、ということです。
場所法で英単語を覚える、というのは意外と地道な作業なんですよね。
まとめ:場所法で英単語を覚えるということ
英単語の暗記に場所法記憶術を利用する方法として解説しましたが、ロジック的には理解してもらえたかな、と思っています。
ただ、英単語って何千という単語を覚えないといけない訳で、これを場所法で覚えるぞ、というのは結構な覚悟を持ってやらないといけないし、英単語を覚える手段として場所法が最適解とならない人が多いのも現実だと思います。
場所を準備する手間もかかりますし、実際に自分に場所法という記憶術が合っているか?場所法で覚えるという作業が苦痛ではないか?ということも重要です。
結局英単語を覚えるというのが目的で、場所法を使うというのが目的ではないですしね。
僕自身、正直に言うと、色んな記憶術を試して場所法はどちらかというと「自分に合ってる記憶術ではないな」という結論になりました。覚えるものが発生するたびに場所を作り続けるという作業がどうしても苦手で。。
結局今では、場所を作り続ける必要のない記憶術を知り、習得できたのでそちらを利用しています。習得するまでの話などはこちらの記事で詳しく書いているのでよければ読んでみて下さい!
ともかく、僕が言いたいのは、まず場所法が自分に合っている記憶術かを知るのが大切だということ!です。
そのためにはまずは試してみるというのが一番なんじゃないかなと思います。少し試してみて自分に合う合わないを判断する。そうやって自分にあう記憶術を是非みつけてみてください!
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