こんんちは、笹木です。
今回は、英語の学習と記憶力を上げる方法について。
勉強の中でも英語というと読解や文法、リスニングなどいろんな力が必要ですが、その中でも単語を覚えるための記憶力というとうのは必要不可欠です。
正直、文法が全然わからなかったとしても、単語の意味さえ知ってれば、どんなことが書いてあるのか、どんな会話なのか、なんかは想像できます。
これって勉強に限らず実際に外国で英語を使うときもそうで、単語がわかっていれば、相手伝えたい内容や、こちらが伝えたいことも力づくで伝えられちゃうんですよね。だからこそ、単語を覚える力、記憶力というのは英語ではかなり重要だと思っています。
じゃあ、記憶力が悪い人は英語の勉強も不利なのか、と感じるかもしれないけど、ここで強く言いたいのは
「記憶力が悪い人こそ、英語をやるべき」です。
というのも、英語の勉強は記憶力自体をアップさせることができることが科学的に証明されていて、
英語を学習すること自体が、記憶力や脳を鍛えるうえでメリットが多すぎるんです。
ということで今回は、英語を使って記憶力を上げる方法や様々なメリットを紹介していきます。
英語で記憶力は鍛えられる!
「記憶力が悪いから英語は苦手…」という人もいますが、そんな人こそ、英語に消極的になるのはもったいない。と言われてもピンとこないかもしれないけど、
英語の勉強自体が、記憶力アップにつながる、ということはいくつもの研究で明らかにされているんです。
例えばトロント大学の実験では、「楽器をや語学を勉強することって記憶力を鍛えることにつながっているんじゃないか?」ということを検証したんです。
具体的には、英語を話せる人や楽器ができる人を含めた被験者に対して、
「楽器の音」「自然音」「人の声」など、色んな音を次々に聞かせて、その音の種類と音が聞こえてくる方向を記憶してもらうという実験。
集中力や記憶力がかなり必要となりそうですね。
この実験の結果、英語を話せる人はやはり正確に記憶していた。さらに、脳の状態を調べてみても、脳の記憶に関係する部分が活性化していて、英語を学んでいることで普通の人より記憶力が鍛えらえているということがわかったんです。
また、2013年に行われた、子供たちを調べた別の研究でも、母国語しか話せない子供よりも、英語と日本語など2ヵ国語を話せる人の方が、記憶力が明らかに高かったということがわかっているので、英語など他言語を学ぶということが記憶力アップにつながることは確実。
英語で記憶力だけでなく集中力もアップ
また、英語を学ぶことで、記憶力だけでなく、集中力も上がることがわかっています。ヨーク大学の研究では、バイリンガルはタスクを行うときの集中力がモノリンガル(母国語のみ話す人)より高かったんです。
さらに、2013年に行われた110名の人たちを集めて行った研究では、英語と日本語など、2カ国語を話すような人たちは、そうでない人よりも作業を切り替える能力が高かった、という結果もでています。
どういうことかというと、英語を勉強することで、作業を短時間で切り替えながら行う、いわゆるマルチタスクの状態になっても生産性が落ちにくくなるってこと。
マルチタスクになると、注意力が分散して集中力がガクンと下がってしまうというのは有名な話で、
・作業が何度も中断されることで、作業時間が1.5倍も延びる
・マルチタスクだとミスが1.5倍増える。
・マルチタスクの状態はIQが平均で15ポイント下がる
とも言われています。意識が分散してしまうのでどうしても効率が下がってしまうんですね。
ただ、バイリンガルの人の場合、こういうマルチタスクの状況でもが生産性が落ちにくかったんです。記憶力が鍛えられたことで、それまでのタスクについての意識も頭に保持しやすくなり、「作業を切り替える力」が普通の人より高くなるんですね。
逆に、バイリンガルじゃないような短期的な記憶力が鍛えられていないから、一度他のことに注意がそれると作業効率ガクッとさがる。元の作業に戻ってきたときに「えーっと何だったっけ?」ってさっきまで処理していた情報を呼び起こすのに時間がかかっちゃうんですね。これは記憶力が悪くなくても多少はなりますが、このせいで作業の効率が一気にさがってしまうんです。
僕の周りにいる、英語を話せる日本人の友達も、かなり器用な人が多くて、やっぱバイリンガルって頭の使い方が違ってそうだなー、と勝手に思ってたんだけど、本当にそうだったというのはびっくり。英語が得意な日本人って、「めちゃくちゃ賢い!」というよりも、仕事速いなー、テキパキしてるなー、ていうタイプがやっぱり多いように感じます。
英語で、脳のサイズを変え記憶力が上がる
「英語で記憶力が上がる」っていうことを実際のテストの結果などからも明らかですが、さらに面白いのが、脳のサイズまで物理的に変化させてしまうってこと。
英語の勉強で脳がどんなふうに変わるのか?ということ調べた2012年のヨーク大学の研究では、他言語を勉強する通訳の人たちなんかは、記憶力に関係する海馬と灰白質の体積が大きくなっていくことがわかったんですね。
これはすごいことで、本当に効果のある脳トレというのは実は限られているんです。「記憶力が悪いから」「頭を良くしたい」と思って、その辺の脳トレをやるくらいなら、英語を勉強した方がいいってことですね。
そもそも英語を効率よく学ぶ方法
記憶力が悪い人こそ、英語をやっといたほうが脳にいい、ということはわかってもらえたかなと思いますが、そうはいっても、「英語自体の勉強が難しいじゃん、、」という方もいるかと思います。
確かに英語で記憶力が上がるといっても、英語の勉強が続かなければ意味がないし、そもそもまず英語の能力をアップさせたいもんです。
そこでおすすめなのが、分野、単元をまたいで勉強するという方法。
勉強するごとに、「文法だけ」「単語だけ」と単元や分野ごとに細かく区切ってやるのではなく、一度の勉強で文法からリスニングまで総合的に勉強するんです。これは最近注目されている勉強法で、英語だけでなくどんな分野でも使え、スキルアップに効果的なことが科学的にわかってきたんです。1度に色んな刺激を入れることで脳が飽きないことや、応用が効く知識になると考えられています。
また、個人的におすすめなのは、記憶術を使った方法や、音読。自分でもかなり効果があった方法で、こちらの記事にも書いているのでよかったら読んでみて下さい。
まとめ
ということで、まとめてみると
・英語の勉強で脳が活性化し、記憶力が上がる
・英語を勉強すると、複数のタスクを上手くこなせるようになる
・英語などの語学の勉強は、海馬など記憶力に関わる部分がデカくなる
・英語のは、1度に総合的に勉強すると効果的。(音読も!)
英語で記憶力が上がる!ということで、なかなか英語の勉強にやる気がでないような人は、「記憶力もあがるんだし」というモチベーションの1つにするのもいいのではないかと思います。
ただ、「そんな回りくどいことせずに、自分の記憶力を上げたいんだ!」という人には記憶術が一番おすすめです。
やはり、どんな勉強をするにも記憶という能力は必要だし、これが楽にできるだけで飲み込みが断然変わります。また、自分の能力が目に見えてどんどん上がってくるという経験は他のことでは味わえないくらい楽しいです。もちろん、英語の勉強にも活かせます。
僕が記憶術を始めたきっかけなどは、下のおすすめ記事でもかいているので、是非読んでみてください!
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