どうしても思い出せない!ってときに思い出す方法

こんにちは、笹木です。

今回は、「確かに見たり、聞いたりしたはずなのに、思い出せない!」
というときに、すんなり思い出せる方法についてです。

僕は、記憶術を習得した今でこそ、記憶に関して困ることはなくなりましたが、
少し前まで、記憶力の悪さは目も当てられないレベルでした。

大学の授業では追試、補講の常連でしたし、
友人に「ここがでるらしい」という情報を教えてもらっても、
正答できずに不合格になったりしていたのです。

それでも、どうしても合格しなければいけない試験のときは、
記憶力が悪い人間なりに、何度も勉強してから挑むわけですが、
その努力もむなしく上手くいかなかったこともありました。

実際の試験中でよくあったのが、
問題文をぱっと一瞬見て、勉強した問題が出題されていると、

「あ、この問題勉強した!・・・やった!、勉強した甲斐があった!」

なんて思いテンションも上がるのですが、
いざ解こうとすると、

あれ⁉・・・思い出せない・・・!

なんでだ?? 覚えたはずなのに!!

という「覚えているはずなのに思い出せない状態」になることが何度もありました。

そういうときは、自分の能力の低さに衝撃を受け、

「え⁉何で思い出せないんだ、自分。。。」と、
自分自身に困惑していました。

こういった、「憶えたはずなのに!!」という経験は、
誰でも、何らかの場面で経験があるんじゃないかと思います。

このような事態を回避し、すんなり思い出すには、
「カテゴリーリコール」という方法が、めちゃくちゃ効果的です。

 

カテゴリーにわける!!

まず、「カテゴリーリコール」とは何か?
という話なんですが、

ある記憶を思い出す場合、

それを自由に、漠然と思い出すのではなく、
記憶を情報のカテゴリーに分けて、そこから思い出すようにすると、

格段に思い出しやすくなる、という方法です。

実際に行われていた実験では、

・まず、女性がひったくり被害にあう映像を被験者に見せる。

・その後、その映像を思い出してもらう。その際、2つのグループに分け、
 ①グループ 自由に思い出してもらう
 ②グループ
   ・見た目
   ・どんな犯罪か
   ・どんな環境か
  という情報のカテゴリーにわけ、それぞれのカテゴリーごとに思い出してもらう

という方法で行ったそうです。

この結果、カテゴリーにわけて思い出す②グループの方が、
映像をより正確に思い出すことができたということです。

一般的に、人は何かを想起(思い出す)とき、
無意識に情報をカテゴリーに分類して、思い出していることがわかっています。

過去に行われた、「単語を思い出す」実験でも、
最初に憶えるときに、
あらかじめ単語が属するカテゴリーを意識してから覚えるのが効果的ということです。

例えば、英単語を覚える際も、

 “liver” は 『内臓』カテゴリーの「肝臓」という意味の単語
 “whiskers” は 『頭部』カテゴリーの「頬ひげ」という意味の単語
 “shank” は 『足』カテゴリーの「すね」という意味の単語

といった感じで覚えていきます。

ひったくりの映像を見せた実験でも、「見た目」という記憶を意識することで、
その情報から、「どんな場所」だったか、「どんな状況」だったか、
というふうに関連した記憶にアクセスできるようになりました。

単語や用語を覚える、というような、何かを記憶しようというときにも、
あらかじめカテゴリーに分類し、そのカテゴリーを意識しながら覚えることで、
「カテゴリーリコール」を応用でき、効率的に記憶できます。

また、単純に何気なく過ごした一場面を思い出さなければいけなくなり、
「あのときの記憶を詳細に思い出せない!」となったときも、

・どこにいたのか
・誰と一緒にいたのか

などカテゴリーに絞って思い出すと、効率よく記憶を引き出せるようになります。

憶えようと意識した記憶だけでなく、
無意識に頭に残っている記憶も引っ張ってこれるというのがこの方法の良いところですね。

 

まとめ

記憶というのは、

・記銘(頭に入れる、インプット)
・保持
・想起(思い出す、アウトプット)

という3つの働きからなります。

この中でも、
今回のカテゴリーリコールは、「思い出す」方法なので、「想起」に特化しているといえます。

そして、記銘をする際からカテゴリー意識することで、想起しやすくすることもできます。

僕の場合は、「先週のあの日のあの時間って何をしたんだっけ?」
ということを思い出さなければいけないときや、

友達と記憶のくいちがいが起きたときなどに検証をする際、とても役にたっています。

何かを腰を据えて学ぶときには、
やは長期記憶の「ユダヤ式記憶術」
記銘、保持、想起という点すべてを満たしていて、ずば抜けているのですが、

ある一場面の状況を思い出すときや、
直前に詰め込んで挑んでしまったときの試験中、など
この記憶を呼び起こす「カテゴリーリコール」は、案外いろんな場面で使えるので、
是非使ってみて下さい!

 

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